2009年9月8日(火)
スクウェア・エニックスは本日9月8日、“FINAL FANTASY XIII PREMIERE PARTY(ファイナルファンタジーXIII プレミア パーティ)”を開催した。
速報でお伝えした通り、パーティではまずPS3用RPG『ファイナルファンタジーXIII(以下、FF XIII)』の発売日と価格が発表された。以下の記事では、登壇者のコメントや、上記以外で明らかになった情報をお届けしていく。
最初に登壇したのはスクウェア・エニックス代表取締役社長・和田洋一氏。氏は、「最近は便利なツールもあるようで、すでに知っている方もいるようですが」と、発売日がリークされたことを揶揄(やゆ)するようなコメントをした後、再度『FF XIII』の発売日が12月17日であると明言した。本作は人気の『ファイナルファンタジー』シリーズの13作品目となる。シリーズとしてリリースされているが、毎回新しいシステム、世界観を採用しているこのシリーズがなぜ多くの人に愛されているか、和田氏は「クリエイターの魂がこもっているからです!」と力説。「このタイトルはクリエイターとユーザーの皆さんの絆。決して裏切らない絆になっているので、ぜひ期待してほしい」と発売を待つユーザーにメッセージを送った。
「神のみぞ知ると言われた『FF XIII』の発売日ですがようやく発表できます」と話した和田氏。完成したトレーラーを見て、感動したという。 | イベントの司会を担当したのは、自身もシリーズのファンだというタレントの山本モナさん。今日という日を楽しみにしていたようだ。 |
続いて姿を見せたのは、北瀬佳範プロデューサーと鳥山求ディレクター。北瀬プロデューサーは「シリーズ1作目が1987年12月18日に発売されました。本作は12月17日発売ということで、いわば誕生日の1日前です。長くお待たせしましたが、自分もこの日を待っていました」と感慨深そうであった。「RPG(ロールプレイングゲーム)の未来系をコンセプトに開発してきた。PS3ならではの最高のグラフィック、感動のストーリー、アクション性を増したアクティブタイムバトル。すべてが『ファイナルファンタジー』の名に恥じない作品になった」と自信満々に語ったのは、鳥山ディレクター。「東京ゲームショウ2009では、ライトニングとスノウの2人を操作してバトルを楽しめます。召喚獣は発売されるソフトとは異なり使い放題なので、ぜひ体験してほしい」と続けた。
左写真が北瀬プロデューサーで、右写真が鳥山ディレクター。山本さんから「海外版の発売日は?」と聞かれた北瀬プロデューサーは、「これまでのシリーズだと半年から1年近く発売日にラグがあったが、1シーズンのずれで発売できるよう、春のリリースを目指している」とコメントしていた。 |
ここでスペシャルゲストとして、SCE代表取締役社長兼グループCEOの平井一夫氏が登場。「発売日決定おめでとう!」とあいさつした平井氏は、「『FF XIII』はPS3で最初の『ファイナルファンタジー』。これまでプレイステーションファミリーは、『ファイナルファンタジー』とともに歩んできた」と、プレイステーションと『ファイナルファンタジー』との関わりを振り返った。そして平井氏の口から、『FF XIII』の新型PS3本体同梱版が発売されることが明らかに! これによって、9月3日に発売された新しいPS3で、『FF XIII』を楽しむことができるようになる。さらに平井氏は、「SCEとしてもしっかりタッグを組んで、ゲーム業界をより明るくしていきたい」と意気込みを語った。
平井氏は、「PSの『ファイナルファンタジーVII』に始まり、PS2『ファイナルファンタジーX』、PSP『クライシス コア ファイナルファンタジーVII』と、常にPSフォームをサポートしてきてくれた」と『FF』シリーズに謝辞を述べ、会場に集まった報道陣や関係者を前に乾杯の音頭を取った。 |
続いて登場したのは、サントリー食品事業部の柳井慎一郎部長。これまで『ファイナルファンタジー』シリーズと3度コラボレーションをしてきたサントリーは、今回もゲーム中に登場するアイテムを実際の飲料として再現した『ファイナルファンタジーXIII エリクサー』を発売すると発表した。このエリクサーは、ゲーム中で登場する最上位の回復アイテム。柳井部長は「回復力を裏付けるように、カフェインやロイヤルゼリーを通常商品の3倍入れる他、ビタミンB1、B6は1日の必要料を入れます」と強力なドリンクであることをアピール。全16種類のキャラクター缶とそれをすべてセットにした限定版、そしてフィギュア付きという3種類が用意されているという。味はアロエとレモンの2種類が用意されることが明かされたが、発売日や価格については10月中旬に発表されるようなので、楽しみにしておこう。
「これまでにも増して魅力的なドリンクを鋭意開発中です!」と語ったのは、サントリーの柳井部長。なお会場では、エリクサーを使った2種類のカクテルが用意され、来場者に振る舞われていた。 |
商品のサンプルも展示されていた。展示品を見る限り、限定版にはタンブラーのようなものが付属するようだ。 |
ステージ上に譜面台や楽器が運び込まれた後、この日のために結成された楽団“コクーンシンフォニクス”のメンバーが登場。本作の楽曲数曲を披露した。楽曲披露に続いて、曲を制作した浜渦正志さんが姿を見せた。浜渦さんは「海外の100人以上によるオーケストラによる収録や、国内のバンドメンバーの編成や歌ものなど、従来になかったことができた」と満足そう。
ステージ上に用意されたピアノに加え、30名近くのメンバーが生演奏を披露。天井に設置されたパルスのようなミラーボールとあわせ、幻想的で神秘的な空間を演出していた。 |
ここで、本作のテーマソングを担当するアーティストが公開された。『ファイナルファンタジー』シリーズのテーマソングといえば、倖田來未さんの『real Emotion/1000の言葉』、アンジェラ・アキさんの『Kiss Me Good-Bye』など、起用をきっかけにブレイクしたアーティストが多数いるのが特徴。そんな本作のテーマソングを担当するのは、19歳の新生アーティスト・菅原紗由理さん。テーマソングの『君がいるから』を歌い上げた菅原さんは、奇跡や永遠、願いなどスクウェア・エニックスからもらった言葉を元に制作したことを明かした。菅原さんは「今まで歌に助けられてきたので、これからは聞いている人の心に届くような曲を送っていきたい。この曲が今まで以上に多くの人に届くように努力していきたい」と意気込みを述べ、ステージを後にした。
19歳という若さで、テーマソングを歌うことになった菅原さん。会場では、12月2日にリリースされる『君がいるから』を伸びのある声で歌い上げた。 |
会場には試遊台が用意されており、『FF XIII』をいち早く体験しようとする人の列ができていた。 |
また、劇中に登場するパルスをモチーフにしたフードも展示。なおこれらは食べられるものばかりで、歓談中には来場者に振る舞われた。 |
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