2010年1月26日(火)
明日1月27日に5pb.から発売される、歌手・いとうかなこさんのアルバム『ChaosAttractor(カオスアトラクター)』。このアルバムの収録曲について、いとうさんからコメントが届いた。
このCDには、これまでにいとうさんが5pb.で歌ってきた数々の名曲が収録されている。『シュタインズ・ゲート』や『CHAOS;HEAD』、『ひぐらしのなく頃に』、『Myself;Yourself』など、豪華タイアップ曲が満載だ。通常盤と限定盤があり、限定盤にはミュージッククリップとゲームやアニメ作品のオープニングムービーを収録したDVDが同梱されている。
▲左が『ChaosAttractor(カオスアトラクター)』のジャケット画像で、右がいとうかなこさん。 |
以下に、いとうさんによるアルバム全曲解説を掲載する。いとうさんのファンはもちろん、作品のファン人もぜひご覧いただきたい。
01.『追想のディスペア』
「アイヤエーオアイオー!」 元“太陽とシスコムーン”のメンバーで、民謡小湊流家元・小湊美和さんの鮮烈な歌声のコーラス録音風景は、いまだ脳裏に焼きついています。呪文を唱えているような歌詞と叩きつけるような高音メロディの、志倉千代丸節全開の曲です。
02.『キミと夜空と坂道と』
ザ・青春! 制服のスカート翻して坂道を駆け上がり駆け下りる……なんて風景が目に浮かんできてしまう曲です。明るいサウンドの中にも切なさテイストが相まって、味わい深い仕上がりになっています。
03.『fake me』
「その目、誰の目?」 この台詞は『CHAOS;HEAD』を知る人は必ず目にするキーワード。こんな風に曲全体に作品世界のカケラが散りばめられ、転調を繰り返す。妄想なのか科学的なのかわからなくなる、まさに“カオス;ヘッド”になれる曲の1つです。
04.『Find the blue』
『CHAOS;HEAD』シリーズの記念すべき第1弾オープニング曲。底抜けにキャッチーなメロディと歌い出しに度肝を抜かれました。「カオスになる!」と、最初からタイトルを叫ぶところがポイント。物語を知る前と知った後で二度楽しめる激情系主題歌です。
05.『escape』
『ひぐらしのなく頃に』。この強烈な作品を知って、その一員になれるんだと思うとうれしくてゾクゾクしました。志倉千代丸氏とのファースト・コンタクトでもあったこの曲。ZIZZ STUDIO磯江俊道氏の硬質なアレンジが冴えわたり、壮絶なエンディングに見事にマッチしたと思います。
06.『A WILL』
『CHAOS;HEAD』ゲーム・シリーズ第1弾に続く、静かなのに激しい、不思議な世界に連れていってくれるエンディング曲です。ZIZZ STUDIO磯江&江幡コンビのいつも通りの音の波に乗って自由に歌わせてもらっています。
07.『Friend』
惨劇の後にこの歌。ホッとできるエンディング曲になりました。『ひぐらしのなく頃に』は本当に謎に満ちていて残酷。だからより仲間との絆が美しく見えてくる不思議な物語。そこにスポットを当てた優しい気持ちになれる曲です。
08.『ivy』
ゲームのセカンド・オープニングという一風変わったところで流れる歌です。それまでの青春模様から一変、不穏な事件が起きる予兆なんて一切感じられない、けれどそこがまたより不気味なのでは? と思わせるくすぐったくて甘酸っぱいキラキラした曲です。
09.『F.D.D.』
「カオスになる!」 こちらも叫んでおります! 走り出したら止められない勢いのサビ部分。キーやテンポ、息継ぎのなさは『CHAOS;HEAD』シリーズ最高レベル。アニメのオープニングがTVで流れ、CMでPVが映った時感動でした。
10.『クライ』
震えがくるくらいクライ歌です。「お仕舞いにしてあげるよ」なんて、イビツな愛がそこにはあって、底なしの海に沈みながら眠る瞬間のような悲しい歌です。
11.『Desire Blue sky』
ダークネスな『CHAOS;HEAD』の世界を疾走感あふれるソフトなテクノ・サウンドで覆いつくしてるかのようで、実は強い意志と生きる力にみなぎった力強くて希望に満ちた歌です。
12.『スカイクラッドの観測者』
凶暴な電子音の嵐の中でゲートが開いていく、なんて想像をしてしまいたくなるいとうかなこ至上最高デジタル・ロック。ゲーム『STEINS;GATE』のオープニング・ムービーとのシンクロ具合にシビレました。
13.『Another Heaven』
なんだか懐かしくて温かいこの安心のメロディで終わる『STEINS;GATE』のエンディングで感動の涙を流しましたという声を聞いて、エンディングにふさわしい歌になれたんだなと実感しました。
(C)5pb. Inc
■『ChaosAttractor』収録曲