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2010年11月4日(木)

【まり探】解けない時は大人の解決方法で? 『ザックとオンブラ』インタビュー

文:電撃オンライン

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●何か起きていたら発売日には間に合わなかった!?

――本作を制作していく過程で、「よしイケル!」と思った瞬間はありますか?

河野:私は、ストーリーとミニゲームが乖離していたのが擦り合ってきた段階で、スムーズになってきたのを感じた瞬間ですね。

向峠:僕は、神木君と桜庭さんの事務所から出演のOKをもらった時に、何か1つ乗り切った気がしました。これまで俳優さんを使ってゲームを作ったことがなかったので、チャレンジでもありましたし、やっぱり勝手が違うイメージがありましたから。出演のOKが出て収録日を迎えた時は、「あー、よかったなあ」と。だから「イケる!」というよりは、ホッとしましたね。お忙しい方たちなので、スケジュールを抑えるのが本当に大変だったんですよ。

河野:他のロケのメイクをしたまま来るくらいお忙しくて。それで収録が深夜までかかっちゃったんですよね。

向峠:でも2人とも仲がいいんですよ。よく一緒に仕事をするみたいで。年齢も近いし。

河野:収録した時は2人とも17歳で、同い年だったんですよね。自分の17の時のことを考えると、才能もあって努力もされていて尊敬します。

――開発中に苦労なさったことはありますか?

河野:スケジュールがとにかく厳しかったです。

向峠:この作品自体の開発はそんなに時間はかかってないんです。でも、もう無理かなと思ったことが何度もありました。

――そんなにタイトなスケジュールだったんですか?

河野:それはもう! 何か起きたら発売日には間に合いませんでしたね。シナリオと舞台設定とアニメーションの発注が全部同時という、とてもアクロバティックな作り方をしていまして……。

向峠:ええ、何か事故が起きたら終わりでした。でも、大きなトラブルもなく終わりまして。その辺は、順調に進んでよかったと思います。

――大きなトラブルがなかったのはすごいですね。

向峠:スケジュールの問題があったので、いろいろなラインを同時に動かしていました。普通だったらシナリオができて、アニメの脚本を書いてといった手順があるんですが、並行で動かしていたので帳尻を合わせるのが大変で……。

河野:アニメのシーンができているから、もう前後の話が動かせないとか、登場人物が変えられないとか。

向峠:ミニゲームを入れ替えたり、シナリオを変えたりするのはまだ融通が利いたので、最後の最後までシナリオは直していましたね。それでトラブルらしきトラブルが出なくて本当によかったです。

●自分にあったプレイスタイルで遊んでほしい作品

――プレイする際、注目してほしいポイントはありますか?

向峠:いろいろな人に遊んでもらいたいなと思いますが、人によってプレイのスタイルが違ったりするワケですよ。純粋にストーリーを楽しみたいので詰まらず進めたい人もいれば、じっくりミニゲームを1個1個取りこぼさずに遊びたい人もいるワケで。いろいろな人が、いろいろな遊びができるような作りにしたいと思って作ったので、自分に合ったスタイルで遊んでいただきたいと思います。

河野:アドベンチャーの体をしていますが、気軽にいつでも始めたり止めたりできるゲームです。一気にやって終わりではなく、長く楽しんでほしいなと思います。

向峠:でも、終盤に盛り上がっていくアニメシーンをやっぱり見てほしいので、まずはストーリーは堪能していただきたいですね。

――先ほどもちらっと出ましたが、続編やシリーズ化は考えてらっしゃいますか?

向峠:できるようにいつでも準備はしておきます。

河野:そうですね。よろしくお願いします!

――最後に、これからプレイする方たちにメッセージをお願いします。

向峠:久々の新作でもあるので、どういう反応をいただけるか、期待とともに不安もありますが、ただいろいろな方に遊んでほしいので、興味を持った方は手にとって買っていただけますとうれしいです。

河野:繰り返しになりますが、気軽にプレイできるゲームですので、興味を持った方は手にとって買っていただけますとうれしいです!

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

【まり蔵探偵事務所】

 向峠プロデューサーと河野ディレクターに、『ザックとオンブラ』の開発秘話を語っていただきました。開発の苦労話だけでなく、俳優さんや声優さんのアフレコ収録の模様をいろいろと話していただいて、個人的にもすごく楽しいインタビューでした。

 インタビュー中、河野さんと「ラファエロがかわいい!」という話題で盛り上がりましたが、ぜひ続編では成長してカッコよくなった(?)ラファエロを登場させてほしいと思います。いや、今のままでも十分かわいいんですけどね~。(まり蔵)

(C) 2010 Konami Digital Entertainment

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