2010年6月15日(火)
現地時間6月14日に米国で行われたマイクロソフトのカンファレンス。その後のラウンドテーブルで、カンファレンスの際に気になったことなどについて質問をぶつけてみた。
ラウンドテーブルは、ひと足早く新型Xbox 360こと“Xbox 360 250GB”に触れるとのことで、大勢の報道陣が取材に詰め掛けていた。そんな会場にはマイクロソフトの執行役常務ホーム&エンターテイメント事業本部長・泉水敬氏も訪れており、電撃オンラインの取材班は、泉水氏にインタビューを敢行することに。
▲Xbox 360 250GBを持った泉水氏。 |
――さっそくですが、本日のカンファレンスで新型Xbox 360が発表されました。
泉水氏:実際に触ってみての感想はいかがですか?
――とても軽くなりましたね!
泉水氏:そうなんですよ。従来のモデルと比べてみると、パッケージで持ってみた時に「何か抜けているんじゃない?」と思っちゃうくらい(笑)。
――本体もそうなんですが、何よりアダプタが軽くなりましたよね。今回の軽量化は、いつごろからあったアイデアなのでしょうか?
泉水氏:実は、コンセプトだけならXbox 360の開発当初からあったんですよ。実際に作業に着手したのはこの2年くらいですね。
――新型の名前にもなっている250GBのハードディスクですが、容量をこれだけ増やしたのはなぜですか?
泉水氏:日本も含めて、映像の配信サービスが広がっています。ゲームデータの容量も増えています。そうした状況を考えた場合に、250GBくらいは必要だろうと。
――なるほど。ゲームデータといえば、新型で遊ぶ際にデータの移行はどうなるのでしょうか?
泉水氏:以前発売されたハードディスクでもデータ転送用のケーブルを使っていただきましたが、その時と同じ感じになりそうです。
――ソリッドなデザインもちょっとおもしろいですが、何よりも動作時の音を小さくするところにこだわっていて、欲しい人は多いんじゃないかと思います。
泉水氏:ぜひ買っていただきたいですね(笑)。
――続きまして“Kinect”について伺います。日本での発売や価格はどうなのでしょうか?
泉水氏:北米で11月4日に発売されますが、日本ではその後になります。同時ではありませんが、そんなに離れた時期ではありません。価格については今のところまだ秘密です。
――タイトルに関してはいかがでしょう? ローンチのタイトル数は15と発表されていましたが?
泉水氏:ローンチに関しては、北米で出るすべてのタイトルが日本で出るとは限りません。しかし、カンファレンスでご確認いただいたとおり、バラエティ豊かなものになる予定です。
――『Halo』や『ギアーズ オブ ウォー』などのタイトルを遊んでいるユーザー向けにリリースされる“Kinect”タイトルはあるのでしょうか?
泉水氏:近い将来、今例に挙げた従来タイプのゲームと、“Kinect”のテクノロジーを組み合わせたゲームが出る可能性はあります。
――『Kinect Animal』で、女の子がベンガルトラに音声で指示を出していましたよね? ああいった機能を生かしたタイトルは今後も出るのでしょうか?
泉水氏:あれは“Kinect”の基本機能の1つですね。カンファレンスで『VideoKinect』をご覧になったかと思いますが、あれもこの基本機能を生かしたものです。
――言われてみれば、カンファレンスの映像では、ヘッドセットのようなものを使わずに音声でチャットしていましたよね?
泉水氏:TVから出ている音声と、実際にしゃべっている音声を区別する技術が盛り込まれているんですよ。だから、あの機能が実現できました。実は結構すごいことなんですけれど、実際に見てしまうと地味で見逃してしまうところなんですよね(笑)。でも、今までできなかったことなんです。
――チャット機能を必要とする多人数プレイ向けのタイトルで活躍しそうな機能ですよね。それでは最後にひと言メッセージを!
泉水氏:私たちは、“Kinect”の投入を“インタラクティブエンターテイメントの新しい時代の幕開け”と位置づけています。日本では、新型のXbox 360と秋より開始予定の新たな映像サービス、そして“Kinect”の投入を通じて、このフォーマットが新しいエンターテイメントシステムとして生まれ変わるキッカケになればと思っています。ユーザーの皆様も、ぜひお待ちください!!
▲ラウンドテーブル中に撮影できたXbox 360 250GBの画像をお届け。まずは箱をあけて取り出してみたところ。 |
▲背面の様子はこんな感じ。オレンジ色で目立たせてある部分は“Kinect”の差込口。従来モデルのXbox 360では、USB端子で接続することになるという。 |
▲ACアダプタは従来のものより一回りも二回りも小さく、重さもだいぶ減っている。触ったメディアの大半が、その変化に驚いていた。 | ▲そして宿泊しているホテルに帰ると、今日のカンファレンスにあわせて洗面台の鏡に“Kinect”のシールが貼られていた! これにはサプライズ慣れしている記者たちもビックリ。 |
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