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2011年8月30日(火)

コーエーテクモゲームスがネットワーク事業戦略に関する発表会を実施

文:電撃オンライン

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■ソーシャル&オンラインで新作タイトルと最新情報を発表

コーエーテクモゲームス

 会場で公開されたソーシャルゲームの新作タイトルは、『100万人のWinningPost』『100万人の大航海時代』『100万人の超Worldサッカー』の3本。

 『100万人のWinningPost』は、G1レースの制覇を目指し、協力と競争をしていくコンテンツだ。プラットフォームはGREE。単純に馬を育てるだけでなく、育てた馬は種牡馬にすることができる。友だちの馬と配合して新たな血統の馬を作ることもできる。本日8月30日より事前登録を開始し、事前登録者にはゲーム内アイテムがプレゼントされる。ベータテストは9月からで、今後はスマートフォン展開も予定している。

 『100万人の大航海時代』はグローバル展開を狙ったタイトルで、プラットフォームはDeNAのモバゲー。サービスインは今秋を予定し、スマートフォンによる海外展開も行われる。

 『100万人の超Worldサッカー』は、2000年12月からサービス中のモバイルサッカーサイト“超Worldサッカー”と密接に連携したタイトル。本作も、スマートフォン対応でワールドワイド展開を予定している。藤重氏によれば、サッカー戦略ゲームのジャンルを確立していきたい、とのことだ。実名のサッカーチームや選手名といったライセンス面については、現在ヨーロッパのメジャークラブとの契約を進めている最中であり、守秘義務の関係から詳しくは言えないと話していた。

 その他の既存タイトルでは、『100万人の信長の野望』は明日8月31日よりスマートフォンへ対応。『100万人の戦国無双』は8月31日より正式サービスを開始し、PS3版『戦国無双3 Empires』との双方向連動を実施する。

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 現在サービス中のPS3/PC用オンラインゲームについても、いくつかの新情報が藤重氏より発表された。

 『信長の野望 Online~新星の章~』は“プレミアムボックス決戦前夜”を9大特典付きで9月28日に発売。『大航海時代Online』は11月8日に大規模アップデートのChapter3を実施する。これにあわせて『トレジャーパック 自由の大地』(価格:5,040円・税込)が同日に発売となる。

 『真・三国無双Online』は11月2日に4周年記念パックを発売する。本作はアイテム課金のモデルに取り組んでおり、サービス開始当初はビジネス的にもかなり苦しかったものの、この1~2年は順調に売上が伸びて、グループ内で最も大きなコンテンツに成長したとのこと。テクモとの統合を生かし、記念パックを購入すると『NINJA GAIDEN2』とのコラボアイテム、リュウ・ハヤブサとあやねのアバターセットが手に入る。

 また、東京ゲームショウ2011では、今年も例年通りネットエンターテインメントフェスタを実施する。ここでは、試遊台の設置やステージイベントが行われるようだ。さらに、戦国をテーマにしたリアル脱出ゲームとのコラボレーションを、年内に開催すると発表した。

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■“GAMECITY”から“myGAMECITY”へのリニューアル

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▲執行役員ポータルサービス担当・藤田一巳氏。

 この日最後の発表は、執行役員ポータルサービス担当の藤田一巳氏が行った。ここで明らかになったのは、同社のゲームポータルサイト“GAMECITY”のリニューアルについて。1999年12月に総合ポータルサイトとして生まれたGAMECITYは、会員数200万人突破を記念して、“my GAMECITY”へのリニューアルが行われる。

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▲GAMECITYのリニューアルに際して行われた市長選で、立候補者5名の中から選ばれたニャブラハム・リンニャーン市長が、サプライズとして会場に現れた。

 my GAMECITYは、ブログや日記といった機能を持つ単純なSNSではなく、そこでのユーザーの行動1つ1つがゲームそのものとなる、ゲームとしてのポータルサイトになるという。目標登録ユーザー数は1,000万人。GAMECITYの登録会員数200万人に対して、短期間で5倍の会員獲得という目標達成は困難では? という質問も出たが、藤田氏は「今いる200万人のユーザーさん1人が5人ずつ友だちを紹介すれば、1,000万人という数字は決してハードルは高くないと考えている」と発言。「紹介をしやすいプラットフォームとインセンティブを用意する」とも話していた。

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 質疑応答で、人気タイトルのランキング上位がごく一部の作品に占められている状況のモバイル市場に新規参入することを問われると、小林氏は「GREEとDeNAの会員規模は3,000万人おり、日本の人口を考えれば確かに頭打ちの感はある。しかし、登録者のすべての人がソーシャルゲームで遊んでいるわけではなく、良質なコンテンツを提供できれば、まだまだ可能性はあると考えている」とコメント。さらに、ソーシャルゲームが市場に登場してからまだ1年半程度であり、これから差別化することでむしろ新規顧客獲得が可能なはずでは、と続けた。

 最後に小林氏は、GREEとDeNAは、非常に特徴的な日本発のプラットフォームとして活発に海外展開を行っており、同社もコンテンツプロバイダーとしてこのビジネスに積極的にかかわりたいと語った。特に、中国・東南アジアにおけるソーシャルビジネス市場の伸びは著しいものがあり、これに乗り遅れずグローバル展開を行っていきたいと抱負を述べた。

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