2011年5月13日(金)
――ご自身の演じる役柄について、紹介をお願いします。
犯罪結社“青雲幇(チンワンパン)”のNo.2という立場で、組織乗っ取りを企んでいるのですが、かつては濤羅の友だったんですね。表向きは冷酷無比に徹しているところがあるのですが、きっと心の中ではものすごくいろいろなものが渦巻いているんだろうなと感じました。あとは、圧倒的な強さを持つキャラクターです。
――かつてドラマCDが発売されていますが、別の方が演じていたキャラクターを演じる上で意識したことはありますか?
ドラマCDでは鈴置洋孝さんが演じられていたと聞きまして、お話がきた時に「僕に務まるのかな?」と少し不安がありました。でも、逆に鈴置さんに継いで豪軍を演じることに、自分の目標やテンションを見出して、一生懸命演じようと収録に臨みました。
――演じたキャラクターについての感想をお願いします。
ゲーム収録では、ストーリーに沿って音声を収録するわけではないのですが、今回の収録ではものすごく膨大な物語を僕自身が読み終わった、という感じがします。全10巻くらいの小説を一気に読んだような気持ちで、肉体も精神もさわやかな感じがしていますね。
▲劉 豪軍 |
――印象に残ったセリフやシーンはありますか?
印象に残っているのは、「花は彼女のためだけに咲けばいい。鳥は彼女のためだけに鳴けばいい」というセリフです。この想いが、豪軍の心根を表しているんじゃないかと思います。
――ご自身のキャラの見どころ、聴きどころはどこでしょうか?
やっぱりラストに向かっていくところを一番聴いてほしいです。また、冷酷無比で常に冷笑をたたえている悪い部分も、ぜひ感じていただければと思います。
――作品・脚本の印象を聞かせてください。
非常に細かい部分まで描かれていて、縦糸横糸の間隔だったり、伏線は必ず主線に交わるという部分は裏切らない。僕は小説をよく読むのですが、おもしろい小説を読み終わったなという感覚があって、シナリオだけで十分楽しめるエンターテイメント作品になっていると思います。
――本作の魅力はどんなところだと思いますか?
現実世界ではないSF世界を舞台にしているのですが、濤羅も含めて全員が一般の庶民ではなく、悪くて強い、そして漢(おとこ)です。そんなピカレスクロマン的な、僕たち男性があこがれる、モラルなどから外れた事象が魅力だと思います。
――読者の皆さんにメッセージをお願いいたします。
男性の方には言わずもがなですが、女性読者の方も「男はこんなことに心ときめくんだぜ」という部分が盛り込まれているので、ぜひ『鬼哭街』をプレイしていただいて、男の心の世界に触れてみるものいいんじゃないかと思います。
→樟 賈寶(ジャン・ジャボウ)役 小杉十郎太さん(4ページ目)
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