2010年3月10日(水)
現在放送中のTVアニメ『とある科学の超電磁砲(レールガン)』。その最終回アフレコに参加した声優陣の中から4人のコメントをお届けしていく。
最終回のアフレコが都内のスタジオで行われたのは、2月19日のニュースでお伝えしたとおり。コメントをくれたのは、佐藤利奈さん、新井里美さん、豊崎愛生さん、伊藤かな恵さん。アフレコを終えた直後の心境を語ってくれているので、ぜひご覧いただきたい。
▲『とある科学の超電磁砲』出演キャスト一同で記念撮影。キャスト陣の前には、美琴のイラストをあしらった特製ケーキも! |
――最終回のアフレコを終えての感想をお願いします。
佐藤さん:アッという間の24話だったと思います。アニメとしてはここで一区切りですが、原作はまだまだ続いていますし、学園都市での美琴たちの生活も続いていくでしょうから、終わった、という実感はまだありませんね。
新井さん:24話通して、美琴お姉様だけでなく佐藤利奈ちゃん自身にほれました(笑)。今日の最終話の収録でも、マイク前の凛とした後姿にホレボレしてましたから。最終話の率直な感想は「お姉さま、ほれ直しました!」その一言ですね(笑)。
佐藤さん:私も好き!(笑)
豊崎さん:終わってしまうのがさみしいです。初春としてしゃべるのが毎回楽しくて、私にとってオアシスのような現場でした。台本を読む時にも「今週の初春は、どんなセリフをしゃべるんだろう?」とワクワクしながら読んでいました。そんな『とある科学の超電磁砲』の収録がなくなってしまうのは本当にさびしいですね。
伊藤さん:利奈さんが言っていたみたいに、最終回という感じがしないんですよ。本番の前に、1人で泣いているところを里美さんに見つかってしまって……。思わずトイレに駆け込んでしまいました。本番では気合いを入れて挑みましたが、それくらい素敵な仲間と素敵なお話だと思いました。
――皆さんが演じたキャラクターにひと言声をかけてあげるとしたら、どんなことを言ってあげたいですか?
佐藤さん:「ありがとう、これからもよろしく!」でしょうか。美琴とは『とある魔術の禁書目録(インデックス)』からの付き合いなのですが、今回新たに初春ちゃんや佐天さんも加わって、そこに黒子も一緒になってにぎやかにやってきました。美琴自身もみんなに支えてもらいながらここまできた、という感じですね。美琴以外の他のキャラクターに対しても、感謝の気持ちでいっぱいです。
新井さん:いつも黒子を演じているというよりも、実はイタコのような気分なんです(笑)。黒子と対等な感じで、戦友のようなイメージなんです。ですから「また頼むよ」と言っておきましょうかね。
豊崎さん:「エライ、頑張った」です(笑)。アニメは最終回を迎えましたが、これからも彼女たちの学園都市での生活は続いていくわけで、頭に咲いているお花をこれからもどんどんと咲かせてもらって、楽しい学園生活を送ってもらいたいですね。頭のお花のようにカラフルな毎日を(笑)。
伊藤さん:佐天さん、最後にきっと何かやってくれると信じてました! だから「よく頑張ったね」って言ってあげたいです。大切なのは能力そのものではなくて、自分自身の力で何かを動かすことができるんだと彼女は証明してくれたと思います。
――今回のアフレコ期間中で、何か身につけた能力はありますか?
佐藤さん:『超電磁砲』の収録期間中に長距離運転をしてみました。この年末年始、車で実家に帰ったのですが、私自身、初めての長距離運転。そんな能力を身につけることができました。役柄とはまったく関係ないんですけれど(笑)
新井さん:……"折れない心"(一同笑)。何度ディレクターさんに何度ダメ出しされてもチャレンジする心を習得しました。
豊崎さん:スタッフさんが毎週、差し入れをくださったのですが、それがすごーく楽しみで。差し入れのお菓子のお店をチェックしているうちに、おいしいお菓子屋さんに詳しくなりました(笑)。
伊藤さん:私は加湿器の操作に詳しくなりました。スタジオにある加湿器にいち早くスイッチを入れるのが私の役目なんです(笑)。収録前にはスイッチを切って、終わるとスイッチをまた入れて。毎週、操作するうちに誰よりも操作に詳しくなったんですよ(笑)。
▲こちらが伊藤さんが点けていたという加湿器。 |
新井さん:気の使える素敵な女子に成長ということで。
伊藤さん:それいいですね! 気を使える女性になりました(笑)。
――この作品を通じて、皆さんがファンに見てもらいたいところやテーマはなんですか?
伊藤さん:一番大きなテーマは、4人を中心にした"仲間"や"絆"だと思います。能力にレベルがつけられてしまう学園都市の中で、能力がなくとも自分の力で頑張れることを、佐天さんは教えてくれました。そんな佐天さんが身を持って示してくれたことを、私自身が演技を通して、皆さんに届けることができたとしたらすごく嬉しいです。
豊崎さん:かな恵ちゃんが言ってくれたように、仲間や絆というモノが大きなテーマになっていますが、個人的には"一生懸命頑張ること"ということを学ばせていただきました。学園都市の中では能力や適性が違っていても、誰もが一生懸命に頑張っていることだけは共通しています。あたりまえのことかもしれませんが、改めてこの言葉のすばらしい意味を教えられたような気がしますね。
新井さん:『超電磁砲』に出てくる女の子たちは、自分の信じたものを貫く、大切にするところがあって、それってとてもすごいことだなって思うんですよ。私もそういう風に生きてみたいなとあこがれます。
佐藤さん:1人1人の物語に注目してもらいたいですね。誰もかれもがちゃんと成長してキレイに物語が終わっていて、おいていかれた感じがしないんですよ。『超電磁砲』は、その部分がとても気持ちよくて、作品的な見どころでもあり、自分自身うれしかった部分でもあります。キャラクターそれぞれに特徴が違っていて、誰かに共感できるような気がします。それとスタッフの皆さんの作品愛がすごい作品でした(笑)。毎回、アフレコも激論を交わしながら行いました。その頑張りがフィルムにも出ていると思います。ぜひご覧ください。
――ありがとうございました!
▲上は第3巻のジャケット画像。 |
なお、3月26日には第7話“能力とちから”、第8話“幻想御手(レベルアッパー)”、第9話“マジョリティー・リポート”を収録したBD&DVD第3巻がリリースされる。どちらも初回限定版は特殊パッケージ仕様となっており、特典として書き下ろし小説『とある魔術の禁書目録SS』と12ページの解説マニュアル、Webラジオ『とある“ラジオ”の超電磁砲』を収録したCD-ROMが付属する。本作のファンはこちらもお見逃しなく!
(C)鎌池和馬/冬川基/アスキー・メディアワークス/PROJECT-RAILGUN
■TVアニメ『とある科学の超電磁砲(レールガン)』
【放送日】
TOKYO MX……毎週金曜 25:30~
テレ玉……毎週土曜 25:30~
チバテレビ……毎週土曜 25:35~
MBS……毎週土曜 25:58~
tvk……毎週土曜 26:30~
AT-X……毎週月曜 23:00~
CBC……毎週水曜 25:29~
【キャスト】(※敬称略)
御坂美琴:佐藤利奈
白井黒子:新井里美
初春飾利:豊崎愛生
佐天涙子:伊藤かな恵
上条当麻:阿部敦
他