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2010年10月15日(金)

『グラナド・エスパダ ルネッサンス』集中連載 衣服を巡る冒険 最終回

文:電撃オンライン

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■『GE ルネッサンス』コスチュームデザインを手がける人々【小林智美さん編】

『グラナド・エスパダ ルネッサンス』集中連載 衣服を巡る冒険 第4回

 『GE ルネッサンス』を彩る数々のコスチューム。そのデザインを担当する人々へのインタビューを掲載してきたが、トリを務めるのはイラストレーターの小林智美先生だ。お気に入りの『GE』コスチュームや、デザインのヒントを得る方法についてお話をうかがってきた。……が、その前に、9月26日に東京・秋葉原で開催された“小林智美 原画・版画展示販売会”を訪問してきたので、まずはその様子をお伝えしよう。

 本イベントは、小林先生の画集“Flower garden-光と闇の花園から-”発売を記念して開催されたもの。当日は画集を購入したお客様を対象にサイン会も行われるとあって、会場内は多くのファン(圧倒的に女性!)が詰め掛けていた。

 展示されている原画・版画はすべて販売されているわけではなく、参考出展のものも多かった。ある女性ファンはイーゼルに立てかけられた『グラナド・エスパダ』の作品前に1時間近くも座り込み、スタッフの方が話しかけると「うっとり見とれてしまって……いつまでも見ていたいです」と幸せそうに眺めていた。

『グラナド・エスパダ ルネッサンス』集中連載 衣服を巡る冒険 第4回 『グラナド・エスパダ ルネッサンス』集中連載 衣服を巡る冒険 第4回 『グラナド・エスパダ ルネッサンス』集中連載 衣服を巡る冒険 第4回
『グラナド・エスパダ ルネッサンス』集中連載 衣服を巡る冒険 第4回 『グラナド・エスパダ ルネッサンス』集中連載 衣服を巡る冒険 第4回
▲場内に展示されていた小林先生の作品群。
『グラナド・エスパダ ルネッサンス』集中連載 衣服を巡る冒険 第4回 『グラナド・エスパダ ルネッサンス』集中連載 衣服を巡る冒険 第4回
▲チャイナドレスでサイン会に登場!▲一人一人とお話しながら、丁寧に画集にサインをしていく。

■小林智美先生へのスペシャルインタビュー

――今まで「GE」で手がけた装備orコスチュームの中で、小林先生のお気に入りを教えてください。

 最初にデザインしたファイター女性のグラディエーターアーマー、ウィザード女性のクララマーゴコスチューム、マスケティア女性の金色と黒のコスチューム(未実装)。女性ばかり選んでしまいました……。

――今挙げていただいた3つのコスチュームの、お気に入りポイントを教えてください。

『グラナド・エスパダ ルネッサンス』集中連載 衣服を巡る冒険 第4回

 ファイター女性は足元や肩当ての硬質なところと、まとっているシフォンのブラウスの柔らかさとのコントラスト。それに衣装と帽子のマッチした感じですね。ウィザード女性は、映画『マイ・フェア・レディー』の競馬場のシーンの衣装の数々からヒントを得たもので、ドレスとヘアスタイルが気に入っています。まさにこれから舞踏会におもむくようなコスチュームで、出かけていくような感じでステキかなと。

 ウィザードの男性も白いコートですが、この二人はどんな強敵を前にしても真っ白い衣装をまったく汚さず、返り血も浴びずに闘う……というシチュエーションがエレガントでかっこいい! とか思っています。(笑)

 マスケッティア女性で手がけた衣装はどれも気に入っているのですが、一番新しくデザインしたちょっと近代的な金色と黒のをあげました。これはゲーム内にはまだ実装されていないと思います。『GE』の画集と最近出版された私の画集『フラワー・ガーデン』にイラストが掲載されていますので、よろしければ手にとってみてください。

 星座の鷲座は鷲をテーマに考えました。肩あてが羽っぽくなっていて。コートの裾の部分が気に入っています。手塚治虫先生の漫画『火の鳥』の鳥の尾っぽからヒントを得ました。

――『GE』のコスチュームデザインで楽しいところはどこでしょう。

 女の子がお人形さんで着せ替え遊びをする感覚で、デザインするところです。

――『GE』のコスチュームデザインでいつも悩むところはなんですか。

 一番初めにテーマを考えるところ。

――衣装のデザインを手がける際には、写真集や映画なども参考にされるそうですが、ファッション好きな読者へオススメの画集、写真集、映画などをいくつか教えてください。

 画集、写真集は洋書屋さんのファッション、アクセサリー、民族衣装のコーナーを眺めていただくとおもしろいかな。ファッション雑誌は雑誌ごとにテーマが違うので、イロイロ見るとおもしろいですし。『モード・エ・モード』の各季節のオートクチュールコレクションの特集号はいつも買っています。

 最近お亡くなりになったアレクサンダー・マックィーン氏の作品集がドラマティックでステキでした。民族衣装の本ですと、『THE COMPLETE COSTUME HISTORY』(TASCHEN社)の大きな図鑑がおもしろかったです。古い映画のパンフレットもいいですね。

 映画は日本を含む世界各国の時代劇やSF映画、ファンタジー映画をオススメします。ルキノ・ヴィスコンティ監督、チェン・カイコー監督、ピーター・グリーナウェイ監督、チャン・イーモウ監督の映画などです。『王妃の紋章』とか美術が素晴らしかったです。フランシス・コッポラ監督の『ドラキュラ』、『セル』で衣装デザインをなさった石岡瑛子さん(北京オリンピックのオープニング・ショウで衣装デザインを手がけた)の作品もとても素敵です。石岡さんのご本が出版されているらしいのですが、まだ手に入りません。ワダエミさんのコスチュームもとっても素敵です。

――アイディアに詰まってしまったとき、どんな方法で気分転換をいつもしていますか?

 映画鑑賞。テレビを見る。旅行に行く。カラオケしてみる。

――イラストレーター・画家という職業を選んでよかった、幸せだなと感じるのはどんな時ですか?

 描くことは職業という前に趣味のほうが大きいので、自分が思ったように描けたら満足でシアワセなのですが、見てくださった方々が喜んでくださったときは、もっと嬉しいです。

――『GE』のコスチューム好きプレイヤーに向けて、メッセージをお願いします。

イロイロな衣装をまとっていただいて、楽しんでいただけたら、何もいうことはないのですが……どの衣装にもストーリーやドラマがあるので、そんなものを一緒に感じ取っていただけると、もっと嬉しいです。頑張ってプレイしてくださいネ。

■小林智美先生の画集“Flower garden”&『GE』特製トランプのプレゼント!!

 インタビュー終了後、電撃オンラインの読者のために小林先生の画集“Flower garden-光と闇の花園から-”にサインをしていただいた。『GE ルネッサンス』のコスチュームデザイン画もたくさん掲載されている本画集を1名に、さらに、今ではもう手に入らない『グラナド・エスパダ プラス』のオリジナルトランプを12名にプレゼント! このレアアイテムがどうしてもほしいという読者は、下記バナーから10月22日までに応募してほしい。

『グラナド・エスパダ ルネッサンス』集中連載 衣服を巡る冒険 第4回 『グラナド・エスパダ ルネッサンス』集中連載 衣服を巡る冒険 第4回
▲小林先生直筆サイン入り“Flower garden-光と闇の花園から-”(1名)
『グラナド・エスパダ ルネッサンス』集中連載 衣服を巡る冒険 第4回
▲『グラナド・エスパダ プラス』オリジナルトランプ(12名)

プレゼント応募フォーム

(c) 2003-2010 IMC Games Co., Ltd.
Published by Hanbit Ubiquitous Entertainment Inc.

データ

▼『グラナド・エスパダ ルネッサンス』
■運営:ハンビットユビキタスエンターテインメント
■対応機種:PC(対応OS:Windows 2000/XP)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■サービス開始日:2010年8月12日
■プレイ料金:無料(アイテム課金)

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