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2009年10月3日(土)

ユーザーに満足してもらうために! 小嶋慎太郎さんがモンハングッズを語る

文:電撃オンライン

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■気になるMHフェスタの裏側とは!?

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――最近は、フィギュアの方も数が増えてきたという印象を受けるのですが。

 フィギュアイベント“ワンダーフェスティバル”に出展される数も年々増えていっていますね。かなり有名な原型師の方にも興味を持っていただいているようで、うれしいですね。

――2、3年前からかなり増えていますね。カワイイ路線とリアル路線でタイプは違うんですが、出来がいいのが多いという印象です。あと、会場でプレイしている人も多いですよね。

 ありがとうございます(笑)。『MH』って、カワイイもいけるし、シリアスもギャグもいける土壌がある。それによってうまく緩急を付けられて、幅広いグッズ展開ができる。そこがうまくはまって、支持されている感じがします。

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――ゲームのみならず、さまざまなグッズやイベントがブームを支えていると思うんですが、人気を継続する秘訣はそこだと?

 そこは、1つの要因としてあるとは思います。カワイイのが好きな人、カッコいいのが好きな人、人によって色々な感性があるのは当然。ある程度デフォルメしようがパーツを守っていれば、そのものに見える作りをしている。子どもが書いても、「これはフルフルだよね、これはゲリョスだよね」って。ベースのデザインがしっかりしているので、いろいろなことをしてもユーザーさんが嫌悪感を抱かないと思います。あんまり自分たちが作ったゲームを褒めすぎてもなんですが(笑)。

 でもそれだけのものがあるという自信はあります。メディア展開をするなら、それぞれが繋がらないと意味がないんですが、そもそものゲームのよさやカッコよさがあるからこそ、幅広いグッズを作れるんですよ。いろいろなグッズ展開をできて、買った人がよろこんでくれて、それでまたゲームの購買意欲が湧いてくれたらうれしいなって思っています。

――5周年やMHフェスタにあわせて、グッズも多く展開しているように感じるのですが、イベントに向けて用意するのでしょうか?

 イベントにきたら、やっぱり新しいグッズは欲しいと思うんですよ。なのできちんとイベント用にグッズは用意します。

――MHフェスタのパンフレットを発売した経緯は?

 MHフェスタってもう3年目なんですよ。歴代の情報を載せるとしたら、自分たちで作るのがいいじゃないですか。逆に「なんで1年目からやってなかったの?」っていうくらいだと思うんですが、色々な理由からやれなかった。なので満を持して作りました。

――内容的にも『MH3(tri-)』を遊んだ人なら、設定を見られたらうれしいですしね。あと値段もイベント価格で900円(税込)というのはすごいなって。

 値段に関しては、お土産に買えるというのが絶対条件だったんです。ライブや映画だと1,500円のパンフとか普通にあるんですね。商売で考えるなら1,500円だったんでしょうが、『MH』シリーズの年齢層を考えて中学生でも買えるように、うちは安くやろうよって。グッズを作る時は、値段に関してはかなり考えます。今回のパンフレットの値段は意地ですね。

――こだわりといえば、MHフェスタに展示されている立体物からは毎回こだわりを感じますね。

 来場してくれたユーザーさんに楽しんでもらいためにこだわってます。最初のMHフェスタの時に大剣・タクティクスの1/1モデルを作ったんですが、「あったらおもしろいよね?」っていうところから始まったんですよ。会場に来て楽しいという空気を作るために、ゲーム以外の部分でも見て楽しい。「こんなの振り回すんだ!」とか「重そう!」っていうのを感じてもらいたかったんです。

――今回のMHフェスタだと足跡が楽しかったですね。

 あれもいいですよね! ラオシャンロンのところで、みんな横になりたがるんですよ(笑)。僕が子どもの時に行った恐竜博で、影で人間と恐竜の比較に驚いたんですね。大きいものってやっぱりすごいじゃないですか? ゲームの世界なんですが、その世界観をちょっとだけ現実に持ってくる。ラギアクルスの頭骨をかざっていたりするのもそれですね。

■毎回会場に遅刻してくるプランナーってどうなの?

――レウスシリーズを昨年作られましたが、あれはどうやって実現したんでしょうか?

 タクティクスを作って「次のフェスタをどうする?」という時に、武器を作るという流れになったんですが、同じようなものを作って感動するの?って思ったんです。何かいいアイデアないかなって考えていて、無茶振りで「鎧を作りたい」って話したんですよ。コストや納期を考慮して、造形屋さんを当たって直接交渉していたらマッチするところが見つかったので、いろいろ模索しつつ制作しました。

――あの鎧は最初から小嶋さんが着ることになっていたんですか?

 最初はコストや強度の面から、展示するだけで考えていたんですよ。でも、「どうせやるなら着れたほうがおもしろいよね?」ってなった。誰が来てもいいんですが、ハンターの設定が175~180cmだったので、175cmの僕が着ました。去年のMHフェスタの各会場のオープニングでは中の人は内緒で僕が着て出てたのですが、「毎回会場に遅刻してくるプランナーってどうなの?」って思っていた人もいるんでしょうね(苦笑)。

――20kgを着て動いたことがないんですが、どうなんですか?

 きついですね(苦笑)。でも、ハンターに成りきったみたいな感じで気持ちいいんですよ。子どもとかが手を振ってくれるとすっごいうれしいんですが、可動時間が長くなると汗だくなってきて、かなり厳しいです。

――ラギアシリーズも同じ人にお願いしたんですか?

 まとめていくつかの立体物をお願いした人に作ってもらいました。素材が変わって軽量化に成功して軽くなったんですが、その分熱くなりましたね。イベントでは着ていませんが、まだ実際に着たことがないという話を聞いて、『MH3(tri-)』体験会の後に着てチェックしました。かなり快適で驚きました。

――イベントでは、司会が板についてきましたね。ステージでは元々暴走したいタイプですか? それとも突っ込みたいタイプですか?

 司会は、毎回緊張していますよ(苦笑)。『MH』登壇者メンバーっておもしろいメンバーがそろってるんですよね。辻本プロデューサーは自由な感じで、藤岡ディレクターはしっかりしてて、一ちゃん(※一瀬泰範ディレクター)はひょうひょうとしている。どちらかと言ったら楽したい方なのでボケていたんですが、天然でボケる人がいるじゃないですか。僕は進行もしないといけないので、突っ込むしかないという感じでした。

――今年のMHフェスタは3会場が終わり、残り半分。どの会場でも昨年以上の盛り上がりを見せていますが、これについてはどう受け止めていますか?

 1発目が東京会場ということで、去年よりも大きい会場からスタート。これには関係者はみんな緊張しましたね。これまでは福岡から始まって、流れをつかんでいたんですが、福岡と東京だとセッティングの規模が違うんですよ。1つミスがあったら、それに対しての対応が大変。でもフタをあければあの反響で、対応もなんとかなったのでホッとしました。

 東京で9,000人というのももちろんうれしかったんですが、大阪名古屋であれだけの人が着てくれたのは感動しましたね。3年目で去年より数が多いっていうのは、リピーターの方が、他の友だちを誘ってきてくれているんではないかと。年齢層もドンドン広くなっている。続けてきた結果として、うまくはまっているという感じですね。

――記録がドンドン更新される“狩王決定戦”。3分を切るタイムが出ていますが、これは予想していましたか?

 正直、予想していません。想定タイムはあるんですが、そこから先は未知の領域です。何度もプレイしてチェックはしますが、ユーザーの人の方がうまいので。これに対しては、脅威としか言いようがないですよね。

――ちなみに小嶋さんは『MH3(tri-)』ではなんの武器を使っていますか?

メインがランスで、大剣をモンスターによって使いわけているという感じです。

――『MH3(tri-)』でモンスターが一新されていますが、好きなモンスターは?

 何だろう……個人的にはチャナガブルが好きですね。今までにない形で、あれだけインパクトがある。提灯アンコウというのもいいです。MHフェスタでサインが欲しいと言われたら、落書きみたいなチャナガブルを書いています(笑)。

――MHフェスタへ来場予定の人へメッセージをいただけますか?

 モンハン好きなら是非来てください。面白い屋台があったり、かっこいい造形物があったり。来て損はさせません。気軽にふらりと来てほしいです。ゲームがうまかそうが、そうでなかろうが楽しめます。その上で、すごいプレイも見れます。そして開発スタッフのおもしろい(残念?)な一面も見れます(笑)。客観的に見て、MHフェスタっておもしろいイベントだと思うんですよ。個人的には、もうちょっとイベントをお客として楽しみたいくらいなんですよね。

――いや、間違いなくおもしろいと思いますよ。

 いつもそうなんですよ。オーケストラコンサートも、ホントに客席で見たかった! 「なんで舞台袖にいて、司会みたいなことをやっているんだ?」って思いました。初めての事だらけで大変でしたが、オーケストラはやれて本当によかったですね。

――大変だったといえば、開発スタッフと行く沖縄ツアーも大変だったのでは?

 ワハハハハハ。基本的に、プロデューサーのアイデアは対応する努力するのですが、あれだけはスケジュール的に無理だと思っていました。夏期講習とかパセラさんとのコラボとか変わったことをやっているんですが、ダントツで珍妙な企画ですね。でも、ユーザーさんと触れ合えたことはよかったです。特にあのイベントで、初めて『MH』のイベントに参加したっていう女の子たちがいて、それ以降いろいろなイベントに来てくれるようになったのは、本当によかったですね。

 こういったイベントが出来るのも現実化してくれるプロモーションチームや宣伝してくれるパブリシティーチームとかいろんな部署が協力してくれるからなんですよね。ほんとありがたいです。そして、グッズもイベントも根底にあることは、「おもしろかった」と言ってもらいたいということなんです。満足してもらえばうれしいですし、不満だったら「次こそは!」ってなる。また、おもしろいと感じてもらえれることは仕込みたいと思いますね。

――楽しみにしておきます。では、周辺グッズを楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。

 MHグッズを楽しみにされている方々いる限り、期待以上のものを作っていく努力をします! もし、意見や要望などあるようでしたら、“モンハン部”に入ってもらい、どしどしいただければと。入会は無料なので、ぜひ(笑)。MHグッズは気軽に楽しめるものから本格的なものまで、幅広いラインナップを展開しているので、気に入ったものを見つけてもらえれば幸いです。

『モンスターハンター』グッズ
グッズやMHフェスタに関する熱い思いを語ってくれた小嶋アシスタントプロデューサー。インタビューを読んで、これからリリースされるグッズがますます楽しみというファンも多いのでは?

(C)CAPCOM CO., LTD. 2009 ALL RIGHTS RESERVED.
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■モンスターハンターフェスタ’09 概要
【開催日程】
 東京大会:2009年8月23日 幕張メッセ 5-6ホール(※終了)
 大阪大会:2009年8月30日 インテックス大阪(※終了)
 名古屋大会:2009年9月6日 吹上ホール(※終了)
 福岡大会:2009年10月4日 西日本総合展示場
 札幌大会:2009年10月11日 月寒アルファコートドーム
 決勝大会:2009年10月25日 ラフォーレミュージアム六本木
 ※開催時間はいずれも10:00~17:00を予定
【入場料】無料、フリー入場
 ※決勝大会への出場は、モンハン部からの事前応募によるエントリーが必要。

■“モンハン部”アクセス方法
アドレス http://mcap.jp/g/monhanbu/
※以下のQRコードでアクセス可能
モンハン部

データ

▼『モンスターハンター3(トライ)』
■メーカー:カプコン
■対応機種:Wii
■ジャンル:ACT
■発売日:2009年8月1日
■価格:通常版 7,340円(税込)/クラシックコントローラPROパック 8,490円(税込)/スペシャルパック 33,000円(税込)/LIMITED EDITION 9,940円(税込)
※『モンスターハンター3(トライ) LIMITED EDITION』はイーカプコン限定販売
 
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関連サイト

電撃モンハン組合

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