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2009年8月29日(土)

『ファイナルファンタジーXIV』のキーマンに直撃インタビュー! 現在の状況は!?

文:電撃オンライン

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■メインストーリーはボイス付きで展開!

――今回の試遊では体験できなかった部分についても教えてください。まず『FF XIV』における主な流通システムは、『FF XI』の競売所のようなものになるのでしょうか?

田中:ユーザー同士のトレード的なものは引き続きできるようにする予定ですが、大きな流通のシステムは競売とは違った新しいものを考えています。

――競売所がないとすると、ゲーム内の市場は『FF XI』と違う形になりそうですね。

田中:私から見て「そこまで変えなくても」と思うくらい『FF XI』から変わっている部分は多いですね(笑)。

Sundi:『FF XI』をまったくプレイしていない人でも問題なく世界になじむことができ、『FF XI』のプレイヤーに対しては『FF XIV』でしか体験できない、まったく別の楽しみを提示するのが目標です。

――プレイヤーが最初に所属する国は、いくつくらいあるのでしょう。

田中:現在は海の都リムサ・ロミンサ、砂の都ウルダハ、森の都グリダニアの3つの予定です。

――『FF XI』における各国のミッションのようなメインストーリーは、今回もあるのでしょうか。

田中:もちろんあります。ちなみにシナリオは『FF XI』でウィンダスのストーリーを担当した佐藤(弥詠子氏)が担当していますので、ご期待ください。また、今回はイベントシーンにボイスも入ります。

――なんと! 声の演出は各国語版で異なるのでしょうか?

田中:現状ではボイスは英語で共通しており、各国語の字幕が入る予定ですね。

――個性的なNPCが登場する可能性も高そうですね。

田中:それについては『FF XI』以上に期待してほしいですね(笑)。

Sundi:未経験者はもちろん、『FF XI』ユーザーなら必ず楽しめるものになると思います。

■正式サービスに至るまでの『FF XIV』の展開は?

――全体的なお話として、『FF XIV』においてもっともプレイヤーの目標・モチベーションになりそうなものは何になりそうでしょうか?

田中:今回のメイン要素は“成長”ですね。さまざまな成長要素があるなかで、冒険者としてなりたい自分を目指すのが、本作の大きな目標になると思います。

Sundi:それについては、カジュアルなプレイヤーとハードなプレイヤー、それぞれのモチベーションとなる要素を複数用意する予定です。

――なお『FF XI』では「あの装備を着てみたい!」という目標が大きなウェイトを占めていましたが、本作ではどうでしょう。

田中:それは今回もありますね。武器や防具のバリエーションは『FF XI』よりも飛躍的に増えています。

Sundi:特定の装備を入手するために参加するコンテンツなども、実装する可能性はあります。

――装備には経験値レベルによる制限のように、一定のスキルがないと装備できないものもあるのでしょうか。

Sundi:あります。ただ、今回は武器を変更すると、防具もそのスキルに合った基本装備を自動的に装備できるオプションも用意される予定ですので、そのまま冒険をこなすことも可能です。

田中:そこから着替えなくてもいいですし、そのスキル(クラス)にあった別の装備でカスタマイズするのもありです。たとえば剣士用の装備なら、より剣のスキルが上がりやすくなるものも存在します。その一方で、軽めの戦闘において回復も攻撃もそこそこ両立できるようにしたいなら、そのための汎用装備もあります。

――ところで今回実機でのプレイを体験すると、ベータテストがいつになるのかが気になりますが……。

田中:すぐにでも実施したいのですが、開発状況的にはまだまだですね。たぶんベータより先に、今回体験してもらったようなゲームの一部分を、なんらかの形で“デベロップメント版”として体験してもらうことになるかもしれません。たとえば今回はギルドリーヴを体験してもらいましたが、次はバトルに特化したものとか。その後、全体的なプレイが問題なくできそうになったらベータテストを実施する予定です。

Sundi:その“デベロップメント版”のスタートから正式サービスまでは、比較的長い期間展開することになるかもしれません。

田中:完成に近くなってからベータテストを実施しても、プレイヤーの意見を反映しにくいですしね。なるべくプリミティブな段階からいろいろな方に体験してほしいと考えています。

――なお、GMの募集はすでに始められているのでしょうか。

Sundi:クローズドベータの段階では、まだ募集はおこなわない予定です。オープンベータ以降になるかもしません。いきなりGM経験のないメンバーだけではチームを構成できないので、当面は『FF XI』のGMチームを拡張していく形で対応しようと考えています。

――不正の対処は『FF XI』と同様の体制でおこなっていくのでしょうか。

Sundi:ええ。専任チームであるスペシャルタスクフォースを拡張していきます。ツールでの対策も進化させていく予定です。ちなみに『FF XIV』でもスクウェア・エニックスIDのシステムを踏襲しますので、セキュリティトークン(ワンタイムパスワードでのログイン)をぜひ利用していただけると幸いです。

――最後に日本で『FF XIV』のプレイを待ちわびている方々へメッセージをお願いします。

田中:今回のGamescomでは、ほぼギルドリーヴのみを体験してもらった形ですが、アーマリーシステムを中心とした本作の基本部分を、ようやく公開できたと思っています。これが本作でもっとも核となるシステムですので、ここを起点にして、ユーザーの方から意見をもらって改良していきたいですね。

Sundi:自分が担当する部分としては、現在まだ開発中ですが、コミュニティの新しい仕組みも検討しています。ファンサイトや海外のプレミアサイトと、どのようにグローバルに連動していくか。開発チーム側から提供できる公式情報とファンサイトやブログがどう連携できるのかが、私の関わる部分での最大の課題ですね。

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※画面は開発中のもので、数値などは仮のもの。

データ

▼『ファイナルファンタジーXIV』
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:PS3/PC(対応OS:Windows)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■正式サービス開始日:2010年予定
■プレイ料金:未定

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