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2011年4月29日(金)

まるで具材ゴロゴロのシチューやぁ~!? 『地球防衛軍2 ポータブル』のススメ

文:kbj

 ディースリー・パブリッシャーから4月7日に発売されたPSP用ACT『地球防衛軍2 ポータブル』のプレイレポートを、kbjがお届けする。

 おはようございます!(びしっと敬礼) 先日、インベーダーから地球を救うため、地球防衛軍(EARTH DEFENSE FORCE)に入隊したkbjです。今日は、本作について語る機会をいただきました。地球を救うことに興味がある人は、ぜひご覧いただければと思います。

 『地球防衛軍2 ポータブル』は、人気アクション・シューティング『THE地球防衛軍2』に新武器や新ステージなどの要素を追加して、PSP用に作り直したもの。地球防衛軍の隊員となり、無数の敵や巨大生物を倒し、地球を救うことが目的です。アドホック通信による最大4人の協力プレイと対戦プレイを実装し、オリジナル版にはなかった遊び方を楽しめます。

『地球防衛軍2 ポータブル』 『地球防衛軍2 ポータブル』
▲アクションはいわゆるTPS(サードパーソンシューティング)となっています。巨大なインベーダー相手に撃ちまくって、地球を救いましょう。なお、ボタンをフルに使うので、いくつかある操作パターンから好みのものを選ぶのがいいかと。

 実は自分は、この『地球防衛軍』シリーズを知っていましたが、Xbox 360の『地球防衛軍3』を少しさわった程度で、じっくり噛みしめて味わうことをしていませんでした。当時の自分は何となく、「大きな敵をガンガン倒していく、大味なゲームなのでは?」という印象を持っていました。そういう一面もあるとは思いますが、遊んでみて感じたのは、大味なようで開発者の細かな気配りがしっかり詰まっていたということです。そう……たとえて言うならば、大きな具材がゴロゴロ入ったシチュー! なぜシチューなのか、それをこれから語っていきたいと思います。

 ゲームをプレイしていて、プレイヤーの前に立ちはだかるのが“難しさの壁”。そんな壁が、自分にもありました。ある時はUFOから落下してくるクモにグルグル巻きにされ、またある時は地下に登場する巨大アリやクモの集団に動けなくされ……。腕のある人なら難なく乗り越えられる壁でも、アクションの苦手な人が何度も何度も苦戦していると「このゲーム、難しい!」と思ってしまうかもしれません。でも、そこで投げ出してしまうのはもったいない!

『地球防衛軍2 ポータブル』 『地球防衛軍2 ポータブル』
▲巨大甲殻虫(アリ)が掘った地下道は、上下左右に入り組んでいて、自分の位置を見失いがち。何度かプレイして、地図を把握するべし。

 苦戦したら、まずは武器を見直しましょう。敵やシチュエーションに合った、今より適切なものがあるかもしれません。あとは、体力があまりに少ないようなら、ミッションをプレイして育成するのも大事です。このバランス具合が、簡単すぎず、難しすぎず絶妙と感じました。作戦を立ててやり直し、何度か挑戦してミッションをクリアした時の爽快感は格別ですよ。

『地球防衛軍2 ポータブル』 『地球防衛軍2 ポータブル』
▲UFOから敵が送り込まれるミッションでは、敵ばかり相手にしていると、ジリ貧になることもあります。ある程度敵を減らしたら、ミサイル系の武器で母艦を叩きましょう。

 『地球防衛軍2 ポータブル』というこのシチュー、一見すると具材が大きかったので、食べにくい。しかし、それまで使っていたスプーンでなくフォークとナイフに持ち変えて食べたり、もう少し煮込んでいたら具材が小さくなっていたりして、おいしく味わえたというわけです。

 また、本作を語る上で外せないのは陸戦兵とペイルウイングの存在でしょう。陸戦兵は、さまざまな武器があることに加えて、緊急回避が可能です。体力も多めなので、初心者でも安心です。

 ペイルウイングは、体力が少なく、武器は特殊なものが多いですが、背中の飛行ユニットで空中を身軽に飛びまわれます。この気持ちよさを味わうと、陸戦兵の歩兵には戻れないという人もいるかもしれません。ただし武器には、射出するためのエネルギーが飛行ユニットのエネルギーと共用になっているものもあるので、考えずに撃ちまくり飛び回っていると、エネルギーが空になり、相手の攻撃を徒歩で回避することになるため、やや扱いには慣れが必要です。

『地球防衛軍2 ポータブル』 『地球防衛軍2 ポータブル』
▲特撮が好きなら、生身で立ち向かう陸戦兵はアツいです。回避行動や乗り物を駆使して、巨大な相手と戦うと、手に汗を握りますよ。
『地球防衛軍2 ポータブル』 『地球防衛軍2 ポータブル』
▲空を飛ぶのが気持ちいいペイルウイング。操作に慣れは必要ですが、陸戦兵とは別の楽しさを味わえるので、陸戦兵を覚えたら、プレイしてみるといいかと。

 これら2種類の兵種により、同じミッションでも違う視線から楽しめるのです。まるで、肉の強さが全面に出たビーフシチューと、まろやかな味わいのクリームシチューのように、同じシチューでもまったく違う味を楽しめるというわけです。また、2兵種は前述したように武器が異なるので、収集や育成も2度楽しめます。

 もう1つ外せないのが、協力プレイと対戦プレイです。協力プレイは、その名の通り、ミッションを最大4人同時にプレイできるというもの。でも、1人で食べていたシチューを4人で食べたらあっという間になくなってしまいますから、もちろんシェフもそう考えて、協力プレイ時には皿ではなく、鍋で出してくるのです。つまり、敵が強力になっているのです。1人でやる時よりも食べ応えはありますが、その分、一体となってミッションをクリアした時は筆舌し難いほどに、楽しいです。やられてしまった仲間を助けたり、助けに行っている時にやられてののしりあったり、味方の射撃に被弾して凹んだりと、協力プレイならではの魅力が満載! これは味わうべきです。

 対戦プレイは、自分が育ててきた隊員を持ち寄り、倒しあうというもの。武器によってはカオスなバトルが展開するのですが……これはこれで結構盛り上がります。まあ、そこはお互いに空気を読みあうというのも必要になりますが(笑)。

『地球防衛軍2 ポータブル』 『地球防衛軍2 ポータブル』
▲協力プレイでは1人で遊ぶ時とは違う、互いの連係も重要です。回復アイテムが出にくいように感じるので、味方を回復させるリバーサーがあると便利!
『地球防衛軍2 ポータブル』 『地球防衛軍2 ポータブル』
▲陸戦兵でいくか、ペイルウイングにするかの読み合いもある対戦プレイ。特に顔を付き合わせてやると、燃えます。周りに隊員がいなければ、知人を巻き込んでぜひ!

 正直、最後までシチューに例えるのは無理だと思っていましたが、意外に何とかなって、自分でも驚いています。いや、言いたかったのはそこではなくて、『地球防衛軍2 ポータブル』が楽しいということです。もちろん、シチューが嫌いという人、味付けが好みでないという人もいるかもしれませんが、もし気に入ったならば、一緒にインベーダーから地球を守りませんか?(シチュー大好きkbj)

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