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2011年6月13日(月)

『ガンダム』最新作は3世代で紡ぐ大河作品! レベルファイブが制作で協力

文:電撃オンライン

 本日6月13日、東京都・品川にあるバンダイナムコゲームス本社・バンダイナムコ未来研究所において、TVアニメ『ガンダム』シリーズの新作発表会が行われた。

TVアニメ『ガンダム』シリーズ新作発表会

 本日発表されたタイトルは、2011年10月より1年間にわたってMBS・TBS系列で放送する予定のTVアニメ『機動戦士ガンダムAGE(エイジ)』。発表会ではその概要や、ゲームやアイテム、ゲームなど商品展開の情報が公開された。それらの模様を、写真とあわせてレポートする。

■ TVアニメ『機動戦士ガンダムAGE』 ■

 発表会ではまず、バンダイ取締役社長兼チーフガンダムオフィサー・上野和典氏が登壇。本作のテーマについて「親から子、子から孫へと受け継いでいく100年3世代にわたる、壮大な『ガンダム』大河ストーリーです」と説明が行われた。前作『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』のセカンドシーズン放送終了以来、2年半ぶりとなる最新作で、TVシリーズとしては14作目にあたるタイトルだ。続いてサンライズ専務取締役・宮河泰夫氏が登壇し、ストーリーや登場人物、登場するメカニックなどについての説明を行った。

TVアニメ『ガンダム』シリーズ新作発表会 TVアニメ『ガンダム』シリーズ新作発表会
▲上野和典氏▲宮河泰夫氏

●『機動戦士ガンダムAGE』ストーリー●

 スペースコロニーへの移民が始まって数百年が過ぎた宇宙時代。地球圏の覇権をめぐる戦争は終わり、平和な時代が到来するかに思われた。しかし、その平和ははかなくも崩れ去った。

 A.G.(Advanced Generation)101年――突如、出現した正体不明の敵“UE(Unknown Enemy=アンノウン・エネミー)”によって、スペースコロニー“エンジェル”が攻撃を受け、崩壊。多くの犠牲を出したこの大惨事は、後に“天使の落日”と呼ばれた。その後もUEは地球圏に住む人々を、長きにわたり苦しめることになる。

 A.G.108年――UEとの戦いは続き、それまで平和だったスペースコロニー“オーヴァン”もまた襲われることになる。そこに住んでいた7歳の少年フリット・アスノは、戦火に巻き込まれ母親を失う。だが、アスノは母の死に際、家に代々伝わるメモリーユニット“AGEデバイス”を託される。そこには、かつて救世主と呼ばれた古代のモビルスーツ“ガンダム”の設計図が入っていた。フリットは母の思いを受け継いで、ガンダムを作る決意をする。

 A.G.115年――14歳となったフリットは、スペースコロニー“ノーラ”の連邦軍基地“アリンストン”に引き取られていた。7年間、この基地のエンジニアたちとともに研究を続けてきた彼は、ついにガンダムを完成させる。ガンダムには、機体を自己進化させる画期的な機能“AGEシステム”が搭載されていた。しかし、ついに恐れていた時がやって来る……。UEの魔の手が、平和なノーラにまで迫ってきたのだ。そして今、フリットは自らが作りあげた『ガンダム』を動かして戦う。はたして、フリットは14年もの間、人類が一度も勝利できなかった恐るべき敵・UEに打ち勝つことができるのか……?

●『機動戦士ガンダムAGE』用語解説●

AGEシステム……
 アスノ家が研究してきた生物の進化の謎を数値化したものに、フリットが自己成長の発想を追加したシステム。戦闘によるデータ収集を行い、独自に進化する。パイロットとともに成長するため、登録されたパイロット用のオンリーワンシステムとなる。現在、このシステムを搭載した機体――ガンダムを動かせるのは、主人公・フリットのみ。ガンダムを起動させるには、アスノ家の血筋(すなわち“AGEデバイス”)がキーとなっている。AGEシステム+機体+フリット=ガンダム成立となる。

AGEデバイス……
 アスノ家に代々伝わるメモリーユニットで、ガンダムの設計図やAGEシステムの基本理念などのデータが記録されている。そのデータはアスノ家が独自に研究を重ねたものと、過去から蓄積されて来た技術記録の融合であり、まさに一子相伝の秘伝書とも言うべき非常に優れたものとなっている。

●『機動戦士ガンダムAGE』登場人物●

フリット・アスノ
TVアニメ『ガンダム』シリーズ新作発表会
幼いながら民間の技術者として軍の整備部に所属し、母から託されたAGEデバイスの中にあったデータをもとに、ガンダムとAGEシステムを開発する。
アセム・アスノキオ・アスノ
TVアニメ『ガンダム』シリーズ新作発表会 TVアニメ『ガンダム』シリーズ新作発表会
フリットの息子。ストーリーの進行とともに登場する。アセムの息子でフリットの孫。ストーリーの進行とともに登場する。
エミリー・アモンドグルーデック・エイノアミレース・アロイ
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母を亡くしてノーラへとやって来たフリットの、最初の友だち。地球連邦軍中佐。とある宇宙戦艦の艦長で、UEとの戦いに身を投じる。地球連邦軍中尉でグルーデックの部下。通信長としてガンダムの戦いをサポートする

●『機動戦士ガンダムAGE』メカニック●

ガンダムAGE-1 ノーマル(型番:AGE-1)
TVアニメ『ガンダム』シリーズ新作発表会
伝説の救世主・ガンダムの名を持つ最強のモビルスーツ。フリットがアスノ家に代々伝わるAGEデバイスに残されていたデータを元に開発した機体で、UEに唯一対抗できる。アームウェアとレッグウェアを換装することで、まったく別の性能を持つ機体となる。
ガンダムAGE-1 タイタス(AGE-1T)ガンダムAGE-1 スパロー(AGE-1S)
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AGEシステムにより提案されたガンダムAGE-1の新たな姿。格闘戦に特化した性能となっており、圧倒的なパワーで敵を打ち砕く。AGEシステムにより提案されたガンダムAGE-1の新たな姿。高速戦闘が得意で、忍者のようなすばやい身のこなしで敵をほんろうする。
ジェノアス(RGE-B790)
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地球連邦軍の量産型モビルスーツ。UEの出現に合わせて地球連邦軍が組織されると同時に配備された。パイロットによるパーソナルカスタムタイプも多く存在する。
ガフラン
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UEとよばれる正体不明の敵。14年前突如として現れ、世界各地で破壊を繰り返している。人型からドラゴン型(画像右)に変形する能力を持つ。

●『機動戦士ガンダムAGE』スタッフ●(※敬称略)

 企画:サンライズ
 原作:矢立肇、富野由悠季
 監督:山口晋
 ストーリー、シリーズ構成:日野晃博
 キャラクターデザイン原案:長野拓造
 キャラクターデザイン:千葉道徳
 メカニックデザイン:海老川兼武、石垣純哉、寺岡賢司
 企画協力:レベルファイブ
 制作協力:創通、ADK
 製作:サンライズ、毎日放送

 また本日の発表会では、スタッフを代表して山口晋監督と、ストーリーおよびシリーズ構成を手掛けるレベルファイブの代表取締役社長・日野晃博氏が登場。山口監督は「今回は“お祭り騒ぎ”をやりたいと思っています。シリーズファンが期待するデコレイティブな映像や、細部までこった設定はもちろんしっかりと作り込んでいきたいと思っています。その上で、作り手としては通俗娯楽であることを忘れずに作っていきたいと思います」と、作品に臨むスタンスを話してくれた。

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▲山口晋監督▲日野晃博氏

 日野氏は、子どものころからあこがれていたという『ガンダム』シリーズにかかわることができたことをうれしそうに語り、「『ガンダム』ファンだけでなく、昔は見ていたけれど見なくなってしまったお父さん世代、そしてまったく『ガンダム』を見たことがない小さな子どもたちにもしっかり楽しんでもらえればと考えています」と続けた。またデザインなどに関しては「従来からのファンの中には、子ども向けの作品になるのでは? と気にしていらっしゃる人もいるかと思いますが、そうした人たちをガッカリさせてしまう作品にはなっていません!」と力強くコメントしていた。日野氏は本作をベースにしたゲームの制作にも着手しているとのことなので、気になる人は記事の後半で確認してもらいたい。

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▲発表会では、アニメの最新映像も公開された。コロニーの外壁にUE・ガフランが取り付くシーンでは画面構成が上下逆になっていたりと、シリーズ初代作を思わせる演出も。

 →続いてプラモデルなどのアイテム展開を紹介!(2ページ目へ)

(C)創通・サンライズ・毎日放送
※掲載したゲームやアイテムの画像には、開発中のものが含まれる。

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