News

2011年9月17日(土)

音声認識の精度がすごい! 難易度調整も絶妙な『バイナリー ドメイン』のプレイレポートをお届け

文:kbj

 千葉の幕張メッセで開催されている東京ゲームショウ2011のセガブースで、PS3/Xbox 360用ソフト『バイナリー ドメイン』を体験したので、その模様をお届けする。

『バイナリー ドメイン』

 “龍が如くスタジオ”の完全新作ということで、これまでの『龍が如く』シリーズをプレイしているkbjとして、気になっていた反面、「これまでACTを作ってきたのに、急にサードパーソンシューティング(TPS)を作れるのだろうか? そして音声認識って遊びにくいのでは?」という不安があったのも事実です。

 結論から言います。プレイしてみて、その不安はなくなりました。それどころか、音声認識の精度と難易度調整に高ぶりを感じたほど、よくできていました。

 セガブースでプレイできる環境には、2タイプあります。個室でヘッドセットを装着し、音声入力を試しながらプレイできるものと、コントローラのみでプレイするものです。日ごろの行いがいいせいか(?)、並んだタイミングがよくヘッドセットでプレイできました。

 渋谷と六本木の2種類からミッションを選べたので、都会人(笑)らしくギロッポンを選ぼうとしたところ、アテンドのコンパニオンさんが「六本木は結構むずかしいですよ(ニコリ)」と親切に教えてくれたので、素直に渋谷を選択。

『バイナリー ドメイン』

 廃墟と化した街を歩いていると、前線指揮官であるチャーリーが声をかけてきました。「作戦が終わったら、酒でも飲もうや」という内容です。作戦はチームによる団体行動。終わった後に、一緒に一杯やるのも必要だと思い、L2を押して選択肢を表示させます。このまま、ボタンで決定してもいいのですが、せっかくなのでマイクに向かって話してみることに。

 細かいセリフは覚えていませんが、「いいね」的なセリフをいったところ、チャーリーからは「だよなぁ、そうでも思わないとやってられないぜ」的な返答が。さらに、好感度も上がったようです。これまでの音声認識というと、環境にもよるのでしょうが、音声を読みとってもらえずヤキモキしたのですが、そんなストレスはありませんでした。

 さらに、歩いている最中にキャラの名前を呼ぶと反応したり、女性キャラに突然「好きだ!」と言って怒られたりと、バリエーションもかなりある模様。代表的な単語は、試遊機のパネルに記載してあったのですが、単語は多数設定されているそうなので、楽しみです。

『バイナリー ドメイン』

 そして、元・スペイン坂では敵ロボットに遭遇。ゲームを始める前に、EASY、NORMAL、HARDという難易度の中からNORMALを選んだのですが、敵が結構カタい! さらに群れをなして襲い掛かってくるので大変です。射撃だけでなく、投てき武器や格闘攻撃などを駆使しつつ、味方と協力して倒していきましょう。

『バイナリー ドメイン』

 この敵ロボットは、破壊された部位によって行動が変化するのも、おもしろいポイント。手を破壊されて武器を落としても突っ込んでくるし、足を破壊されても、はいずりながらこちらに向かってくるんです。動きが細かくて、攻撃していても反応を楽しみながら遊べますね。

『バイナリー ドメイン』 『バイナリー ドメイン』

 街を進んでいくと、巨大ボスロボ・グランランサーが登場。ここでは攻略については書きませんが、クルーの会話をしっかり聞くか、それでもダメならコンパニオンさんからヒントを聞きましょう。敵の攻撃はなかなか激しいので、隠れたり回避したりすることと、周囲を見渡すことが大事だと思います。

 もう1つの六本木が気になったので、日を改め、再度ブースに向かってプレイ。やることは渋谷とそこまで大きく違わないのですが、確かにコンパニオンさんの言っていた通り、より強化されたロボットが出てきたり、強力な武器を装備していたりと、やり応えがありました。

『バイナリー ドメイン』

 あと、実はですね、前回NORMALでクリアできたので見栄を張ってしまい、HARDを選んでいたんですよ。それもあって、敵がカタい上に攻撃が激しいんです。ただし、しっかり部位破壊をしたり、敵の強力な武器を拾って攻撃していくことで攻略はできます。苦労しながらも、なんとか進める。絶妙の難易度で、もっとプレイしていたくなりました。

『バイナリー ドメイン』 『バイナリー ドメイン』

 進んでいくと、今度はボスロボットのスパイダーが登場。こちらのボスもぶ厚い装甲を備えているため、やはり通常の攻撃が効かないようです。近辺に落ちているロケットランチャーを弱点に当てて、相手の攻撃を避け、そして弾をまた拾い……これを繰り返して頑張ってください。

 最初にも話したのですが、音声認識がしっかりしている上に、作りこまれたアクションを楽しめました。興味がある人で、会場に足を運ぶ予定がある人は、ぜひプレイしてみてほしいですね。ミッションに連れて行く仲間によって、会話も変化し、さらに会話も好感度によって変化するということで、製品版ではやり込み度もかなりありそうです。

 なお、ヘッドセットを利用したボイスコマンドによるリアルタイムコミュニケーションは、コントローラ操作で代替することも可能なので、家で静かにプレイすることもできます。ただし環境があるなら、ヘッドセットでプレイしたほうが雰囲気は出るかと。ヘッドセットは先着10万人に予約特典として配布されるようなので、狙ってみては?(プレスルームから思わず予約しそうになったkbj)

(C)SEGA
※画面は開発中のもの。

■東京ゲームショウ2011 開催概要
【開催期間】
 ビジネスデイ……2011年9月15日~16日 各日10:00~17:00
 一般公開日……2011年9月17日~18日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込) ※小学生以下は無料

データ

関連サイト