2011年10月2日(日)
本日10月2日に開催されたイベント“電撃文庫 秋の祭典2011”のメインステージで、10月1日より放送が始まったTVアニメ『境界線上のホライゾン』のイベントが行われた。
※10月6日、イベントの写真を数点追加しました。
本作は、アスキー・メディアワークスから刊行されている川上稔さん原作(イラスト:さとやすさん)の同名小説をアニメ化したもの。中世の日本と世界各国が分割して支配する地域“極東”が舞台となっており、川上さんならではの緻密(ちみつ)な設定に裏打ちされた壮大な世界観が特徴となっている。
すでに10月1日よりMBSでは放送開始となっているが、チバテレとtvkでは今夜から、テレ玉、TOKYO MX、テレビ愛知では明日10月3日から放送される。各局の詳しい放送時間については、10月1日の記事を参照のこと。
本日のステージに参加したのは、福山潤さん(葵・トーリ役)、茅原実里さん(ホライゾン・アリアダスト/P-01s役)、小林ゆうさん(本多・二代役)の3人。ついに昨日から放送がスタートしたことについて司会者から聞かれると、3人は「なんだかアッという間でした」と語った。
▲イベントに参加した福山さん(左)、茅原さん(中央)、小林さん(右)。 |
続いて、それぞれキャラクターの紹介を移る。福山さんはトーリの説明をしつつ、「なぜか電撃関連が原作のアニメ作品に出ると、脱ぎたがるキャラクターに当たることが多いですね」と話し、観客を笑わせていた。
茅原さんは自らの役柄を説明しつつ、周りがはっちゃけた感じのテンションのキャラクターばかりで、うらやましく思っていることを明かしていた。
小林さんは二代を紹介。小林さんは、折に触れ二代の口グセである“御座る”を連発。福山さんや茅原さんがそれに応じて“御座る”を返すと、とてもうれしそうにおじぎしていた。
ここで、川上さんに聞いた“本作をより楽しむために覚えておきたい3つのキーワード”を発表。最初のキーワードは“絶望を乗り越えること”。これは、精神的な絶望、立場的な絶望、世界情勢としての絶望、戦場での圧倒的不利から来る絶望を指しており、本作は、それを皆で乗り越えていく作品なのだという。
ここで福山さんが、トーリを演じるにあたって覚悟を決めた話をしてくれた。それはかなりのブ厚さをほこる本作を読破するべく、15年ぶりに受験勉強に挑む気持ちで臨んだのだとか。設定が細かいため、最初は冒頭の100ページを行ったり来たりして、設定を考えながら作品を読み進めていったとのこと。設定が頭に入ると、とにかくおもしろかったと話す。
茅原さんも、あまりの厚さに心を折られそうになりながら読んでいったという。紙に設定や人間関係を書き出したり、付せんを張ったりしながら読んでいるようだ。しかし、「その苦労さえ乗り越えてしまえば、ものすごいカタルシスが味わえます!」とのことなので、これから読もうという人は、ぜひ福山さんや茅原さんの読み方を参考にしてほしい。
2つ目のキーワードは“あきらめないこと”。これは絶望に挑むために必要なものであり、あきらめそうになったらその心を思い出させてくれる仲間がいる作品であることを表したキーワードとのことだ。
最後のキーワードは、“支持すること”。世界を相手にした時の絶望やあきらめに対して、どのようにすればいいのか? そんな時に力を貸してくれる人がいることを伝えようと“馬鹿をやっている”作品であることを表したものだ。
ここで福山さんは、トーリが絶望的な状況でどう仲間を引っ張っていくのか不思議に思ったことを話してくれた。原作を読み進めていくうちにそれがわかっていき、感情移入できるようになっていったという。
その後は、トーリたちが所属するクラス“3年梅組”の話や、梅組の担任教師にして第1話のキーパーソンだというオリオトライの話に移る。茅原さんはトーリの姉である葵・喜美が気になっているという。福山さんいわく、喜美が動くたびに“謎の効果音”が鳴るとのことなので、気になる人はぜひ注意して見てもらいたい。
トークが終わると、茅原さんのミニライブのコーナーへ。ここで歌うのは、もちろん本作のオープニングテーマである『TERMINATED』。一気にヒートアップした会場の中で茅原さんが歌声を披露し終えると、イベントも終わりの時間になった。
最後は福山さんが「(作品について)語り出したら1時間や2時間じゃ足りないですね。“朝まで生ホライゾン”をやりたいくらいです(笑)。ライトノベルと言うには確かに厚いかもしれませんが、気軽に入ってドップリひたって楽しんでほしい作品です。皆さんも応援よろしくお願いします!!」とあいさつをし、ステージを締めくくった。
(C)川上稔/アスキー・メディアワークス/境界線上のホライゾン製作委員会
■TVアニメ『境界線上のホライゾン』
【放送情報】
MBS……10月1日より毎週土曜 26:58~
チバテレビ……10月2日より毎週日曜 24:30~
tvk……10月2日より毎週日曜 26:00~
テレ玉……10月3日より毎週月曜 25:05~
TOKYO MX……10月3日より毎週月曜 25:30~
テレビ愛知……10月3日より毎週月曜 25:30~
【スタッフ】(※敬称略)
原作:川上稔(『GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン』アスキー・メディアワークス刊)
キャラクターデザイン原案:さとやす
監督:小野学
シリーズ構成:浦畑達彦
アニメーション制作:サンライズ
【キャラクター&キャスト】(※敬称略)
葵・トーリ:福山潤
ホライゾン・アリアダスト/P-01s:茅原実里
本多・正純:沢城みゆき
葵・喜美:斎藤千和
浅間・智:小清水亜美
ネイト・ミトツダイラ:井上麻里奈
点蔵・クロスユナイト:小野大輔
キヨナリ・ウルキアガ:黒田崇矢
マルゴット・ナイト:東山奈央
マルガ・ナルゼ:新田恵海
直政:真堂圭
シロジロ・ベルトーニ:子安武人
ハイディ・オーゲザヴァラー:名塚佳織
トゥーサン・ネシンバラ:田村睦心
アデーレ・バルフェット:大橋歩夕
向井・鈴:悠木碧
ノリキ:平川大輔
東:森永理科
ミリアム・ポークウ:又吉愛
御広敷・銀二:白石稔
ハッサン・フルブシ:小野大輔
伊藤・健児:宮下栄治
ネンジ:平川大輔
オリオトライ・真喜子:白石涼子
酒井・忠次:楠大典
三要・光紀:清水愛
ヨシナオ:真殿光昭
“武蔵”:中原麻衣
本多・二代:小林ゆう
インノケンティウス:中田譲治
立花・宗茂:杉田智和
立花・誾:寿美菜子
松平・元信:速水奨
本多・忠勝:楠見尚己
鹿角:新谷良子
ガリレオ:小山剛志
本多・正信:高田裕司
青雷亭店主:山田みほ
データ