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2011年8月3日(水)

『ダークソウル』のオンラインプレイはどうなる? ディレクターインタビュー掲載

文:電撃オンライン

 フロム・ソフトウェアが9月15日に発売するPS3用A・RPG『ダークソウル』。本作のディレクターインタビューを掲載する。

 『ダークソウル』は、ダンジョンを探索する緊張感、敵と遭遇した時の恐怖、発見のよろこびなど、RPGが本来持つおもしろさや達成感にこだわった作品。退廃的な雰囲気ただようダークファンタジーの世界を舞台に、探索の奥深さや剣戟の駆け引きを楽しめる。

●これまでの記事
→『ダークソウル』の概要の紹介
→篝火システムを中心とした紹介
→ゲーム中で体験できるシチュエーションを紹介
→『ダークソウル』の世界観を紹介
→オンラインプレイの様子を紹介
→宮崎ディレクター兼プロデューサーへのインタビュー(2月21日掲載分)
→宮崎ディレクター兼プロデューサーへのインタビュー(5月10日掲載分)

 この記事では、7月14日に発売された『電撃PlayStation Vol.498』(アスキー・メディアワークス刊)に掲載されたインタビュー企画“おしえて宮崎さん”の内容を、改めて電撃オンラインで掲載する。記事では、『ダークソウル』を手掛ける宮崎英高さんに、ディレクターとしてさまざまな質問に答えていただいた。インタビューを見逃した人は、ぜひ以下をご覧いただきたい。

■オンラインプレイについて

『ダークソウル』

――以前のインタビューで、オンラインプレイは「そばでプレイしているユーザー同士がつながる」とおっしゃっていましたが?

 そうですね。オンラインプレイに際しては、“他のプレイヤーとの距離の概念”があります。すべてのプレイヤーと同じ距離でつながるわけではなく、“近い”プレイヤーや“遠い”プレイヤーがいて、“近い”プレイヤーの存在がより強く感じられる、ということになります。ただ、この“距離”ないし“近い”“遠い”というのはプレイヤーさん本人の物理的位置のことではありません。

――たとえば“レベルが近い人とつながりやすい”とか?

 レベルだとか、攻略しているマップだとか、あるいは誓約だとか……厳密ではなく、なんとなく“今近い状況にいる”プレイヤーが、“近い”プレイヤーということになると思います。ちなみに、召喚できる仲間は最大で2人ですね。

――では、数に任せて攻めこむことや、とても強い経験者に手伝ってもらってラクができる、ということはなさそうですね。

■テキカミカタカ青い霊

――そういえば召喚できる白い霊、敵となるダークレイス以外に、青い影なる輩も存在するようですが。こいつはいったい何者ですか?

 本作では、敵対プレイないし侵入について、さまざまなシチュエーションを用意しています。青い影の霊体もそのシチュエーションの1つで……すみませんが、まだ詳しくは説明できません。詳報の公開をお待ちください。

『ダークソウル』

――今回も床に文字を書き込みできるようですが、『デモンズソウル』のときのように、自分の書き込みが評価されたときはなんらかの恩恵はありますか?

 本作では、メッセージ評価のシステムはありますが、それによる直接的恩恵はありません。サーバを使わないシステムでは、シンプルなものにならなかったことと、他のオンライン関連システムと被ってしまう部分があったので、そのようにしました。

■侵入者&協力者はエストを使えないの!?

――E3版を遊んだ感じでは、他のプレイヤーの世界に侵入した場合、回復のエストを使用できませんでしたが……。

 あれはE3版の仕様で、霊体はエストを使用できませんでした。協力プレイであれ敵対プレイであれクライアントがエストを使用できない仕様にしたのは、試遊時間が限られているE3版を想定した部分もあったからです。これは現在、最後の調整項目として検討している部分となります。

■浸入or協力プレイはいつでもできる?

『ダークソウル』

――ある程度ゲームを進めれば、仲間の召喚も他のプレイヤーの世界への侵入も、自由度が増したりするのでしょうか?

 ゲームを進めるうちにいろいろなオンライン要素を発見していって、オンラインプレイの幅もひろがっていく、という流れはあります。

――E3版では、場合によっては複数人のダークレイスが浸入してくる局面もあったようですが?

 敵対クライアントの数はシチュエーションによって変化させるつもりです。

■いわゆる“ソウル傾向”の概念って!?

――侵入&協力プレイで、『デモンズソウル』でいうところの“ソウル傾向”的なものが変化したりしますか?

 いいえ。そうしたものはありません。

――でも、E3版では何度も死にまくると顔がどんどん不死人っぽく変化していった気がしたんです……これは“ソウル傾向”を彷彿とさせるというか……。この世界の人々に出現し始めているという“ダークリング”と何か関係が?

 そうですね。不死人は死んでもよみがえり、考える部分がだんだんと壊れていき、やがて心をなくした亡者になる、という設定です。主人公も不死人ですから、亡者に近づくと“それっぽい”顔になります。それっぽい顔になったときに心をなくすかどうかは、プレイヤーさん次第ですね。

→戦闘についてのいろいろ(2ページ目へ)

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