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2009年10月7日(水)

プロジェクトの集大成がついに! 『ブルードラゴン 異界の巨獣』発表会レポ

文:電撃オンライン

 バンダイナムコゲームスは、10月8日発売のDS用ソフト『ブルードラゴン 異界の巨獣』の完成披露発表会を、本日10月7日に同本社で開催した。

 発表会には、バンダイナムコゲームスから代表取締役社長の鵜之澤伸氏とプロデューサーの馬場英雄氏が出席。ミストウォーカーの坂口博信氏、集英社常務取締役の鳥嶋和彦氏、スペシャルゲストの藤本美貴さんも駆けつけた。

『ブルードラゴン 異界の巨獣』
▲左から鵜之澤氏、坂口氏、藤本さん、鳥嶋氏、馬場氏。

『ブルードラゴン 異界の巨獣』

 『ブルードラゴン 異界の巨獣』は、坂口氏がプロジェクト総監督を、漫画家の鳥山明さんがキャラクターデザインを担当する人気RPG『ブルードラゴン』シリーズの最新作。今作では、『テイルズ オブ』シリーズでおなじみのバンダイナムコゲームスが参加し、主人公のキャラメイキング、一新された“かげ”システムやアイテム合成など、多数の新要素が搭載される。さらに、最大3人でのマルチプレイができるのも特徴だ。ゲームの紹介を行った馬場氏は、「皆さんにぜひ遊んでいただきたい」とマルチプレイをアピールしていた。

『ブルードラゴン 異界の巨獣』

 続いて、鵜之澤氏がバンダイビジュアルのプロデューサーだったころから縁があるという坂口氏、鳥嶋氏の3人によるトークセッションも行われた。プロジェクト総監督である坂口氏は、今より5年ほど前、それまでゲーム制作にあたっていろいろと相談を行ってきた鳥嶋氏に、『クロノトリガー』で縁のあった鳥山明さんと一緒にやりたい旨をお願いして、そこから『ブルードラゴン』のプロジェクトが始まったのだと振り返る。さらに『ブルードラゴン 異界の巨獣』が、『ブルードラゴン』の集大成であることも語った。

 対して鳥嶋氏は、坂口氏から話を受けた当時、さまざまなゲーム会社がくっついたり離れたりする状況にありながら、その割りに新しいゲームが出るわけでもなく業界にパワーがないという印象が拭えなかったと話す。「だったら新しいゲームを仕掛けて、選択肢を多くした方がいいんじゃないか」という思いがあって、鳥嶋氏も『ブルードラゴン』プロジェクトに参画したという。

『ブルードラゴン 異界の巨獣』
▲また鳥嶋氏が、鳥山さんに電話をして『ブルードラゴン』にかかわった感想を聞いたところ、『ドラクエ』とかぶってつらかったけど、楽しかったと話していたそうだ。

 バンダイナムコゲームスがプロジェクトに加わった経緯としては、「ゲーム、雑誌、アニメがすべて連動することでスケール感を出して、子どもたちに楽しんでほしい」という思いがあり、その実現に一番のネックであるアニメをきちんと仕掛けたいがため、アニメに対して理解があって資金力のある会社と組むことが必要だったと、鳥嶋氏は胸の内を明かしている。

 結果、『ブルードラゴン 異界の巨獣』には、数々の『テイルズ オブ』作品をプロデュースしてきた馬場氏と、『テイルズ オブ』の制作チームも加わる。鵜之澤氏から「『テイルズ オブ』のチームで作ってみてどうでした?」と聞かれた坂口氏は、「時間はかかったがクオリティは高い」と返答。特に、坂口氏が「知らない人同士がつながる楽しさを盛り込みたかった」と話す、Wi-Fiコネクションを用いたマルチプレイ機能の実装は、非常に難しく途中でダメかなと思う場面があったといる。それでも搭載できたのは、チームが頑張ってくれたおかげだと坂口氏は語っていた。

『ブルードラゴン 異界の巨獣』
▲『ブルードラゴン 異界の巨獣』は開発当初、“ブルードラゴンオンライン(BDO)”という名称で呼ばれていたくらい、坂口氏の中にマルチプレイへのこだわりがあったのだとか。

『ブルードラゴン 異界の巨獣』

 トークセッションの最後には、「DSのソフトで2年かけるというはなかなかなくてですね、かなり人も物もお金も投入させていただきました。本当に『ブルードラゴン』の総括的に5年かけた中で、一番いいものができたなと思います。ぜひ手に取っていただけたらと強く思います(坂口氏)」、「はたしてゲームが本当におもしろくなったのか、というのはゲームファンとして疑問に感じることがあります。最初の『ドラクエ』が出てきた時も口コミでおもしろさが伝わって広まった記憶がありますので、今回の『ブルードラゴン 異界の巨獣』も口コミで広がって、息の長いソフトになることをぜひ願っております(鳥嶋氏)」と、それぞれにコメントした。

『ブルードラゴン 異界の巨獣』 『ブルードラゴン 異界の巨獣』
▲最後に、藤本美貴さんが登場してのマルチプレイの実演が行われた。藤本さんの衣装は女性主人公の服を意識しているそうで、髪型も自分で作ったキャラクターとおそろいにしたそうだ。
『ブルードラゴン 異界の巨獣』 『ブルードラゴン 異界の巨獣』
▲馬場氏、坂口氏と一緒にコモドドラゴンを撃破! 「初めてマルチプレイをやってすごく楽しかった」と感想を述べる藤本さん。明日に発売を迎えて、「みんなでワイワイ楽しんでほしい」と話していた。

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データ

▼『ブルードラゴン 異界の巨獣』
■メーカー:バンダイナムコゲームス
■対応機種:DS
■ジャンル:A・RPG
■発売日:2009年10月8日
■価格:6,279円(税込)
 
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