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2010年9月17日(金)

『タクティクスオウガ 運命の輪』体験版プレイレポート・シリーズ経験者編・追記

文:電撃オンライン

『タクティクスオウガ 運命の輪』体験版プレイレポート・シリーズ経験者編

 待ちに待った時がきた! 東京ゲームショウ2010のスクウェア・エニックスブースで、『タクティクスオウガ 運命の輪』の体験版がプレイできる時がッ! 今回は、『電撃ゲームス』で記事も担当している私ことTDBが、シリーズプレイヤー代表としてこの体験版のプレイレポートをお届け! ちなみに、初心者プレイヤーのサガコもコチラで本作のプレイレポートをお伝えしているので、よろしければあわせてご覧いただければと思います。

『タクティクスオウガ 運命の輪』体験版プレイレポート・シリーズ経験者編
▲体験版プレイブースの外観。多くの人が列に並んでプレイを待っていました。

 いざ、体験版をプレイするにあたり、僕の胸は予想以上に大きく高鳴っていた。正直、期待だけの高鳴りではない。むしろ、不安のほうが大きい気さえする。かつて心から惚れ込んだ『タクティクスオウガ』という作品。そのリメイク作品に触れるというのは、たとえるなら「久しぶりの同窓会で、学生時代の初恋の異性に再会する」瞬間に似ていた。「どこがどのように変わっているのか」にドキドキしつつも、「変わっていてほしくない何か」に期待する、ちょっと不思議なあの感覚だ(わかりにくい例えだったら申し訳ないが……)。

 ということで、15年前にスーパーファミコンで寝る間も惜しんで遊んでいた『タクティクスオウガ』と、PSPでついに再会! TGSでの体験版は、チャプター1の序盤であるクリザローの町までのステージをプレイできた。経験者としてここは当然、すべてのステージにおいて自軍ユニットを誰ひとり殺さずにクリアすることを目指そうと思う。

 まずはキャラメイクシーン。本作ではさまざまなタロットカードたちが、意味深な質問を投げかけてくるようになった。いずれも答えを出すのに思わず悩んでしまう内容。この質問への解答で、主人公・デニムの能力値が変化するようだ。今回はあえて深く考えずに答えたが、製品版を遊ぶときには、いろいろと熟考してしまいそう。

『タクティクスオウガ 運命の輪』体験版プレイレポート・シリーズ経験者編
▲タロットカードが質問を投げかけてくる。答えを選ぶのに躊躇(ちゅうちょ)するような質問はやめてぇぇぇぇぇ。

 これまた懐かしい、冒頭のプロローグを読み進め、いざ戦闘へ。最初のアルモリカ城門前での戦闘では、ゼノビアの騎士たちがチュートリアル的に、ゲームの進め方を説明してくれる。これはオリジナル版と同様だ。序盤の数マップは、ゲストユニットであるゼノビアの騎士たちが強く、自分で動かせるのは主人公のデニムのみということもあり、やれることはほとんどなし。本格的な戦いは、自軍だけで戦うことになるタインマウスの丘とクリザローの町で体験することになる。

『タクティクスオウガ 運命の輪』体験版プレイレポート・シリーズ経験者編
▲ちなみに、アルモリカ城での戦闘終了後、新キャラであるラヴィニスと初対面! やばい、かなり自分好みのキャラっぽくて、正直ドキドキするッ!!

 タインマウスの丘での戦いに勝利を収め、クリザローの町へと進んできた僕の前に立ちはだかるのは、死霊を操る屍術士のモルドバ。クリア条件には影響しないが、敵に囲まれているプレザンス神父の救助も目標となる。このプレザンスさん、神父なんだから後ろに引っ込んでいてくれればいいものを、いきなり自分から果敢に死霊たちへと突っ込んでいくから、さぁ大変。急いでクレリックにHPを回復させ、彼の周囲の敵を倒さなければ! そうしてあたふたしている間に、敵はどんどん自軍へと近づいてきて大混戦状態!! 味方のアーチャーが、ウィザードが、みるみるHPをケズられていく。やべぇぇぇ。

 最初は敵の全滅を目指すつもりだったが、味方がやられるのはガマンがならないので、急きょ戦略を変更! 敵リーダーのモルドバをピンポイントで撃破する戦略に切り替える。刺客として送り込んだのは、空を飛んで相手との距離を詰められるカノープスと、主人公であるデニム。まずはカノープスのショートボウでダメージを与え、トドメはデニムに……と思ったら、モルドバに隣接できない……だとっ!? 遠距離武器を装備していないデニムが使える遠隔攻撃は、ファンにはおなじみの“投石”のみ(笑)。与えられるダメージはしれたものなのだが……しかぁし!!

「ここでスキル発動! 俺はデニムにスキル・マイティインパクトを使用し、モルドバへ投石で攻撃するッ!」

……どこかで聞いたような言い回しですいません。つまりは、“使用直後の物理攻撃が必ずクリティカルヒットになる”というスキルを使い、投石をクリティカルヒットさせた、と。これでなんとかダメージを増やし、モルドバさんをギリギリで撃破。スキルを選ぶと説明文がすぐに表示されたおかげで、この戦略にたどりつけたぜ……。なんという行き当たりばったり。親切設計にマジ感謝! とにかくやったぁぁぁ!!

『タクティクスオウガ 運命の輪』体験版プレイレポート・シリーズ経験者編
▲正直、画面を食い入るように見つめつつ、うんうんうなりながらひねり出した苦肉の策でしたが。見事にハマって勝利! 

 なんとか体験版をクリアしたところで、プレイ終了。個人的には、オリジナル版から存在したクラスチェンジに加えて、スキルをセットしてユニットを自分好みに育成可能となったことで、より戦略的な戦い方が可能になったように感じた。製品版が今から楽しみッ!

 本作の発売まで、あと約2カ月。「発売が待ちきれない」というファンはもちろん、「S・RPGって初めてだけど、プレイしてみようかな……」と興味を持っている人も、ぜひこの体験版を遊んで、壮大な物語と戦略的なバトルシステムの片鱗に触れてみてほしい!(ライター・TDB)

後日談:よくよく聞くと、“投石”などの遠隔攻撃に、マイティインパクトの効果は反映されないとか。つまりは……マグレってこと? 自分のドヤ顔が本気で恥ずかしいorz

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※画面は開発中のもの。

■東京ゲームショウ2010 開催概要
【開催期間】
 ビジネスデイ……2010年9月16日~17日 各日10:00~17:00
 一般公開日……2010年9月18日~19日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売り1,000円(税込) ※小学生以下は無料

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