2009年9月24日(木)
東京ゲームショウ2009内にあるカプコンブースで、本日9月24日にPSP用RPG『ラストランカー』プレゼンステージが開催された。
|
---|
『ラストランカー』は、2010年に発売が予定されているRPG。プロデューサーを『逆転裁判4』の松川美苗さん、ディレクターを『セブンスドラゴン』の新納一哉さん、シナリオを『ファイナルファンタジーVII』の野島一成さん、作曲を『キングダム ハーツ』シリーズの下村陽子さん、キャラクターデザインを『ブレス オブ ファイア』シリーズの吉川達哉さんといった、名だたるクリエイターが集結して制作している。プレゼンステージには、松川プロデューサー、下村さん、吉川さんが姿を見せ、本作にかける意気込みやソフトのアピールを行った。
松川プロデューサーは、「やっと発表になりました。業界を代表する先輩方と楽しんで制作しています」とコメント。スクリーンには企画書が映し出され、「カプコンは強い男とバトルの代名詞。そのあこがれをそのままRPGにする」という新納ディレクターの考えが説明された。それを象徴するように、“最強を目指すRPG”というコンセプトの本作には、10万人の戦士を順位づける戦士ランキングと、その戦士ランキングを統括するバザルタ機関が存在するのだという。
|
---|
イベントに登場した制作スタッフ。右から松川プロデューサー、吉川さん、下村さん。なお、イベントの司会は、サウンドマネージャーの田中雅人さん(左端)が担当した。 |
|
|
|
---|---|---|
人間対人間のバトルの緊張感を出すために、リアルタイムでスピード感のあるRPGバトルを目指しているという本作。画像が公開されなかったが、続報が楽しみだ。 |
音楽を担当した下村さんは以前にカプコンに勤めていた。開口一番に、「退社した会社と仕事をするということはあまりないので、最初は緊張していました」と苦笑いしながらコメント。しかし、新納ディレクターからの要望で、バトル曲に歌を入れたり、オーケストラの収録を行うなど、これまでにない挑戦していることを明かし「楽しみつつ制作しています」と心境を語った。
「昔ながらの泥臭いイラストが個人的には好きなんですが、スタイリッシュなものをオーダーされました」と語っていたのは吉川さん。オーダーは新納ディレクターからのもので、今作では今まで吉川さんが描いてきたものとは異なるイラストになっているようだ。これについて松川プロデューサーは「たくさんのキャラを描いてもらっているので、早く発表したい!」と、興奮気味にコメントしていた。
ここで、シナリオを担当している野島さんからのビデオレターが公開された。毎週のように会議が行われているが、スタッフから新たなアイデアがドンドン出るため、「それを吸い上げつつ、シナリオを作っていくのが楽しい」と制作を楽しんでいるという。また野島さんは「戦いに勝つ人だけでなく、負ける人も描いていければいい」と続けたことから、登場するキャラクターのメンタリティを深く描く作品を目指していることがうかがい知れた。
|
---|
ビデオレターであいさつを行った野島さん。コメントからは、決して楽な仕事ではないが楽しみながら制作しているような雰囲気を感じることができた。 |
最後に登壇した3人は、「プレッシャーもありますが、前向きに作っています。私らしい曲を提供したいと頑張っています(下村)」、「いつもとは違ったデザインを見せられるかと思うので、楽しみにしていてください(吉川)」、「業界の先輩方に協力していただき、個性的なソフトにすべく制作に当たっています。ぜひ楽しみにしていてください(松川)」とメッセージを送り、イベントは終了となった。
(C)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
※画像は開発中のもの。