2009年12月25日(金)
事業仕分けのスパコン開発に関するニュースを見ながら、「ワープ航法を開発するのは日本なんだから邪魔しないでよねっ(ビシッ!!)」なんて、こたつでおかしなことを吠えてるサガコです、こんにちは。
さて、いよいよ2010年2月4日に、最新作にしてシリーズ最終作『スターオーシャン4 -THE LAST HOPE- INTERNATIONAL(以下、SO4I)』がPS3で発売されます!! 発売まで待ちきれなくなってきた今日このごろ。はちきれそうなこの想いをどこへぶつけたら……と思っていたら、私、こんなものを見つけてしまいました。
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▲はい! 懐にありがたきは、この銀色の帯つきパッケージ!! |
そう、2007年に発売されたPSP版の『スターオーシャン1 First Departure(以下、SO1)』と『スターオーシャン2 Second Evolution(以下、SO2)』が、先日低価格シリーズ・アルティメット ヒッツとして、新たに発売されたのです。
なんだかんだで、シリーズ1作目がSFC(スーパーファミコン)で発売されたのは1996年ですから、もう13年も前のこと。「遊んだことないよ」「そのころ、まだよちよち歩きだったよ」なんて人も多いのではないでしょうか。2月4日発売の最新作をとことん楽しむために、ぜひこの機会にアルティメット ヒッツで、『SO』の世界を予習・復習しておきましょう。そうすれば、きっともっと『SO4I』が楽しくなりますから!
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▲『SO1』と『SO2』を事前に遊んでおくと『SO4I』がさらに楽しめます。1本2,940円という低価格で、30時間以上はゆうに遊べるからオトクですよ。 |
さて、まずご紹介するのは『SO1』。主人公は、地球よりはるか彼方の未開惑星・ロークに暮らす、フェルプール族の青年ラティクス・ファーレンス(ラティ)です。幼なじみのミリーとともに、石化病という謎の病に冒された友だちを救うため、ロークを訪れた地球人とともに旅をすることになります。
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▲フェルプール族はネコ科の生き物が祖先……13年前に、ネコ的ミミ+シッポつきというキャラ設定はわりと新鮮だった記憶が。 | ▲ロークより文明の進んだ地球の軍人、ロニキスとイリアとの出会いが、ラティたちと惑星ロークの運命を大きく変えていくことに。 |
旅を続けていくと、どんどん仲間が増えていきます。最終的には8人の男女キャラが入り乱れ(!?)、それぞれの恋愛的なエピソードが展開したりするのです。石化病の治療や星の運命も大事なのですが、ぶっちゃけ、このキャラ同士の恋の展開などにやきもきするのが、このゲームの楽しいところだと思うんですよね、私的には。
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▲ミリーの気持ちに全然気づかない鈍感ラティとか……。 | ▲亡き前妻への思いを断ち切れない上官ロニキスに思いを寄せるイリアとか!! |
この作品の代表的なシステムといえば、やっぱりPA!! 街に入るとキャラが各自自由行動を開始し、ラティがそれぞれのキャラに話しかけることによって、さまざまなミニエピソードを見ることができるのです。こっそり買い物風景を覗き見したり、恋の相談を受けてみたり……。細かいエピソードを探して街をうろうろするのが、これまた楽しいんです。
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▲PAシナリオの数は、実に100以上!! 条件つきのシナリオも多いので、全部見るのは大変。 | ▲PSP版だけの追加シナリオも多数。SFC版をプレイした人にも新鮮なはず。 |
他にも、いろいろな素材を集めて、自分たちで装備品やアイテムを生み出す“アイテムクリエイション(IC)”も、本シリーズではおなじみ! スキルを上げて錬金したり、武器をカスタマイズしたり、調理したり……やり込みすぎて、物語を進めることを忘れそうになったことがある人は、私の他にもきっといるはずです!!
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▲ICでお金の荒稼ぎをしたり、レベル上げでちょこっとズルしたりできる。この辺の遊べる余裕は昔のまま。 | ▲スキルポイントを割り振って、各キャラの才能に合わせたスキルを伸ばす。育成も楽しいです。 |
本作の一番大きな変更点といえば、やっぱり眉目秀麗な紋章術士ヨシュアの妹・エリスをパーティメンバーにすることができるようになった点! SFC版では回想シーンだけに登場し、仲間にできなかったのでくやしい思いをしたものでした。彼女、紋章術士としては、兄ヨシュアより強いかも!?
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▲フェザーフォルクという種族の少女エリス。背中の羽は、まるで天使。 |
さらに、シリーズ3作目の『スターオーシャン3 Till the End of Time』から、ゲストとしてウェルチも参戦します。彼女は『SO4I』では、主人公が艦長を務める宇宙船カルナスのオペレーターとして登場する不思議なキャラクター。指し棒を持って戦う彼女の勇姿(?)も、見逃さないでくださいね!
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▲ウェルチを育てると、必殺技の“にーべるんなんとかー”が使えるように。ウェルチ、それゲーム違う……! |
戦闘では近接攻撃と、紋章術(魔法のようなもの)が入り乱れたド派手なバトルが展開! PSP版の戦闘システムは、『SO2』のシステムをベースにして大きくリファインされているので、かなり遊びやすくなっています。必殺技やコンボを決めながら、広いフィールドで敵を追っかけ回す!! リーダーキャラ1人を操作すればOKなので、アクションが苦手な人でもラクラクプレイできるはずです。
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▲派手な紋章術が炸裂! 仲間はAIで作戦どおりに行動する。画面は派手だが、操作はカンタン。 |
とにかく私のオススメは、ヘッドホンをつけて本作をプレイすること! サウンドクリエイター・桜庭統さんのBGMがステキなのはもちろん、豪華声優陣によるフルボイスは圧巻のひと言に尽きます! ちなみに、どれだけ声優陣が豪華かと言いますと……。
ラティクス・ファーレンス CV:宮野真守 | ミリー・キリート CV:生天目仁美 | |
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ドーン・マルトー CV:伊藤健太郎 | ロニキス・J・ケニー CV:浜田賢二 | |
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イリア・シルベストリ CV:小林沙苗 | シウス・ウォーレン CV:東地宏樹 | |
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アシュレイ・バーンベルト CV:若本規夫 | フィア・メル CV:豊口めぐみ | |
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ヨシュア・ジェランド CV:福山潤 | マーヴェル・フローズン CV:桑島法子 | |
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ティニーク・アルカナ CV:鈴木千尋 | ペリシー CV:田村ゆかり | |
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エリス・ジェランド CV:植田佳奈 | ウェルチ・ビンヤード CV:半場友恵 | |
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おいおい、こりゃ豪華過ぎるぜぇ! と、思わずアメリカンなリアクションをしたくなる勢い。PAも全部しゃべっちゃうので、物語と世界観、それにキャラの魅力へどんどん引き込まれてしまうんです。PSPなので、外でプレイする人も多いとは思いますが、音を出さないのはとにかくもったいない! ヘッドホンをつけて『SO1』の世界観に没頭しながらプレイする、これを激しくオススメいたします。
ああ……さすがに語り疲れてきた。歳ね、もう歳なのね……。と思ったら、なに、まだある!? そうだわよ、『SO2』のご紹介がまるまる残ってるっつーの! というわけで、引き続き、本作の続編となる『SO2』の魅力をお伝えいたします。
それでは、夢に描いた次なる星の海へ、キミを連れて行くー♪ よ!!
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▲プロダクション I.Gによるムービーも随所に入り、物語を盛り上げてくれます。アニメーションって素晴らしい。 |
『SO2』では、『SO1』で惑星ロークを救い、英雄となった地球人ロニキスとイリアの息子であるクロードが主人公を務めます。(まったくの余談ですが、PS版の発売当時には、“究極の野菜を作るために農作業に勤しむ”というSLG『アストロノーカ』の体験版がついていました。今はDLCで遊べるんで、うれしい)
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▲クロードはエリート中のエリートとして扱われ、父の威光に悩んでいた。 |
父と同じ銀河連邦軍に所属するものの、任務中のうかつな行動から、見知らぬ惑星エクスペルへとワープしてしまったクロード。そこで彼は、ヒロインであるレナが凶暴な獣に襲われている窮地に出くわします。身につけていた地球の武器・フェイズガン(光線銃)を使い、そのピンチをなんとか切り抜けたクロード。しかし、それによって彼はレナから、光の剣を使って星の危機を救うという、伝説の“光の勇者様”と勘違いされてしまうことに。
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▲うっかり使った武器が、レナに夢を抱かせてしまい……。 | ▲不思議な回復の力が使えるレナもまた、深刻な出生の秘密を抱えていた。 |
2人の出会いから物語は幕を開け、やがては惑星エクスペルを襲った謎の隕石“ソーサリーグローブ”の謎を追うことになります。前作よりもはるかに大きな規模で展開し、後に登場するもうひとつの舞台・エナジーネーデなど、他の惑星も巻き込んで進行するストーリーによって、よりSF感の強い作品へと進化したのです!
実はこの作品、クロードとレナの2人から主人公を選ぶことができます。大筋の物語は同じなのですが、選んだ主人公によって途中のイベント展開に若干の変化が現れます。たとえばレナが誘拐される事件が起こった時、クロードを主人公に選んでいると助けに行くシナリオを見ることができ、レナを主人公にしていると、さらわれた先での出来事を知ることができるのです。まさにダブルのお楽しみ!
また、主人公によって仲間にできるキャラも変わってきます。1度のプレイでは、すべてのキャラを仲間にすることができない。このあたりにやり込み魂がくすぐられる、という人も多いのでは?
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▲PS版を買った当時「1本で2回遊べるやん!」っていうのがうれしかったわけで。 | ▲“長く遊べる”って大事だ。オトナの言葉で言うと“費用対効果”っちゅーヤツ。 |
1度クリアしても、違う主人公を選べば「あ、ここではこんなことが起こっていたのか」と知ることができるし、仲間にできるキャラも変わってくる。これはPS版が出た当初、なかなかに斬新なシステムでした。もちろん、どちらかだけをクリアしてもじゅうぶんに楽しめるように作られています。
それでは、ここで主要キャラと仲間キャラの名前と、声優陣をご紹介しておきましょう。もちろん、『SO1』に負けず劣らずの豪華な顔ぶれをご覧あれー!
クロード・C・ケニー CV:浪川大輔 | レナ・ランフォード CV:水樹奈々 | |
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セリーヌ・ジュレス CV:中島沙樹 | アシュトン・アンカース CV:石田彰 | |
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プリシス・F・ノイマン CV:釘宮理恵 | ボーマン・ジーン CV:藤原啓治 | |
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ディアス・フラック CV:杉田智和 | レオン・D・S・ゲーステ CV:小林由美子 | |
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オペラ・ベクトラ CV:田中敦子 | エルネスト・レヴィード CV:東地宏樹 | |
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ノエル・チャンドラー CV:水島大宙 | チサト・マディソン CV:大浦冬華 | |
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ウェルチ・ビンヤード CV:半場友恵 |
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さて、主要なキャラクターは総勢13人。最大8人のパーティを組んで旅をするわけですが、主人公の2人を除けば、パーティに入れられるのは6人だけ。つまり……11人のうち、1回のプレイで仲間にできるのは6人しかいないのです! これがもう! これがもうね……超絶悩むわけ!
弱気な紋章剣士アシュトンをパーティに入れてしまうと、三つ目の考古学者エルネストとその恋人のオペラを仲間にできないし、機械オタク少女プリシスかシブイ薬剤師ボーマンかを選ばなきゃいけない。「2周目ではあいつを仲間にしよう!」と思っていたのに、クリアするまでに仲間に入れたキャラに愛着がわいちゃって、結局2周目も同じパーティになるとか……そんなことばっかりなのよー、もーーー!
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▲私のラブなアシュトン。ここだけの話、エルネストとオペラを仲間にしたことが……ない。 |
どのキャラもそれぞれに魅力があって個性的。誰を仲間にするかで、発生するPAも違ってくるので、全部見ようと思ったら……たぶん2周するぐらいでは無理かも。このシナリオのボリュームをかんがみても、2,940円はやっぱりオトクだと思います。
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▲感情値によってエンディングも変化。誰と密接な関係になりましょうか? |
戦闘に関するシステムなどは、ほぼ『SO1』と一緒なので、プレイしておけばまず戸惑うことはないでしょう。今度発売される『SO4I』も、これらの作品のバトルシステムが基本にあるわけですが、無論、相当な進化をとげています。『SO1』や『SO2』のバトルを体験しておいてから、『SO4I』のバトルをプレイすると、原点との比較ができて新鮮ですよ!
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▲個人的には、バトル時に技のエフェクトが発生しすぎて見えなくなるくらいの瞬間が好き。 |
本作の魅力を語り続ければキリがありませんが、やっぱり“ヘッドホンをつけてじっくりプレイ”は基本だと思います。せっかくのSFな世界観にどっぷりひたってこそ、本作の魅力が最大限に感じられるはず。
私はアシュトンの弱気な声を聞くたびに、彼を仲間にせずにはおれません! でも、今回のアルティメット ヒッツでは、がんばってがんばって(……何を?)エルネストたちを仲間にしたいと思います!! 11年目の邂逅(かいこう)、はたして実現できるでしょうか。もう目と耳をふさいで、アシュトンをスルーするしかないんじゃないでしょーか。
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▲愛すべきはアシュトン。背中に双頭の竜を背負わされた、ミスター不幸メン。 |
そして、最終的には親との関係性などに悩み、ときにケンカしたりしながら大人へと成長していく、クロードとレナの姿をその目に焼きつけてほしいです。
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▲レナの幼なじみ・ディアスのつらい過去や、レナをめぐるライバル的展開からも目が離せない! |
というわけで、今からプレイしても全然遅くはありません! むしろ今からプレイすれば、『SO4I』をプレイした時に全体的な歴史の流れや、関連するキャラクターをしっかり思い出すことができて、より楽しめると思います。『SO4I』は、地球の宇宙開拓の歴史が始まったばかりのころの物語。『SO4I』の主人公・エッジやレイミたちの冒険が、やがてラティやミリー、そしてクロードとレナの物語へと連なっていく──その壮大な時の流れを、ぜひ、皆さんもPSP&PS3で体感してみてください。
ひとまずこの年末年始はPSPを片手に、下半身をこたつにもぐり込ませ、ときどきみかんをむさぼりながら、果てなき星の海へと旅立ってみてはいかがでしょうか。PSPはホントに、どこでも遊べるのが魅力。年末年始は実家に持って帰って、ストーブでぬくぬく餅でも焼きながらプレイするといたします。
いやー……マジでまたアシュトンを仲間にしそうで、それだけが怖い……がんばれ私(握りこぶしをグッ!)。(サガコ)
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