12月24日発売の『電撃5pb.』を4日連続紹介！ 初回は制作経緯

文：電撃オンライン

　『電撃ゲームス』責任編集『電撃5pb.』（アスキー・メディアワークス刊）が、12月24日に発売されます。価格が2,500円（税込）とちょっと高額な本ということもあって、中身が気になる人も多いかと思います。そこで『電撃5pb.』制作担当編集に、企画の立ち上げ話から記事・付録の内容まで、あれこれと聞いてみました。その模様を、本日12月22日～25日にかけて、全4本掲載します。初回は、企画立ち上げの経緯をお届け！

▲表紙は、5pb.が2011年春に発売予定のXbox 360用FTG『ファントムブレイカー』。キャラクターデザインの鈴平ひろさん描き下ろしで、このイラストをあしらった下敷きを付録として同梱。		▲もう1つの付録は“5pb. HERO ＆ HEROINE クリーナークロスカレンダー2011”。

■第1回：企画の立ち上げについて

――『電撃5pb.』の企画は、どういった経緯で立ち上がったんですか？

　『電撃ゲームス』編集部の方針の1つとして、「機種によらない増刊を積極的に出していこう」というのがあるんですよ。たとえば、『電撃PlayStation』編集部から出す増刊ならPSPやPS3の本、『デンゲキニンテンドーDS』編集部から出す増刊ならWiiやDSの本に当然なりますよね。でも、『電撃ゲームス』はゲーム総合誌なので、うちの編集部から出すのなら“機種”っていう縛りはなくなるわけです。ならば専門誌の増刊ではできない、“機種によらない”本を作っていこうと。

――その第1弾が『電撃FPS』ですね。

　そうですね。まず、一発目はジャンルでいってみようかと。ちょうど電撃ゲームスではPS3/Xbox 360『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2（MW2）』をはじめとしたFPSタイトルに注力していたのと、国内でFPSに注力した本がほとんどないという状況を見て『電撃FPS』に決まったという流れでした。まあ、結果としては『MW2』本的な感じになりましたけど。

――で、第2弾がメーカー縛りと。これも機種で縛ってしまうとできない本ですよね。

　ただ『電撃5pb.』に関しては、メーカー縛りという発想から始まったわけではないんです。もともと、『電撃ゲームス』的に5pb.さんは注目のメーカーだったんですよ。どこかのタイミングで、5pb.さんと組んで何か企画記事できないかなっていうのがずっとあって。『電撃ゲームス Vol.11』に掲載された志倉千代丸さんのインタビューも、読者アンケートでかなり好評でしたし。そういった話を、前々から副編集長としていたのですが、今年の6～7月ぐらいに「年末に次の増刊を出したい」という話が編集部的にあって、そこで「『電撃5pb.』ってどうですか？」と。そこからは、わりとトントン拍子で企画が進んでいきました。

――『電撃ゲームス』的にやろうと思っていた2つの企画が、ちょうど噛み合ったって感じですかね。

　そういうことになりますね。それと、ちょっと個人的な話にもなってしまうんですが、この本はある意味リベンジでもあるんですよ。

――というと？

　『電撃ゲームス Vol.1』の発売日が2009年9月25日なんですが、そのころに発売された5pb.さんのタイトルといったら？

――『STEINS；GATE（シュタインズ・ゲート）』の発売直前ですね。2009年発売のAVGの中で、かなりの注目作でした。

　ところが、『電撃ゲームス Vol.1』での『STEINS；GATE』の記事は、新作の分割ページだけだったんです。……これはちょっと少ないですよね。後付けっぽく聞こえると思いますが、『STEINS；GATE』はヒットするだろうという予想はしていたんですよ。私自身、数量限定版の予約もしていましたし。当時の『電撃ゲームス』編集部のXbox 360タイトルに対するリサーチ・仕込みが甘かったという面もありますが、ここでがっつり『STEINS；GATE』を推せなかったのは私の失策だったかなと。『Vol.2』、『Vol.3』で企画記事を組んではみたものの、もはや後追い感は否めないですよね。

――すでにネットの口コミで評判が広まった後ですからね。

　実際の記事制作自体はソフトの発売日前から始めているわけですが、そんなことは読者さんには関係ないですからね。そういった後悔がずっとあったんですけど、今回の『電撃5pb.』の発売をもって、「『電撃ゲームス』は5pb.さんのタイトルに注目していますよ」ということが、ようやく認識してもらえるんじゃないかと思います。

(C)2011 5pb.Inc.
(C)2009-2010 5pb. Inc./Nitroplus
(C)2010 Team GrisGris / 5pb. Inc.
(C)2010 5pb. Inc./CYBERFRONT
(C)2008-10 5pb. Inc./Nitroplus/RED FLAGSHIP

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