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2011年3月25日(金)

『SOCOM 4』の“オンライン対戦 パブリックβ”を先行体験! レポートをお届け

文:電撃オンライン

 SCEより4月21日に発売されるPS3用ソフト『SOCOM 4: U.S. Navy SEALs(以下、SOCOM 4)』の“オンライン対戦 パブリックβ”を、洋ゲー紹介所“洋鯨亭”の亭主・RONが先行体験しました。そのレポートをお届けします。

 “オンライン対戦 パブリックβ”とは、『SOCOM 4』のオンライン対戦を一般プレイヤーに体験してもらい、感想や意見を吸い上げることでゲーム内容を向上させることを目的としたベータテスト。3月30日~4月13日の期間限定で開催される予定です。

 今回、一般ユーザー向けの公開に先駆けて、先行で体験できる機会をいただきました。このテスト結果も調整に反映されるとのことですから、この記事が掲載された後のバージョンでは内容に変更があるかもしれませんが、参考までに簡単なインプレッションをお届けします。

■『SOCOM 4』ってどんなゲーム?

 『SOCOM 4』は、10年近い歴史と熱狂的なファンを持つ人気ミリタリーTPSシリーズの最新作。その名の通り、本作はアメリカ特殊作戦軍(SOCOM)を題材にしており、物語設定や銃器などのリアルさはもとより、チームを率いた戦闘、1作目からマルチプレイやボイスチャットを実現するなど、先進的なシステムでも注目を浴びたタイトルです。シリーズ最新作の『SOCOM 4』では、東南アジアを舞台に精鋭部隊の一員となって危険な任務の数々をこなしていきます。

『SOCOM 4』 『SOCOM 4』
▲今作の舞台は東南アジアということで、市街地はもちろんジャングルなどでも戦いが行われます。

■オンライン対戦では4つのモードを体験

 体験プレイでは、“反乱軍”と“特殊部隊”の2チームに分かれ、制圧、情報、防衛、爆弾処理という4つのモードで対戦を行いました。さらに、これらの通常ルールに加え、“クラシックモード”を選ぶことが可能。これを選択すると“体力の回復なし”という従来のシリーズにあった厳しめのルールで遊べます。

 今回はクラシックモードも体験しましたが、記事では通常モードを中心に構成しています。それでは各モードのルールを説明しながら、プレイした内容を簡単に紹介していきましょう。

●制圧……各チームのプレイヤー同士がひたすら戦うデスマッチモード。トータルキル数が多いほうのチームが勝利となります。

 最初にプレイしたのがこのモード。自分も含めて操作に慣れていない参加者が多かったのか、開始早々は動きがぎこちなかったものの、時間が経つにつれ戦いがヒートアップしていきました。当初は敵の頭上に出る小さなマークを瞬間的に識別するのが難しく、しかも服装による判別にも慣れていなかったため、反応が遅れて何度も倒されてしまいました……。このため、倒した敵のそばに寄ると踊れるようになる挑発的なコサックダンスを何回見せられたことか(笑)。

 倒された後のリスポーン時やゲームスタート時には、所持する銃とグレネード類を選択することができました。選べる銃はハンドガンからスナイパーライフルまで種類も豊富。銃以外にも手榴弾をはじめとした投てき武器や地雷までもが装備可能で、うまく使えばいろいろな戦い方ができそうでした。

 ちなみにここで使用したマップは、第2次大戦中に建てられたバンカーがあるという設定の“Assault&Battery”。ここは地形に起伏がある上に木々がたくさん生えていて視界が悪く、出会い頭の戦闘になることが多かったですね。

『SOCOM 4』 『SOCOM 4』
▲複雑な地形と低い建物が並ぶマップ・Assault&Battery。▲ヤシの木などの植物も多く、建物の上からでないと見通しが利きません。



●情報……攻撃側・防御側のチームに分かれ、攻撃側は3カ所ある敵拠点のコンピュータから情報をダウンロードし、自陣の基地で通信を行います。すべての情報を奪って通信できれば攻撃側の勝利になります(データを1つでも守り切れば防御側の勝利)。

 フィールドのどこにコンピュータがあるのかは、画面上に表示されているのですぐにわかりました。このモードをプレイしていて一番怖かったのはコンピュータから情報をダウンロードしている時に無防備になってしまう時間ですね。こればかりは味方に周囲を警戒してもらわないと、とっさの反撃ができません。このモードではこういったプレイヤー同士の連携が重要になりそうです。

 どうしても1人で入手しなければならない場合は、スモークグレネードなどをその場で使って、ダウンロード中の自分の姿を敵から視認させにくくする作戦が有効でした。こちらの対戦で使用した“Port Authority”は、船のドックをモチーフにしたマップ。点検中の船の甲板上を歩いたり船の下を歩けたりと、高低差の大きいフィールドでした。高いところから落ちるとダメージを受けてしまうため、船の上や倉庫内の高所では緊張した戦いが楽しめましたよ。

『SOCOM 4』
▲艦船のドックが舞台になったマップ・Port Authority。



●防衛……ゲーム開始時は、3カ所あるコントロールポイントを奪い合います。一方のチームがすべてのポイントを確保すると、相手チーム司令部の位置が特定されます。特定後、一定時間以内にビーコンを敵司令部に設置しできれば、爆撃が行われてビーコン設置チームの勝利。コントロールポイントを奪われた側がビーコンの設置を阻止して司令部を守り切れば、3カ所のコントロールポイントが中立に戻って、再び両チームでポイントを奪い合います。

 “防衛”は、上記の“情報”のルールと少し似ていますが、3つのコントロールポイントを奪われてしまっても、ビーコンの設置を阻止すれば逆転の可能性が残されている点が違います。それだけに“情報”よりも緊迫感のある戦いが楽しめたように思います。

 このモードで遊ぶころにはすっかり操作に慣れていたのと、マップが“制圧”で使用した“Assault&Battery”だったため、じっくり構えてスナイパーライフルを使えるほどの余裕が出てきました。やはり対戦は暖機運転ができてからがおもしろくなってきます。この“慣れてきた感じ”は他のプレイヤーも同様で、各プレイヤーが武器を的確に使い分けると、対戦の内容がガラっと変わることが実感できました。



●爆弾処理……攻撃側・防御側のチームに分かれ、攻撃側は設置された3つの爆弾を解除できれば勝利になります。解除は攻撃側チーム内に1人だけいる爆弾処理兵のみが可能となり、他のプレイヤーはこの処理兵を守らなければなりません。防御側は1つでも未解除の爆弾が残っていれば勝利になります。

 こちらは再び“Port Authority”のマップで行われました。フィールド内の爆弾を解除できるのは爆弾処理兵だけなのですが、開始早々運よく自分がその役になれました(死亡すると別の人がその役を引き継ぎます)。爆弾を解除するには“情報”のダウンロード手順同様、爆弾の前に立って○ボタンを押し、一定時間解除作業を行います。

 “情報”と違うのは、他のプレイヤーが爆弾処理兵を守るという役割分担ができていることですね。その分、爆弾処理兵は確実に爆弾の元までたどりつかなくてはならず、変に緊張しました(ゴツイ対爆スーツを着ているために歩行速度が遅くなるのです)。

『SOCOM 4』
▲対爆スーツを着た爆弾処理兵。動きが遅いので敵と向き合って戦うのは大変危険です。

■ひととおりプレイしてみて

 今回対戦ができたのは3時間。これだけの時間を休みなく対戦し続けるというのは、決してラクではないはずなんですけど、ストレスのない操作で遊べたためか、あっという間の3時間でした。ただ、視点を3段階に変えられる照準(第三者視点→肩越し視点→主観視点)は、他のTPSをやり慣れた人だと少し戸惑うかもしれないですね。まぁこれは慣れの問題ですから、遊んでいるうちに解消されると思います。

 このベータ版が一般公開される際には、上記の2つのマップと4つのルールがクラシックモードを含めて遊べるそうです。なお、マップとルールの組み合わせは日替わりで提供されるとのこと。各マップとルールにはそれぞれ特徴がありますから、ぜひ毎日参加してその違いをご自分の目で確かめてみてください。

 ちなみに、パブリックベータ版のオンライン対戦に参加した人には、特典としてオートマチックショットガンのデータがもらえます。このデータは、製品版購入後にPlayStation NetworkのアカウントでPlayStation Storeにアクセスするとダウンロードできるようになるとのことです。長い有効射程距離と優れた連射性能を持ち、スコープまで装備できるという特別なショットガン。この機会にぜひ手に入れましょう。

『SOCOM 4』 『SOCOM 4』
▲特典としてもらえるショットガンは、特殊部隊用のSU90-Sと反乱軍用のM90 MkIIの2種類があります。

(C)Sony Computer Entertainment America LLC. Published by Sony Computer Entertainment Inc.

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