2011年6月11日(土)
最後に中国における『Forsaken World』のマーケティングについてお伝えしよう。中国では『神魔大陸』の名前で正式サービス開始後、3DMMORPGジャンルでは第5位の人気タイトルとなり、登録会員数は2010年3月の時点で120万人を突破。国内でオンラインゲーム関連の賞を多数受賞している。
数字で見るとクローズドベータテスト開始時に120万人、オープンベータテスト開始時に行ったタイアップの結果1カ月で200万ユーザーを獲得した。ゲーム内のキャラやアイテムを模したグッズ販売も2010年から行っており、売上げは半年で過去最高レベル。オンラインゲーム関連のグッズではもっとも高額な商品を扱っている。
ゲームメディアに限定せずTV、ネットカフェ、ネット小説のポータルサイトなどでマーケティング。タレントや大手銀行とのタイアップなどを行った結果、プレイヤー層については15歳~30代後半までとかなり幅広い。ボリュームゾーンは80后(1980年代生まれの意味)の若手社会人から、90后の大学生となっている。ちなみに80后は日本の“新人類”のような扱いを受けている世代だ。
次に海外展開についてだが、2011年第1四半期から台湾、北米、イギリス、香港、フランス、ドイツでオープンベータテストを実施。日本とマレーシア、香港でもまもなく開始される。第2四半期にはマレーシアと香港でサービス開始、第3四半期にロシアでクローズドベータ、オープンベータテストが行われる予定だ。
プレゼンテーションの後は、中国メディアも立ち入ったことがないというグラフィックス制作の美術部門と、モーションキャプチャー専用の施設を案内してもらった。撮影可能な場所や時間制限も厳しく、なんともピリピリした空気が漂っていたのが印象的だった。
▲なかなか外部のカメラは入れない開発部門。『Forsaken World』日本運営プロデューサーの田浦氏ですら「私も初めてですし、もう二度と足を踏み入れらないかもしれないエリアです」とのことだった。 |
▲モーションキャプチャー専用施設。梯子を上り下りする動作を、反射マーカーを体中にくっつけたおじ様が行っていた。今後『Forsaken World』でキャラの自然な動きを見るたびに、彼のことを思い出しそう。 |
もっと詳しい完美世界社内の様子は、別途“世界の社窓から”連載でお伝えする予定なので、そちらもお楽しみに。
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