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2010年12月15日(水)

『テイルズ オブ エクシリア』は藤島&いのまたデザインのW主人公! 発表会レポ

文:電撃オンライン

 バンダイナムコゲームスは、『テイルズ オブ』シリーズの新作タイトル発表会を本日12月15日に東京都内で開催した。

『テイルズ オブ エクシリア』

 本日12月15日は、『テイルズ オブ』シリーズ1作目『テイルズ オブ ファンタジア』が発売された日であり、シリーズは本日でちょうど15周年を迎える。会場で発表されたのは、『Next Tales of(仮)』としてPS3で制作されていたシリーズ15周年記念タイトル。正式タイトル名は『テイルズ オブ エクシリア』となることが馬場英雄プロデューサーより明らかにされた。エクシリアは、数え切れないほど大きな数を示す英語の“Xillion”をアレンジした名前となり、Xillionに加えて未知を表す“X”、交わりを表す“X”の意味も込められている。

『テイルズ オブ エクシリア』
▲登壇した馬場英雄プロデューサーは、15周年を記念する区切りのタイトルとなることから、『テイルズ オブ エクシリア』では新たな試みにチャレンジしたいことを明かしていた。

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▲また発表会では、タイトル発表に先立って、バンダイナムコゲームス代表取締役社長・石川祝男氏、同社ゼネラルマネージャー・吉積信氏、SCEJプレジデントの河野弘氏らが登壇。15周年記念作品への期待をあらわにした。また吉積氏からは、「来年のPlayStation Awardsでは、馬場が表彰されることを期待しています」という言葉も。

 『テイルズ オブ エクシリア』について、馬場プロデューサーの口からまず明かされたのは世界観。本作の舞台となるのは、人間と魔物と精霊たちが暮らす世界“リーゼ・マクシア”で、この世界は精霊術が文明の根幹を担い、精霊術自体はごく一般的な技術として認知されている世界らしい。今作では、人間と精霊たちが物語のキーとなり、両者の共存が話に深くかかわってくるようだ。

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▲ビジュアルについても解説が行われ、『テイルズ オブ』の繊細さや温かみのある手描き感は残しつつも、革新的なビジュアル表現に挑戦したいということが、馬場プロデューサーより語られた。建物などは、ほぼデフォルメせず、等身のスケール感を出していくという。キャラクターも同様に、頭身を高くするなど、リアリティを出したビジュアル表現になるとのこと。外見だけでなく、風で髪が揺れるような細かな表現にもこだわっているそうだ。

 そして明かされた主人公だが、今作では、シリーズのキャラクターデザインでおなじみの藤島康介氏と、いのまたむつみ氏がそれぞれデザインした“ダブル主人公”となる。藤島氏がデザインした男主人公はジュード・マティス、いのまたむつみ氏がデザインした女主人公はミラ=マクスウェルという名前になる。声を演じるのは、ジュードが代永翼さん、ミラが沢城みゆきさんだ。プレイヤーは2人の主人公から1人を選び、選択した主人公目線でのストーリーを楽しめるという。

『テイルズ オブ エクシリア』
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▲15周年記念タイトルにふさわしい、新しい、ダイナミックなことをしたいと考え、キャラクターデザインに藤島氏といのまた氏をダブルで起用。それぞれに主人公をデザインしてもらったと話した馬場プロデューサー。会場には主人公のポップも飾られた。
『テイルズ オブ エクシリア』
▲戦闘システムについても、少しだけ明らかにされた。今作のバトルシステムは“DR-LMB(ダブルレイド・リニアモーションバトル)”と名付けられ、2人のキャラクターが協力して戦う新たなバトルシステムになるという。馬場プロデューサーによれば、「単に2人で協力するだけではない」とのことで、詳しいシステムについては今後明かされていくようだ。

 この後会場には、ジュードを演じる代永さんも登場。役柄についてなどの感想を語った。ちなみに代永さんはオーディションで選ばれ、すでにキャラクターのボイス収録は開始されているとのこと。馬場プロデューサーが「今までの(シリーズ作品の)中で、こんなに時間がかかった収録はない」と語るほど、こだわりをもった演技を要求されているようで、実際のセリフにも注目だ。

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▲「『テイルズ オブ』シリーズが好きで、常日ごろから出たいと思っていました」と話す代永さん。「僕自身、『テイルズ オブ』ユーザーとして『テイルズ オブ エクシリア』を楽しみにしています。全力で頑張っていくので、応援をお願いします」と意気込みを語った。

 また、『テイルズ オブ』シリーズに欠かせないアニメーション映像もふんだんに用意されているとのこと。馬場プロデューサーは、「映像でも新たなことをしたいと考えた」と話して、これまでとは違う考え方、違う切り口を持ったクリエイターに制作を依頼したことを明かした。そこで馬場プロデューサーがアニメーション制作を依頼したのが、『テイルズ オブ シンフォニア THE ANIMATION』や『ゴッドイーター』シリーズのアニメーションを手掛けたufotableだ。

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▲アニメーションは現在製作中。着々とデザインや絵コンテが上がっているところだという。

 そして馬場プロデューサーが、会社と長い時間の交渉を要したと苦労を語ったのがタイアップアーティスト。会場でメッセージビデオが上映されるとともに、主題歌を歌うのが浜崎あゆみさんになることが明らかにされた。浜崎さんに主題歌を依頼した理由として、「浜崎さんの曲はいつも強いテーマがあり、若い人にそれが届く」と話していた馬場プロデューサー。ゲームに関する膨大な資料を用意し、浜崎さんとも朝の5:00や6:00に電話で打ち合わせながら、ようやく曲の完成が見えてきた状態にあるという。

『テイルズ オブ エクシリア』
▲ゲームのことを事前に聞いて、「自分なりのメッセージを伝えられる曲を作りました」と話す浜崎さん。『テイルズ オブ』スタッフの表現したいこと、浜崎さんの表現したいこと、その2つが1つになった曲を早く聴きたいところだ。

 さらに吉積氏からは、シリーズ15周年を記念して行われる、その他の企画についての紹介が行われた。まず発表されたのが、テイルズ オブ フェスティバル 2011の開催。場所は今年と同じ神奈川県のパシフィコ横浜国立大ホールで、開催日は2011年5月28日・29日となる。

 続いて本日12月15日~2011年12月31日に、『テイルズ オブ』シリーズのキャラクターを無償貸与するキャンペーンの開催も紹介。イベントや企画などに対して、キャラクターをデザインしたビジュアルなどを貸し出していくとのことだ。また、2011年2月に『ビバ☆テイルズ オブ マガジン』が創刊し、アスキー・メディアワークスより毎月発行されることも挙げられた。

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 『テイルズ オブ エクシリア』の発表の最後で馬場プロデューサーは、「こうして15周年記念の12月15日に発表会を開催できるのは、全国のファンの皆さん、関係部署の皆さん、そして開発スタッフのおかげです」と、シリーズに携わり、応援してきたすべての人に感謝を述べて結びとしていた。

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▲発表会では15周年を記念したケーキも用意された。ケーキを囲んでの写真撮影も!

(C)いのまたむつみ (C)藤島康介 (C)NBGI

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