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2010年12月23日(木)

【V&B座談会 後編】『ヴィーナス&ブレイブス』の魅力を100年間語り継ぎたい!

文:ごえモン

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■ブレイブス・レジェンドモードは盗賊団が一番強い?

ごえ:そろそろ最後の話題ですね。最後はブレイブス・レジェンドモードについて語っていきましょうか。

やま:私は10年とか20年とかまともに戦えたためしがない……。

押野:あー、わかります。壁があるんですよね。

ごえ:最初は本当につらいです。最初から世界が広くて難易度が高いので、20年ぐらいが序盤の山場なんじゃないですか?

KYS:20年は確かに山場。でも、軌道に乗れば結構トントン拍子で進む。

やま:私は7年越しに20年を越えたくて、今PSPの体験版をやってるんですけど、初めの団員募集でほぼ半分の団員が衰退期で、残りが“→”でした……。その状態で、今すごいがっかり感のある7年目を過ごしてます。

ごえ:全盛期から10年以上も経っているのに、新人として来るなよ! とはよく思います(笑)。

押野:きっと職業難なんですね、アクラル大陸。

KYS:HP1の新人団員もよく来るしな(笑)。

ごえ:僕は初めの団員募集でかなり強いキャラが集まったので、軌道に乗ってもう20年まで進みました。ガンガン結婚して、聖騎士とかの子どももバンバン産まれて、子どものストックが15人です。もう負ける気がしないですね。早く製品版で続きがやりたいです!

KYS:それで産まれた子どもが、親の悪い部分を受け継いで“17-19”とかだったらどうする?

ごえ:怖いこと言わないでくださいよ! でもたまにありますからね。そんなことになったら目も当てられないです。

KYS:あとは、子どもが3歳になった時のアリアの発言が「まずは元気に育っているようです」だったら、「俺の子どもはなんの才能もないのか……」って落ち込む。本当に落ち込む。

押野:逆に「まれに見る素晴らしい素質の輝きを感じます」とか言ってくれるとうれしいですよね。

やま:かなり感情移入できるゲームだから、騎士団に愛着を持って細かいところでも一喜一憂できますよね。そこも魅力。

『ヴィーナス&ブレイブス ~魔女と女神と滅びの予言~』 『ヴィーナス&ブレイブス ~魔女と女神と滅びの予言~』
▲生まれた子どもが3歳になると、アリアが子どもの成長過程を教えてくれる。その時の台詞で、子どもの才能がわかる。また8歳まで成長すると、子どものどの能力を伸ばすかを選択可能。長所を伸ばすもよし、短所を補うもよし。それはプレイヤーの選択次第。

ごえ:ブレイブス・レジェンドモードの話をする場合、マップの隅っこのほうに出る魔物とか外せないですよね。

押野:あー、モールモースとかに強い魔物が出ると嫌になります。

KYS:それで苦労して倒して、本拠地に入ろうかっていうところまで戻ったところで、またモールモースに魔物が出るとかね。

やま:最悪だ(笑)。あと盗賊団も嫌ですよね? 私はあの盗賊団にはだいたい負けます。なのでいつも逃げるハメに……。

押野:確かに。実は盗賊団が一番強いんじゃない? と思うことはありますよ。

KYS:レベルの高い盗賊団は怖いよね。7対1じゃなくて、7対7だからランダム要素もでてくるし。

ごえ:このゲームは攻撃対象を選べないですからね。複数の敵キャラがいると、どのキャラに攻撃するかランダムになるんですよ。でも盗賊団は必勝法があるので、僕はまったく怖くないですね。

やま:必勝法ですか? なになに? 教えてください。

ごえ:騎士団が育っていない序盤は、レベルの高い盗賊団を相手に戦うのは危険なので、衰退期に入った、もしくは間近のキャラを1人だけ出して、わざと全滅します。

押野:「ここは俺にまかせて、おまえらは先に行け」プレイですね。

KYS:ひどい団長だ(笑)。しかも必勝法なのに負けてるし。

ごえ:最後まで生き残ったものが勝ちなんですよ(笑)。でも1人の犠牲でエースたちが助かるなら安いものです。予測安全値も減らないし、オススメです。

やま:そんなこと私にはできない! それだったらリセットしちゃいます。

押野:PSP版だと、本拠地以外の街でもセーブできるようになったから、リセットしやすくなりましたよね。リセットすると、出現する魔物だったり位置とかが変わってだいぶ有利になりますし。

ごえ:リセットはあんまりしたくないですね。

KYS:俺もリセットは絶対にしない。壊滅したら、壊滅したでまた最初からやるかな。ただ、騎士団がガタガタに崩れたあとに、そこから盛り返すとすごいカタルシスを感じる。

ごえ:わかります。団長以外がほとんど死んで、残りは団長と2軍のみ。しかも衰退期間近のキャラばっかりのところから、必至に考えて強敵を倒していって、騎士団を再構築していく……。やばい、アツすぎる!

■『ヴィーナス&ブレイブス』は100年間語り継ぎたい名作S・RPG

KYS:素朴な疑問なんだけど、なんで“クロニクルモード”じゃないんだ?

押野:PSP版では“ブレイブス・レジェンドモード”に名前が変わっているんですよね。

ごえ:たぶんですけど、イベントが10種類追加されているからだと思います。

やま:なるほど。何が追加されているんでしたっけ?

ごえ:闘技場とかお見合い、ギャンブル、『テイルズ オブ』キャラの術技伝承、セーブポイントの追加とかですね。イベント追加のおかげでだいぶプレイ感が変わりましたし、ストーリーでは難易度を選べるようになってプレイしやすくなっているので、難しくて投げ出しちゃった人や、新規の人にもぜひプレイしてほしいですね。あと、既存のプレイヤーにはぜひ“ハード”をプレイしてもらいたい。

押野:アリアの「100年戦い続けなさい」じゃないですけど、後世に残したいゲームですよね。それこそ100年間語り継ぎたいくらい。

やま:新規の人には、「ブレイブス・レジェンドモードどこまでやった?」とか、友だちと話してほしいですよね。

ごえ:「僕は20年から先に進めないんだ」とか「私の子どもの強さが1,000超えた!」、「モルガロンが4体出てきて詰みました」とか報告し合うのも、本作の魅力ですね。あ、ちなみにモルガロンの話は僕の実体験です。

KYS:ごえモンの話はいいよ(笑)。そんなところで、話は尽きないがそろそろ終わりにしようか。じゃあ、前編同様にこの言葉で締めよう。「ありがとうございました!」。

やま押野ごえ:「ありがとうございました!」。

→『ヴィーナス&ブレイブス』特集担当による思い出振り返りレビューを掲載中!

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