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2010年11月19日(金)

Kinectによる一体感が魅力! 爽快な『ソニック フリーライダーズ』プレイレポ

文:kbj

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『ソニック フリーライダーズ』
▲本作のプロデューサー・森本兼次郎さん。これまでに、『ソニックライダーズ』シリーズや『ソニック アドベンチャー』シリーズなどを手掛けてきた。

――『ソニック フリーライダーズ』の開発は、いつごろから始まったのでしょうか?

 去年のE3(アメリカで行われるゲームショー・Electronic Entertainment Expoのこと)が終わり、夏に企画書を提出しました。それが通った11月ごろから、動き出しました。

――Kinectでの開発は初めてだと思うのですが、いかがでしたか?

 Wiiでこれまでのゲームから大きくデバイスが変わり、新規ユーザーが入った時もそうでしたが、これまでのゲーム的な文法が正しいのか、不安を覚えました。たとえば、物を投げるアクションがゲーム中にあるのですが、“投げる”という動作1つを取っても、人によって大きく異なるのです。そのすりあわせ、チェックには気を使いました。

――開発する上で苦労したこと、大変だったことがあれば教えてください。

 Kinectならではのおもしろさを追及する過程、『ソニック』ファンが楽しめる作品を作ることがラクだというわけではありませんが、これまで培ってきたシリーズのよさがあるので、目指すところははっきりしていました。操作面についてはだいぶ試行錯誤しましたが。

 それよりもデバッグが大変でした。コントローラは目が疲れるだけなのですが、Kinectで操作すると肉体が疲れるために、どうしてもプレイ時間に制限がかかってしまうんです。しかしデータを取るためには、やりこむ必要があるので大変でした。

――先ほど、少し遊んだだけでかなり汗をかいたので、その苦労がわかります。

 真夏の8月にチェックしたのですが、5kgやせました(笑)。実は本作は、そこまで体を大きく動かさなくても反応するんですよ。ただテストプレイですし、ついつい本気になって大きく動いていました。その結果が、5kgです。

――Kinectシェイプアップですね(笑)。ではソフトを作る上で、心がけたことはなんでしょう?

 しっかりしたゲームを作ることです。E3に出展した際に感じたのですが、カジュアルよりもむしろしっかりとしたゲーム性を求めている人が、予想以上に多い印象を受けました。なので、『ソニックライダーズ』シリーズの最新作として、ゲーム性を求めつつ、Kinectを使う楽しさを出そうとしました。

――どういった層をターゲットに考えましたか?

 もちろんファミリー層もありますが、ゲーマーにしっかり遊んでもらえることも考慮して制作しているので、その2つが両立されることを考えました。

――ボリュームはどのくらいありますか?

 結構長く楽しめますよ。ストーリーを楽しめる“ワールドグランプリ”やマルチプレイ専用モードなどプレイバリエーションは6つあって、全部で16のコースが存在します。Xbox LIVEでのマルチプレイやランキングにも対応していてそれぞれのコースで、タイムを競うこともできます。さらにレースで稼いだリングを使って新しいエクストリームギアやギアパーツを購入できるなど……普通にやっても20時間はたっぷり遊べますし、実績を全部取るなどやりこめば60時間には達すると思います。

――なるほど。では、最後に本作のアピールをお願いします。

 ポイントは一体感です。Kinectは体がコントローラなので、体験を重ねることで操作に慣れたり、スキルが身に付いていくので、その分操作できた時の喜びは大きく、爽快です。ファミリー層に受ける様な作りをしつつ、『ソニック』シリーズファン、ゲームが好きな人たちに向けて、しっかりとしたゲームに仕上げています。特にソニックについては、これまでのシリーズから、いろいろなネタが入っています。

 Kinectと遊ぶ環境が必要ですが、Kinectを購入された方は、ぜひこのタイトルを体験してみてください。長く楽しめる1本であること間違いなしです。

(C)SEGA

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