2010年5月7日(金)

BFG 2010で明かされたベセスダ最新作群を紹介! Peteさんのコメントも!

文:電撃オンライン

 アメリカ・ラスベガスにおいて、現地時間4月21日~22日に行われたベセスダ・ソフトワークスの発表会“Bethesda Gamers Day 2010(BFG 2010)”。こちらで発表された各タイトルの情報をお届けしていく。

 初日となる21日には、PS3/Xbox 360用ソフト『Fallout: New Vegas(フォールアウト: ニューベガス)(以下、FONV)』のプレイデモ&最新情報が公開。『FONV』に関しては、5月5日に新情報をまとめた記事と、スタッフインタビューが掲載されているので、そちらをご覧いただきたい。

 続く22日には、PS3/Xbox 360用アクションRPG『Hunted: The Demon’s Forge(ハンテッド: ザ・デモンズ・フォージ)(以下、Hunted)』と『RAGE』のプレゼンテーションが行われた。こちらの記事では、『Hunted』と『RAGE』についてお届けしていく。

BFG 2010
▲Pete Hinesさん。

 また、どちらの作品についても『FONV』と同様、べセスダ・ソフトワークスでPRとマーケティングを担当する(Vice President, PR & Marketing)Pete Hinesさんにコメントをいただいたので、あわせて掲載する。

BFG 2010 BFG 2010
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▲本来ならば、Splsh Damageが開発するPS3/Xbox 360用ソフト『Brink』の発表も行われる予定だったが、アイスランドの火山噴火の影響でスタッフが渡米できず、プレゼン自体が中止となってしまった。しかし、最新のスクリーンショットと映像が到着したので、こちらを掲載する。
『Brink』トレーラー映像
■『Brink』トレーラー映像
(3分3秒、約22.3MB、wmv形式ファイル)
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■ 『Hunted: The Demon’s Forge』 ■

 本作は、パートナーと協力しながら迫りくる凶悪な敵に立ち向かっていくファンタジーアクション。世界観はダークで重めなものとなっており、プレイヤーは長距離攻撃を得意とする女性キャラクター・オーロラと、無骨でタフな剣の達人・キャデックを操作しながら、不気味なダンジョン、巨大化した廃墟、抑圧された街へと潜入。この世界の謎に迫っていくことになる。

BFG 2010
▲それぞれ武器を構えるキャデック(左)とオーロラ(右)。
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▲3人称視点で、件と魔法を駆使したアクションが楽しめる本作。この日のデモプレイではXbox 360の実機を使用し、開発を担当するinXile Entertainmentのスタッフ2名がキャラクターを操作した。なお、要所要所で登場するチェックポイントでは、使用するキャラクターの切り替えもできるようだ。

 プレゼンでは、本作が『ダンジョンズ&ドラゴンズ』から派生している“Dungeon Crawler(迷宮探索モノ)”であることを強調。ユーザーはかなりの時間を戦闘に費やすとのことで、戦闘部分が楽しめるようさまざまな工夫はしていると、本作のクリエイティブ・ディレクターであるMichael“Maxx”Kaufmanさんたちは説明していた。プレイ画面にはライフゲージなどの表示がなく、ダメージを受けたり与えたりした際などに必要な情報が表示されるスタイル。

 ここからは、デモプレイの内容について触れていく。スタートしたのは、薄暗い屋外のどこか。大きな生物の白骨などが横たわる中を進んでいたオーロラとキャデックは、遺跡らしい場所で緑色に輝くドクロを発見する。オーロラがそれに触れた瞬間、遺跡が崩壊し、武器を持ったスケルトンたちが2人を襲撃する。

BFG 2010
▲こちらのスクリーンショットのように、大きな生物の亡骸(なきがら)が横たわっていた。こうした巨大な敵も登場するのだろうか?

 突如現れたスケルトンに対し、剣、弓、魔法を駆使して戦うオーロラたち。遺跡に転がる大きな岩に身を隠しながら矢を見舞ったり、ステップ移動で攻撃を避けながら距離をつめて接近戦に持ち込んだりしていた。また、弓矢で狙撃を行うことも可能なようで、デモプレイでも何度か狙撃シーンを見せてくれた。

 スケルトンたちは、倒しても倒しても復活。遺跡の左右に設置された高台に、スケルトンを復活させる装置らしきものがあるのだが、オーロラとキャデックの力では破壊できず。そうこうしているうちに遺跡の奥から、据え置き型の大きな弩(ど)砲が登場し、絶体絶命の危機に……と思いきや、弩砲を操っていた敵を倒すと、逆にその弩砲を利用して窮地を脱していた。

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▲敵の弩砲を利用して、スケルトンを復活させる装置を破壊! その間もう一方のプレイヤーは、弩砲にスケルトンたちを近づかせないよう戦っていた。 ▲2人の協力プレイがモノをいいそうな本作。デモプレイでは、魔法で敵を凍らせて倒しやすくしたり、雷撃系の魔法でキャラクターを保護するようなコンビネーションを念頭に置いたプレイも多く見受けられた。

 その後、いくつかのパズルを解いて、いよいよダンジョンに突入。ダンジョン内部はほとんど何も見えないような状況で、オーロラの火矢で照明装置に灯りをともしながら進んでいくことに。途中に設置されたトラップなどを乗り越えながらダンジョンを進んでいくと、彼らの目の前に地面に付き立つ意味ありげな剣が。キャデックたちが近づいたところで、不意を付いて巨大なクリーチャーが強襲! ……したところでデモプレイは終了となった。

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▲剣に近づこうとしたところを、クリーチャーに襲われるキャデック。はたしてオーロラは彼を救えるのか!?

■Pete Hinesさんコメント

――マップの配置を見ていると、協力プレイ時に、相方とはぐれることがありそうですが?

 マップ配置そのものではぐれることがないようにしている他に、相方がどっちにいるのかコンパスで示されます。また、片方が一定の場所を通過しようとすると、強制的に相方がそこに呼び戻されるところもあります。

――協力プレイする際に、画面分割で遊んだりはできるのでしょうか?

 いいえ。今回はグラフィックにも重点を置いており、見栄えをそこなうようなことはしたくありませんでした。

――デモプレイの途中で武器を拾った際に、持っていた武器を落としたように見えましたが?

 キャデックは近距離武器2種類、遠距離1種類と盾を持つことができます。オーロラの場合は遠距離2種類に近距離1種類です。基本的に新しい武器を拾った場合は、今持っている物よりも優れたものと思って間違いありません。エンチャントされた武器や矢も落ちています。死んだ敵から拾うことも可能です。

――キャデックとオーロラで装備の共有はできるのでしょうか?

 装備の共有はできません。2人が使っている武器の種類そのものが違っています。

――本作ではプレイヤーキャラクターをクリスタルで強化するようですが、その部分について聞かせてください。

 マップ内にクリスタルが配置されていて、それを拾うと能力を強化できるようになっています。協力プレイ時には、両プレイヤーともにアップグレード可能です。すべてのクリスタルは半分に分けられ、均等に各キャラに振り分けられる。また、1人でプレイする時は、プレイヤーがキャデックとオーロラ両方をどう強化するのか判断することになります。

――育成要素について、もう少し詳しく聞かせてください。

 近接、遠距離、魔法のそれぞれをプレイヤーが好きなように強化できます。強化はスキルツリーを成長させていくタイプとなっていて、スキルツリーをどう育てるかによってキャラクターの個性付けを行えます。

――協力プレイの仕様について教えてください。

 ホストがゲームを解放するかを決めます。友だち本人が育てたキャラクターで参戦してもらうか、またはホスト側のキャラクターで遊んでもらうかはホストが決定します。友だちのゲームにジョインした場合は、ゲーム終了時に自分のキャラクターをゲーム中に見つけたクリスタルを使い強化できます。つまり、ホスト側、ジョインした側、双方が協力プレイしたことで利益を得られるようなデザインになっています。

 →次ページでは『RAGE』のプレゼンを紹介!
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