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2009年12月30日(水)

浅野さん&川口監督のトークも! 『こわれかけのオルゴール』先行上映会開催

文:電撃オンライン

 12月31日に“コミックマーケット77”で販売されるオリジナルアニメーション『こわれかけのオルゴール』の先行特別上映会&トークショーが、東京・秋葉原のとらのあなA店で開催された。

サークル・ElectromagneticWaveが制作した本作は、『もえたん』などのイラストを手がけたイラストレーターのPOP(ぽっぷ)さんがキャラクターデザインを行い、『ハヤテのごとく!』や『にゃんこい!』などを手がけた川口敬一郎さんを監督に迎えて作ったアニメーション。主人公のケイイチロウ役を柿原徹也さん、ヒロインのふらわーを浅野真澄さんが演じている。

『こわれかけのオルゴール』
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 イベントは、まず本編の先行上映から行われ、続いて、この日会場には来られなかったケイイチロウ役の柿原さんによるビデオメッセージが上映された。ビデオメッセージで柿原さんは「『こわれかけのオルゴール』という作品、ふらわーの絵を見た時には、萌え作品なのかなと思いきや、すごい人間ドラマが展開されていて、台本をいただいた時からどんどんストーリーに引き込まれ、続きや過去が気になりました」と作品の魅力を語った。また、自身の演じたケイイチロウについても「本当に家族のことや妹のことを大切に思っている優しいヤツなんだなと思いました。僕にも妹がいて、大変彼の気持ちがわかったので、大切に演じさせていただきました」と話した。

 柿原さんのビデオメッセージに続いて、川口監督と浅野さんのトークが行われた。その模様を以下でお伝えしていこう。

『こわれかけのオルゴール』 『こわれかけのオルゴール』

――浅野さん、演じられたご感想をお願いいたします。

浅野さん:声優の仕事を初めて9年ほど経つのですが、これまでふらわーちゃんのような、ちっちゃいかわいらしい感じのキャラクターをやったことがなかったので、初めてお話をいただいた時には、ビックリしたというか、私でいいのかなって思いましたね。

川口監督:大体大丈夫でしたね。

浅野さん:「大体大丈夫でした」ってことは、オールオッケーではないってことですか?

川口監督:ふらわー萌えるなーって(棒読み)。

浅野さん:言わせちゃったみたいで、すいません。

川口監督:さっき裏でね、言えって……。

浅野さん:言ってないです! 記事にされちゃうでしょ!

――これ以上、誤解が広がらないように次の質問。POPさんのデザインしたキャラクターについて、どのように感じられました?

浅野さん:川口監督からPOPさんは「○○好きのド変態」と聞いていたので、だから、すごくかわいらしい絵で、すごく私は好きなんですけど、それは「ゆがんだ愛情」なのかと思っていたんです。でも、ご本人にお会いしたら、ものすごくきちんとしたというかちゃんとした人で、改めて、この人からこんなかわいらしいキャラクターが生まれるんだなと感動しました。

川口監督:付き合いが始まってから3年ほどになるんですが、すばらしいまじめな方で、いつも感謝しております。全然ド変態じゃないですよ!

浅野さん:めちゃめちゃ、真顔で言っていたじゃないですか!(笑)

――『こわれかけのオルゴール』というタイトルということで、オルゴールに関する思い出はありますか?

浅野さん:私がときどき行くレストランに、すごく大きなディスクオルゴールがあって、値段を聞いたら「300万円くらいです」って言われて、そんなに高いオルゴールもあるんだなって。すごく素敵でしたね。

川口監督:すいません、オルゴールに関する思い出がありません!

――ケイイチロウはいかがですか?

浅野さん:監督の名前もケイイチロウじゃないですか、私は、監督がアニメになったらケイイチロウみたいになるんだと思って、演じさせていただきました。

川口監督:元々は、名前が決まっていなかったのですけど、名前をどうしようかという話になって、「どうせなら自分たちの名前を付けちゃえば」という話になり、次の週からケイイチロウになっていました。

浅野さん:そうなんですか、ちょっと傷つきやすいっていうか、傷ついている感じは?

川口監督:そのあたりはPOP先生が。

浅野さん:監督の心の傷をPOP先生が見抜いてくれて、デザインしてくれたのかもしれませんね。

川口監督:ナイーブなところとかね。(笑)

――注目してもらいたい、場面、台詞などのシーンはありますか?

川口監督:全体的に注目してもらいたいんですが、美術は頑張ってもらったので、背景は注目してもらいたいですね。舞台は荻窪なので、荻窪によく行かれる方は、「あー」って思うところも結構出てくると思いますので、そういったところも注目していただきたいです。

浅野さん:劇中で、ケイイチロウが実際に暮らしているお家は、実際にあるんですよね。

川口監督:まだ、ありますね。もうすぐ取り壊されちゃうみたいですが。

浅野さん:川口監督が昔住んでいたお家なんですよね。

川口監督:実際にあります。こんな細い家あるのかと思うかもしれませんが、間取りも忠実に再現されています。もちろん、ふらわーはいませんので。

浅野さん:わかりますよ! 私は、最後に出てくる海のシーンは、すごく気持ちを込めてやらせていただいたので、注目して楽しんでいただきたいと思います。

『こわれかけのオルゴール』

――最後に、ファンの皆さんへメッセージをお願いいたします。

浅野さん:初めてオーディションを受けた時から、形になるまで時間がかかった作品ですが、それだけにスタッフさんも細かいところまでこだわっていて、愛情を感じる作品なので、皆さんに見ていただけたらと思います。

川口監督:最初の打ち合わせから2年くらいが過ぎていて、時間かかりすぎだろうという話もありますが、時間を掛けただけの作品に仕上がっているので、末永く楽しんでいただければと思います。

 来場していたファンに向けて2人からメッセージが送られて、トークコーナーは終了。最後は、川口監督、浅野さんの2人に加えて、キャラクターデザインを担当したPOPさんの3名のサインが入ったポスターと立て看板がもらえるじゃんけん大会が行われ、イベントは終了した。

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