平井氏「さらにネットワークビジネスを拡大する」――PSアワードで明言

文：電撃オンライン

　本日12月3日、SCEは東京・港区の青山迎賓館において、PlayStation Awards 2009を開催した。

　PlayStation Awardsは、日本国内で発売されたプレイステーションフォーマットのタイトルの中から、ヒットタイトルを表彰するもの。今年は、2008年11月1日～2009年10月31日の期間の累計販売本数に応じて贈られた。

▲PlayStation Awards 2009の冒頭であいさつを行ったSCEJプレジデントのショーン・レーデン氏。		▲プレゼンターは、SCE代表取締役社長兼グループCEO・平井和夫氏が務めた。

▲授賞式では、表彰式の他にコーラス隊による歌唱や、ブラスバンドによる演奏といったパフォーマンスも。

　今回の受賞作は、プラチナプライズ（累計出荷本数100万枚以上200万本未満）1作品と、ゴールドプライズ（累計出荷本数50万本以上100万本未満）3作品。会場には、各作品を題材にしたフラワーアレンジメントが飾られていた。この他、PlayStation Storeで発売したダウンロード専用タイトルのダウンロード数上位5作に対しても、特別賞が贈られた。PlayStation Awards 2009の模様を、写真とあわせて紹介していく。なお、受賞作は以下の通り。

▲特別賞の受賞者には、表彰状と副賞・PlayStationカード5万円分が贈られた。

▲表彰式には、シニアディレクター・荒川健氏、プランニングディレクター・高橋光則氏、メインプログラマー・池田隆児氏が出席。開発陣を代表して、荒川氏が「『ディシディア ファイナルファンタジー』は、過去の『FF』タイトルを使って新しいことにチャレンジした作品です。PSPのハード性能なしでは、この成功はなかったと思っています。ありがとうございます」と喜びを語った。

▲『龍が如く3』の表彰では、総合監督の名越稔洋氏とプロデューサー・菊地正義氏が渋滞に巻き込まれ、会場入りが遅れるというハプニングが。代わりにディレクターの佐藤大輔氏が登壇したが、あいさつを終えた直後に名越氏が到着。氏は急きょステージに上がり、「ありがとうございました！」とコメントした。

▲ディレクターの佐藤大輔氏（写真左）と、総合監督の名越稔洋氏（写真右）。佐藤氏は、「現在鋭意制作中の『龍が如く4』で、また来年受賞できるよう頑張りたい」と抱負を述べた。

▲『バイオハザード5』の開発者からは、プロデューサーの竹内潤氏とディレクターの安保康弘氏が出席。竹内氏は『バイオハザード』シリーズの『1』～『4』がすべてPlayStation Awardsで受賞したことについて触れ、「『5』を作るにあたって、ここに立てるかどうかずっとプレッシャーでしたが、受賞して少し肩の荷が下りました」と心境を語った。

▲昨年、PSP初のダブルプラチナプライズ（累計出荷本数200万本以上300万本未満のタイトル）を達成した『モンスターハンターポータブル 2nd G』。その勢いは今年も衰えず、Best版を含む本作の累計出荷本数は360万本に達した。本シリーズは、これで3年連続プラチナプライズ受賞という、前人未踏の記録を達成したことになる。

▲表彰式には、プロデューサーの辻本良三氏、アシスタント・プロデューサーの小嶋慎太郎氏、プロモーション企画推進室 室長の増田努氏が出席。「まさか今年、この場に立てるとはまったく想像していませんでした」と驚きを隠せない様子だった辻本氏。「（『モンスターハンターポータブル 2nd G』のような）すべてのボタンを使って遊ぶアクションゲームが、幅広い方々に遊んでいただいていることは、本当にありがたいことです」と感謝の言葉を述べた。

　最後には、SCE代表取締役社長兼グループCEO・平井和夫氏が登壇。氏は「これからは、ネットワークビジネスをさらに大きいビジネスにしていかなければいけないと思っています。この年末商戦を勝ち抜いて、そして来年に向けてディスクベースのゲームはもちろんのこと、インストールベースのネットワークビジネスをさらに拡大して、この業界を皆様と一緒にもり立てていきたいと思っています。今後もPS3、PSP、そしてPS2を改めてよろしくお願いいたします」とあいさつし、PlayStation Awards 2009を締めくくった。

• PlayStation.com