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2010年11月23日(火)

画面いっぱいに群がるザコ敵を一掃! 『ガンダム無双3』の爽快感を体験

文:電撃オンライン

 バンダイナムコゲームスは、12月16日に発売するPS3/Xbox 360用ソフト『ガンダム無双3』の完成披露イベント&体験会を、11月23日に同社で開催した。

『ガンダム無双3』

 『ガンダム無双』は、コーエーテクモゲームスの『無双』シリーズと『機動戦士ガンダム』シリーズが融合したアクションゲーム。本作はそのシリーズ最新作で、新たに『機動戦士ガンダム00』、『機動戦士ガンダムUC』、『機動戦士ガンダム0083』、『機動新世紀ガンダムX』の4作品が追加された。機体のビジュアル表現が従来のリアル調CGからアニメ調CGに一新され、ステージルールの変更や新要素の追加、アルゴリズムの強化なども行われている。開発を手掛けるのは、今作もコーエーテクモゲームスだ。(第1報第2報第3報第4報

 会場では、プロデューサーの後藤能孝さん(バンダイナムコゲームス)と鯉沼久史さん(コーエーテクモゲームス)の2人がゲームのポイントを紹介。『機動戦士ガンダムUC』の原作者である福井晴敏さんも駆けつけた。

■2人のプロデューサーが『3』の新要素を一挙紹介!

『ガンダム無双3』

 まず2人が最初に語ったのは、ビジュアル表現の変化。前作までは、リアルなロボット表現をしたモビルスーツのビジュアルだったのに対し、『3』では原作を意識したアニメ調のビジュアル表現に変更したのだという。ただし、「ゲームでしか表現できないこともやりたい(鯉沼さん)」と、背景はリアル調のままにしたため、アニメ調のモビルスーツとリアル調の背景をどうマッチングするかで相当な時間と苦労を掛けたことを明かしていた。後に登場した福井さんも、「目になじむ」と新たなビジュアル表現について感想を述べた。

『ガンダム無双3』 『ガンダム無双3』 『ガンダム無双3』

 続いて語られたのがストーリーモードについて。本作で、複数の視点からオリジナルストーリーが描かれることは以前にもお伝えした通り。最終的にこのオリジナルストーリーは2本に帰結し、それぞれの展開によってさまざまなイベントムービーも用意されているという。オリジナルスートリーは多数のミッションから構成され、その他にも原作のシチュエーションを再現したミッション、変わった戦いが楽しめるミッションなどがゲームに収録される。ミッション総数は300にもなるそうだ。

『ガンダム無双3』

 また、ミッションの中で大きく変わったのが“戦力ゲージ”の導入。ミッションをクリアする条件が、敵の戦力ゲージをゼロにしてボスを出現させ、そのボスを倒す、という形になったことから、クリアに至るまでの戦術がプレイヤーにゆだねられることとなった。また敗北条件は“味方の戦力ゲージがゼロの時に自機が倒されること”になったので、1回や2回は倒されても気にせずプレイできる。戦力ゲージ導入の1つの理由として、鯉沼プロデューサーは「今までの『無双』では、体力がなくなると、無双ゲージがたまるまで逃げ回ることがよくありました。それをなくして、常にプレイヤーが能動的に遊べるようにしたかった」と語っていた。

『ガンダム無双3』
▲マップが、いくつかのフィールドから構成されているのは従来通り。ただし、戦力ゲージを減らす駆け引きとして、新たにフィールド施設というものが登場している。これを占領すると、マップを攻略するのに有利な効果が発生する。

『ガンダム無双3』

 ゲーム中に設計図を入手して、さまざまなモビルスーツを開発するようになったのも新たな点。設計図にはランクがあり、モビルスーツのパラメータは設計図に依存する。高ランクの設計図は、難しいミッションや特別なミッションで入手可能だ。また、ザクなどの量産機にもきちんとチャージ攻撃やSP攻撃が用意されているので、鯉沼プロデューサーも「私はアッガイが好きですが、そういう機体でもけっこう戦えるようになりました」と、量産機が活躍する希望の光をうかがわせていた。ちなみに「隠し設計図はあるのか?」という質問も出たが、これには「まだ言えないです」と後藤プロデューサーの苦笑いが返ってくるのみだった。

■有料DLCでクシャトリヤとスサノオ配信!

『ガンダム無双3』

 ひと通りの紹介が終わった後には、小説『機動戦士ガンダムUC』の著者であり、アニメ版のストーリーも担当する福井さんが登場。福井さんは、普通にプライベートで『ガンダム無双』の1作目を購入したらしく、当時はハマーンに10回くらい挑んでは負け、「生まれて初めて親指が痛くなった」と思い出を語った。

 福井さんが登壇したことで、話は新規参戦ユニットのユニコーンガンダムやシナンジュのことにも及んだ。『機動戦士ガンダムUC』のアニメ第1話しかないころから、ゲームの機体の開発を行わねばならなかったため、かなりの手探り状態で『ガンダム無双3』における『機動戦士ガンダムUC』の機体が制作されたという。アニメ第2話の映像が到着してからの修正も行われ、後藤プロデューサーによれば、その修正はつい最近にまで行われていたとのことだ。

『ガンダム無双3』 『ガンダム無双3』
▲とりわけ映像資料が欠乏していたであろうシナンジュ。「映像がない状態で作るのは大変ですよね」と話していた福井さんに、鯉沼プロデューサーも「だからこの場で謝るしか」と頭を下げる場面も。しかしだからこそ、いち早く『ガンダム無双』で『UC』の機体が使えるのだが。

 なお、ユニコーンガンダムのデストロイモードは、SP攻撃を発動することで使えるようになる。SP攻撃自体をデストロイモードで行う他、その後も少しの間はデストロイモードで戦うことが可能。ダブルオーライザーのトランザムなども同じ条件で発動し、デストロイモードやトランザムなどの使いどころ次第で、さらに強力でおもしろい機体になりそうだ。

 また、発売後の有料ダウンロードコンテンツの情報についても公開された。これは1番目が『機動戦士ガンダムUC』のクシャトリヤとマリーダ、2番目が『機動戦士ガンダム00』のスサノオとミスター・ブシドーとなる。ただし新たなプレイアブル機体については、ようやくクシャトリヤのCGモデルが作られたばかりで、鯉沼プロデューサーも「まだこれからクシャトリヤのアクションと専用シナリオを作らないといけない」とのこと。なので発売後、1カ月くらいは待たないと配信は行われないそうだ。その代わり、ダウンロードミッションは発売日からほぼ毎週の配信を予定しているという。

『ガンダム無双3』 『ガンダム無双3』
▲スサノオのCGモデル作成はこれから。ただ、発売後も新たな機体を遊べるようになるメリットはある。マリーダとクシャトリヤにはシナリオが用意されるようだが、ミスター・ブシドーとスサノオにもシナリオは用意されるのだろうか?

 なお、『ガンダム無双3』のさらなる特徴として、オンラインモードの搭載もある。オンラインモードでは、最大4人でのミッションプレイができる他、オンライン専用のミッションも15用意されるという。また、1人プレイ時のパートナーストライクに代わる要素として、仲間の耐久力を回復させられるシステム“パートナーサポート”が存在する。ちなみにオンライン用のやり込み要素として、階級やランキングも用意されているそうだ。

 最後に、福井さんによる体験版のプレイも行われた。最初はステージ手前のモニターでプレイする手はずだったが、「一度、映画館のようなスクリーンでプレイしてみたかった」という福井さんの言葉により、ステージの巨大スクリーンで『ガンダム無双3』をプレイ開始!

『ガンダム無双3』 『ガンダム無双3』 『ガンダム無双3』
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▲普段、3D酔いをしない人でさえ、酔いかねないステージスクリーンでのプレイ。練習では散々だったという福井さんも、初めてボスの前までたどり着き、後一歩のところで体験版用の時間制限に引っかかってしまった。

→体験版の感想とディレクターに伺ったお話を掲載!(2ページ目へ)

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