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2010年1月27日(水)

今日から始める『アルトネリコ』! シリーズ2作品をわかりやすく解説!

文:ゲゲン

すべてのはじまり、『アルトネリコ1』についてご紹介!

 ここでは、シリーズの原点ともいえるPS2用ソフト『アルトネリコ1』について紹介しちゃいます。

 “ムスメ調合RPG”の第1作として、2006年1月26日に発売された本作が、記念すべきシリーズ1作目となります。舞台となるのは、1番目の塔“アルトネリコ”を中心とする“ソル・シエール”という世界です。この世界は約400年前、第一紀の文明すら越える勢いで発展していた“第二紀”と呼ばれる時代に、魔神ミュールと、ミュールが生み出すウイルス生命体によって、破滅の危機にさらされていました。

 そんな状況の中、塔の管理者であるレーヴァテイルの1人・シュレリアと、テル族の少女タスティエーラらの起死回生の策によって、ミュールはなんとか封印され、それから約400年は、比較的平穏な時を守っていました。

 しかし、その封印を代々担ってきた一族の少女ミシャが誘拐されてから、塔には再びウイルス生命体の姿が現れます。その騒動のさなか、塔の上層に位置する都市プラティナの騎士であるライナーが、シュレリアの命を受け、ウイルス生命体への対抗手段となる、特別な詩のデータが記録されているヒュムネクリスタルを入手するべく、塔の下層部にある浮遊大陸へおもくところから本編がはじまります。

『アルトネリコ』 『アルトネリコ』
▲塔の下層をおおう、死の雲海ぎりぎりから見上げた浮遊大陸。塔の頂上は、下からでは見えないほど高い位置にあります。▲塔の上層や中層にある町とは違って、下層の町などは、雑多ながらも非常に活気に溢れています。

 この浮遊大陸では、天覇(てんぱ)という大企業と、エル・エレミア教会が勢力を二分しています。ライナーはこの大陸で、多くの仲間と出会い、時には別れ、塔を、そして世界を救うために冒険をしていくことになるのです。

 以上が『アルトネリコ1』のストーリーです。心躍る冒険や、作中で次第に明らかになる事実など、どれもワクワクとドキドキの連続で見どころだとは思いますが、このシリーズの軸にあるのは、ヒロインであるレーヴァテイルたちとの交流にこそあるといえます。どのヒロインを一番大切にするか──それによって、物語の展開もエピローグも変わってくるので、ルートを変えて、ついつい何度も遊んでしまいます。

絆を深める“ダイブシステム”と、ドキドキが満載の“トークマター会話”

 ゲームを進める上で、そしてこの作品を楽しみつくす上で欠かせないのが、“ダイブシステム(ダイブ)”です。主人公はダイブマシーンという特殊な機械を使って、ヒロインの精神世界である“コスモスフィア(CS)”に入り、ヒロインの抱える苦悩や葛藤と向き合い、ともに解決し、絆を深めていくことになります。

『アルトネリコ』 『アルトネリコ』
▲ヒロインのCSの一例。心理状態などに強い影響を受ける世界で、より深いところにダイブするためには、お互いの絆が重要になります。▲感情がダイレクトに表現されるCSでは、ドキドキなイベントが発生することも! 周りに誰もいないか注意してプレイすべし!

 また、ダイブとセットである重要なシステムとして、“トークマター会話”があります。さまざまな方法で“トークマター”という、いわゆる会話のネタを入手することで、キャンプや宿で寝る前に、ヒロインと2人きりで夜の会話をすることが可能になります!

『アルトネリコ』 『アルトネリコ』
▲トークの内容は、スイートな会話からおもしろい会話まで、各ヒロインごとに結構な数があります。▲会話の時は、こんな感じで部屋に2人きりです。攻略そっちのけで、ついつい全種類を見たくなります。

コンプリートする楽しみがここにも! アイテム調合“グラスメルク”

 本作には、さまざまなアイテムを調合して、より強力なアイテムを合成する“グラスメルク”というシステムが登場します。これには、アイテム調合RPG『マリーのアトリエ』から続く、ガストの代表作『アトリエ』シリーズにも通じる楽しさがあります。また、このグラスメルクでも、トークマター会話と同じくヒロインとの絶妙な掛け合いが展開されるので、そちらにも注目してみてください。そして、完成したアイテムに名前をつける際のヒロインのネーミングセンスも大変なことになっているので、要チェックですよ!

『アルトネリコ』 『アルトネリコ』
▲グラスメルクでは、戦闘で役に立つ回復アイテムや最強の装備品など、なんでも作ることが可能です。▲時に派手なエフェクトが起こったり、ヒロインが自由気ままに動きまわったりと、演出パターンはさまざま。

詩魔法強化システム“インストール”と、装備強化システム“パワード”

 本作のヒロインであるレーヴァテイルという種族は、塔の機能を制御するための言語・ヒュムノス語を操ります。彼女らは、ヒュムノス語からなる“ヒュムノス詩”を詩うことによって、塔の機能を利用して、非常に強力な“詩魔法”を発動させます。そしてこの詩魔法は、音を魔力に変換して放出する特性を持つグラスノ結晶のエネルギーを、ヒロインの体内に取り込む(=“インストール”する)ことによって強化できます。また、グラスノ結晶を装備品の強化に用いることを“パワード”と呼び、パワードを行うことで、装備品の性能を飛躍的に高めることも可能です。

『アルトネリコ』 『アルトネリコ』
▲高レベル、高品質なグラスノ結晶ほど入手が難しくなりますが、その効果や威力は絶大です。▲パワードの画面。相乗効果を生む組み合わせもあり、あれこれ組み合わせるのも楽しみのひとつです。

詩魔法を紡ぐレーヴァテイルを全力で守れ!

 各種の強化を行っても、強力な詩魔法を使わない限り戦闘で苦戦するのは必至です。しかし、詩っている最中のレーヴァテイルは、とても無防備な状態です。前衛が敵を引きつけ、時には身を挺してヒロインを守る必要があります。強力な詩魔法を発動させることができれば、勝利は目前です!

『アルトネリコ』 『アルトネリコ』
▲敵の攻撃が強力な場合は、前衛全員で守る必要も。詩うレーヴァテイルと守る戦士というのは、シリーズを通じての構図です。▲強力な攻撃だけでなく、傷ついた前衛を回復させる必要もあります。戦闘では、お互いのサポートが欠かせません。

男女を問わず、魅力的なキャラクターがたくさん登場!

 最後になりましたが、本作の主要なキャラクターを紹介します! ヒロインは、誰か1人を選べというのが酷なぐらいに、それぞれとても魅力的であり、毎回毎回、誰と仲よくなるかで迷ってしまいます。男性キャラについても、お調子者なのに決めるところはビシっと決める格好よさがあったり、クールなのに友情にはとてもあつかったりと、非常に魅力的です。悪役でさえも、どこまでも憎たらしいタイプだったりして、非常に味があったりします。

『アルトネリコ』 『アルトネリコ』
▲ライナー・バルセルト CV:布施雅英 … 剣と冒険が大好きな主人公。▲オリカ・ネストミール CV:宮崎羽衣 歌:霜月はるか … ヒロインの1人。過去の事件により無口で沈みがち。
『アルトネリコ』 『アルトネリコ』
▲彌紗(ミシャ)・アルトセルク・リューン CV:野川さくら 歌:志方あきこ … ヒロインの1人。希少なβ純血種でインテリ型。運動神経はゼロで、高所恐怖症。▲シュレリア CV:酒井香奈子 歌:みとせのりこ … 数百年の時を生きる塔の管理者。装甲の下の素顔を知る者はいない。
『アルトネリコ』 『アルトネリコ』
▲絢胤 箕嵩(あやたね みちたか) CV:木部祥太 … ライナーの同僚の騎士であり、いつも微笑みを絶やさない。▲ジャック・ハミルトン CV:神奈延年 … 素性不明のさすらいガンナー。大の女の子好き。
『アルトネリコ』 『アルトネリコ』
▲ラードルフ・シュナイゼン CV:半田雅和 … エル・エレミア教会の神官戦士。剣の腕前はかなりのもの。▲クルシェ・エレンディア CV:南條愛乃 … グラスメルクのエンジニアで、飛空挺などの知識も豊富。
『アルトネリコ』 『アルトネリコ』
▲スピカ・ニール CV:ミルノ純 … 普段は飴を売っているが、裏の世界に詳しい情報屋でもある。▲クレア・ブランチ CV:塩山由佳 歌:石橋優子 … 酒場の主人で、ライナーやヒロインたちのお姉さん的存在。

 この他にも、物語を彩るキャラクターは多数登場します。立ち絵があるキャラは、みんなボイス付きというのもうれしい点です。また、誰も彼も、ひとくせもふたくせもあり、きっと印象に残ること間違いなしです。

『アルトネリコ』 『アルトネリコ』 『アルトネリコ』 『アルトネリコ』
▲カットインやムービーがところどころで挿入され、ゲームをさらに盛り上げてくれます!

 独自のシステムがもりだくさんなので、説明も結構な量になってしまいました! 次のページからは、『アルトネリコ2』の紹介をします。まだまだいきますよ!

>> さらに進化した『アルトネリコ2』の紹介へ!

(C)GUST CO.,LTD. 2006 (C)2006 NBGI
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