2009年12月14日（月）

ガンホー『RO』のユーザー向けシンポジウム“2009WINTER”を秋葉原で開催

　ガンホー・オンライン・エンターテイメントは12月13日、秋葉原UDXシアターにて『ラグナロクオンラインユーザーシンポジウム 2009WINTER』を開催した。

　今回で3回目を向かえるMMORPG『ラグナロクオンライン（以下RO）』のユーザーシンポジウム。本イベントは同社が運営する『RO』の現状や今後の展開について発表するのと同時に、会場を訪れた一般プレイヤーからの質疑応答に運営チームや開発担当者が、その場で直接解答するというもの。当日は事前の抽籤（せん）により招待された80名のうち、40名弱が足を運んでいた。

　なお、イベントの司会進行を勤めたのは同社執行役員　ゲーム事業本部オンライン本部本部長　飯野平氏。そして質疑応答は以下の7名によって行なわれた。

カスタマーサポート部部長　広田知哉氏
カスタマーサポート部　ゲームサポート課　課長代理　新津幹朗氏
カスタマーサポート部　ゲームサポート課　主任　太田剛氏
ゲームサービス部一課　課長　廣瀬高志氏
ゲームサービス部一課　主任　大岸秀典氏
ゲームサービス部一課　主任　千葉亮一氏
第一マーケティング部第一企画課　中村聡伸氏


▲左から広田知哉氏、太田剛氏、新津幹朗氏、廣瀬高志氏、大岸秀典氏、千葉亮一氏、中村聡伸氏、飯野平氏。

■ワンタイムパスワード導入まずはβ版を無料でお試し可能

　まずは、すでに先週発表済みの情報ではあるが、12月中旬よりβサービス開始を予定している“ワンタイムパスワード”の説明が中村氏よりなされた。ワンタイムパスワードはその名の通り、1度しか使えない使い捨てパスワードをランダムに生成するというもの。ガンホーゲームズのサービスにログインする際に入力を求められ、万が一第三者に知られても、一定時間以降は無効な数字となる。ワンタイムパスワードの導入について中村氏は、nProtectやGMによる監視だけでは防ぎきれないアカウントハッキングが、今年の11月上旬に同社タイトルだけに限らず、複数のオンラインゲームで多発したこと。当時は1日1万件以上のアクセスの痕跡があり、またアカウントハッキングに関する問い合わせが1日5、6件来ている現状に対し、新しいセキュリティシステムが必要と判断したためと述べた。

　実際の利用方法は、携帯電話でQRコードのアプリをダウンロードしてアプリを起動。ガンホーゲームズのサービスに接続し、ガンホーIDとパスワードを打ち込むと、ワンタイムパスワードが表示される。βテスト期間中は無料で利用できるが、正式サービス開始後は年間利用料金がかかる予定。

　キャリアは2009年12月の時点でNTTドコモのみ対応。当初アナウンスされていたSoftBank、auについては順次対応を予定。スマートフォン、iPhoneに関しては現在開発中とのことだ。本サービスの利用状況を見た上で、将来的にはカード型やトークン型のワンタイムパスワードの導入も検討しているという。また、キャラクター選択時に入力する従来のパスワードも、平行して利用可能だ。

■『ラグナロクオンライン Mobile Story』は2010年サービス開始予定

　次に2009年夏のサービス開始を予定していたが、クオリティの大幅向上を理由に延期していた『RO』初のMMO型携帯電話コンテンツ、『ラグナロクオンライン Mobile Story』についてお伝えしよう。

　渡辺竜太郎氏は『RO Mobile Story』を、世界観や基本システムはPC版『RO』を踏襲しつつも、携帯電話というプラットフォームを利用した独自システムが入っている、“Newラグナロクオンライン”と説明。PC版同様に背景は3Dで視点変更もできるなど、既存プレイヤーも違和感なく遊べるうえ、携帯版オリジナルの要素として毎日違うDAYクエストを配信予定だ。短時間で遊べるミニクエストが365日分用意されることとなる。

　PC版では不可能だったが、携帯だからこそできる新機能として「外出先でもサービスを提供し、通勤/通学時など、プレイヤーの生活の様々なシーンに溶け込んでいくゲームにしていきたい」と渡辺氏は述べた。サービス開始時期は2010年の春を予定している。

　■一般プレイヤーからの質疑応答タイムへ（Page2）

▼『ラグナロクオンライン』: ■メーカー：ガンホー・オンライン・エンターテイメント; ■対応機種：PC（対応OS：Windows 2000/XP）; ■ジャンル：RPG（オンライン専用）; ■正式サービス開始日：2002年12月1日; ■プレイ料金：1,500円（税込）/30日