2009年9月14日(月)
まさか決勝戦でこんなACが!! 『アーマード・コア』全国大会・関東地区予選レポ
フロム・ソフトウェアは、PSP用ソフト『アーマード・コア3 ポータブル』を使った全国大会“アーマード・コア チャンピオンシップ トーナメント 2009 シーズン1”の関東地区予選を同本社で9月12日・13日に開催した。この記事では13日の模様をお伝えする。
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▲当日の会場の様子。多くの人が大会でのプレイや観戦を楽しんだだけでなく、予選大会終了後も、アドホックでの対戦や『アーマード・コア』談義で盛り上がる姿が見られた。 |
40名を超えるプレイヤーが大会に参加した13日の関東地区予選では、3つにブロックが分けられ、それぞれのブロックを勝ち上がった3名により優勝が争われる形となった。決勝戦は、ブロック通過者同士による3本勝負を2連続勝利することで、優勝となるルール。3本勝負のそれぞれの対戦フィールドは1試合目“ABANDONED FACTORY”、2試合目“ARENA”、3試合目“WASTELAND”で、いずれも参加者が、事前に用意した5機のACの中から好きなACを使って戦うことができる。試合時間は各5分だ。
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▲大会ルールは事前に告知されており、参加者たちも練習に余念はなかったようだ。13日の予選では、まさに事前の戦略が勝敗を分ける結果となるのだが……。 |
なお、決勝戦まで駒を進めたレイヴンたちの名は、CQさん、$さん、nanameさん。それぞれ「悔いのない戦いをしたいです(CQさん)」、「練習をたくさんしてきたので、がんばりたいです($さん)」、「こういうところで戦うのは初めてなので、ものすごく緊張していますが、自分の力を出し切りたいです(nanameさん)」と抱負を述べて戦いの火ぶたが切られた。
この日最大の見どころとなった試合が、nanameさんと$さんの相対した第1戦目の3試合目だろう。それまでの2試合で互いに“緑ライフル”の愛称で親しまれる人気武器と、背部武器の球状のオービットを主体として、距離を取った削り合いを展開していた2人の戦績は1勝1敗。3戦目も同じように、じわじわとAPを削り合う戦いが展開するのかと大方の人が予想していたであろう矢先、$さんが観客のド肝を抜いたのだった。
$さんは、砂塵(さじん)により空中の視界が悪い“WASTELAND”専用の機体として、重量2脚で9570という非常に高いAPを持ちながら、極端にエネルギー負荷を抑えて半永久的にブーストをふかしていられるアセンブリのACを持ち出したのだ。この狙いは当然、戦わずして時間切れによる残りAP勝負で勝利するというシナリオ。開始早々、空中のエリアオーバー付近ぎりぎりまで上昇した$さんは、5分間ほぼその高度を維持する。軽量2脚ではあるもののブースト時間の短いnanameさんの機体は、$さんをロックオンすることなく敗北を喫してしまい、$さんの策が見事に的中した。
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▲会場からも「ずるい」との声が挙がったこの戦いだが、時間稼ぎはもともと立派な戦術。観客全員が舌を巻く大胆な機体を投入した$さんに対する賞賛は、観客の大きな拍手が示していたといえよう。 |
まさに“策士”といわんばかりの戦いを見せた$さんは、カラサワを主装備とするCQさんとの戦いでも冷静に距離をとって緑ライフルを使い、“ABANDONED FACTORY”と“ARENA”で勝ちを得る。これで2連勝を果たした$さんの優勝が決定。準優勝を決めるnanameさんとCQさんの戦いでは、緑ライフルでの距離を取った戦いと、フロートでの機動力で冷静に戦いを進めたnanameさんが勝利し、結果、$さんとnanameさんの2名が全国大会へ出場することとなった。なお、決勝大会は10月3日に東京で開催される。
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▲予選大会の終わった後には、プロデューサーの鍋島俊文さんが会場に訪れ、参加者に感謝を述べる場面もあった。 |
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- ▼『アーマード・コア3 ポータブル』
- ■メーカー:フロム・ソフトウェア
- ■対応機種:PSP
- ■ジャンル:ACT
- ■発売日:2009年7月30日
- ■価格:3,990円(税込)
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- ■ジャンル:ACT
- ■発売日:2009年11月19日
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