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2011年10月3日(月)

難しい役なのに芝居がおもしろくてしょうがない! 『UN-GO』のメインキャラ・因果を演じた豊崎愛生さんが笑顔でコメント

文:電撃オンライン

『UN-GO』

 10月よりフジテレビ系列・ノイタミナ枠で放送されるTVアニメ『UN-GO』。その作中に登場する、因果(いんが)を演じた声優の豊崎愛生さんにインタビューを行った。

 『UN-GO』は、小説家・坂口安吾さんの『明治開化安吾捕物帖』を原案に、大胆な翻案を加えたTVアニメ。“敗戦探偵”と言われる結城新十郎と、その相棒・因果が、力を合わせて難事件を解決していく様子が描かれる。監督を水島精二さん、ストーリー・脚本を會川昇さん、キャラクターデザインをイラストレーターのpakoさんと高河ゆんさんが担当し、豪華スタッフが集結した作品となっている。

 また、アニメ放送中である11月19日から、TOHOシネマズにおいて2週間限定でレイトショー『UN-GO episode:0 因果論』が上映されることが決定。新十郎と因果の出会い、そして2人の初めての事件が展開する。

 豊崎さんが演じるのは、メインキャラクターである因果。“最後の名探偵”を自称する結城新十郎と行動をともにしている、謎の美少年キャラだ。インタビュー中では、因果に対しての気持ちや現場の雰囲気などを聞いている。放送を楽しみにしている人だけでなく、豊崎さんのファンもぜひご覧いただきたい。

『UN-GO』 『UN-GO』
▲因果を演じた豊崎さん。魅力的なキャラに対して、興味と恐怖を覚えたという。

――まず、演じている因果(いんが)について、簡単に説明してください。

『UN-GO』

 結城新十郎という探偵のアシスタントとして活動している男の子です。さらにどんなキャラであるかは、物語の核でもあるので、オンエアを楽しみにしていただき、チェックしてください!

――最初に因果を見た印象はどうでしたか?

 「この子は何なんだろう?」って思いました(笑)。パンダかぶってますし……男の子ではあるんですが、人間離れした色彩ですし。でも、『UN-GO』という世界観で、スパイスであったりマスコット的なキャラになったりすればいいなあって思いました。

――豊崎さんは、パンダは好きですか?

 私、パンダは好きですね! 『しまじろう ヘソカ』でも、まるりんっていうパンダをモチーフにしたキャラを演じていたので、思い入れがあります。

――公式サイトのコメントによると、オーディションの前から演じてみたいと感じていたそうですが、どこに引かれたのでしょう?

 引力がすごかったです。キャラクターデザインもそうだし、“堕ちよ、生きよ”っていうキャッチコピーもそうだし。あと私自身、少年のオーディションに呼んでいただくことがあまりないので、声を掛けていただいた時はすごくうれしくて、演じてみたかったです。

――見た目も生意気そうで、ちょっととがった少年ですが、演じてみていかがでしたか?

 はっきり言って難しいキャラなんですが、それがおもしろくてしょうがないです。毎回、台本を読んで芝居を考えるのが楽しくて、時間を忘れるほど考えて、役に臨んでいます。

――これまでの豊崎さんとは少し違う演技をしているという印象を受けたのですが、変えているがあれば教えてください。

『UN-GO』

 因果は、大好きなキャラなんですが、怖い一面もある。自分の演じているキャラクターに対して恐怖感を抱くというのは、新鮮ですね。そういう意味では、これまでに演じてきたキャラとは、ひと味違うなあと感じています。

――演技に対して、監督から指示や要望はありましたか?

 無邪気さを出すように言われました。アドリブをいれられたりふざけたりできるキャラが、この子しかいないので、ノビノビ演じるように心掛けています。

 あと、私が演じているもう1キャラに関しては「大蛇で!」と指示されました。なので、こちらはぬるっとした演技を心がけています。

――いきなり事件が起きて、そしてセリフも多い作品ですが、演じていて状況を把握するのは難しくありませんか?

 この作品に出てくるキャラは、とても頭がいいので、ついていけなくて「どうして、新十郎はここに疑問を抱いているの?」って何度も台本を読み返すことはあります。何が引っかかって、何がキーになっているのかは探偵作品では重要だと思うので、1つ1つかみ砕きながら台本を読んでいくので、わりと時間がかかりますね。

 あとは新十郎が、犯人が誰かを当てるのが、各話のストーリーにかかわってくるので、私も台本を読みながら犯人を考えるんです。でも、なかなか当たらないですね! そこは楽しいところでもあります。

――現在4話までアフレコを終えたということですが、収録中の印象的だった出来事や、気になったエピソードなどあればお願いします。

 1話の収録には、わりと時間がかかったんですが、あっという間に感じるほど濃密なアフレコでした。

 あとは、本番中に勝地さん(結城新十郎役の勝地涼さん)がくしゃみをしたことが印象的です。「すみません、我慢できませんでした」と言っていました(笑)。彼はムードメーカーでもあるので、場の空気が和みましたね。

 他には、梨江役の山本希望ちゃんが買ってきたアニメ雑誌を皆で読んで「『UN-GO』は素晴らしいね」ってほめあったりしています。話はシリアスで、収録時間も短くないんですが、いい雰囲気で集中力を保ちつつやっているという印象です。

――作中では、新十郎と因果は探偵として他のキャラに質問をしていますが、もし誰かに何かを聞いて、必ず答えてもらえるとしたら、どんな質問をしますか?

 どんな質問にも答えてもらえるとしたら……ここでは書けないことしか思い浮かばないですね(笑)。質問とは違うかもしれないんですが、満員電車に乗った時に、座っている人がどの駅で降りるのかを、瞬時に答えてくれたらいいですよね。頭の上に、降りる駅名が表示されるでもいいんですが(笑)。そしたら、近くの駅で降りる人の前をキープします!!

――それは便利ですね。探偵として活動するなら、どんなパートナーがいいですか?

『UN-GO』

 因果を演じていて、新十郎との関係性がしっくりきているので、作中のキャラでは新十郎のような人がいいですね。あとは、本田(貴子)さんが演じている泉ちゃんという検事がいるんですが、すごく仕事ができるんです。だから、相方だったらサクサク事件を解決できるんだろうなって思い、頼もしく感じています。

――最後に、この作品への意気込み、放送を楽しみにしている読者へのメッセージをお願いします。

 私が素敵だと思うのは、犯人も被害者も、探偵、警察を含めて、ひとりひとりの心理描写や背景が描かれていることです。その上で事件や時代が動いていきます。作品の中で、いろいろなことがつながっていくのがおもしろいと思います。

 オシャレで絵もキレイな上に、大人が見ても、いろいろ考えさせられる作品。悲しい事件もあれば、ちょっと笑えるシーンもあり、何かしら感じてもらえるのが『UN-GO』だと思います。ぜひ見ていただき、いろいろなことを考えていただければと思います。よろしくお願いします。

(C)「UN-GO」製作委員会

■TVアニメ『UN-GO』
【放送情報】
 フジテレビ……10月13日より毎週木曜 24:45(※初回は25:00)
 関西テレビ……10月18日より毎週火曜 25:58
 東海テレビ……10月20日より毎週木曜 26:05
 秋田テレビ……10月22日より毎週土曜 25:35
 岩手めんこいテレビ……10月26日より毎週水曜 25:50
 仙台放送……10月25日より毎週火曜 25:45
 さくらんぼテレビジョン……10月22日より毎週土曜 25:05
 福島テレビ……10月19日より毎週水曜 25:05
 新潟総合テレビ……10月19日より毎週水曜 25:30
 テレビ静岡……10月27日より毎週木曜 25:10
 テレビ新広島……10月24日より毎週月曜 25:50
 テレビ愛媛……10月26日より毎週水曜 24:35
 サガテレビ……10月21日より毎週金曜 25:05
 テレビ熊本……10月22日より毎週土曜 26:05
 鹿児島テレビ……10月22日より毎週土曜 25:35
 BSフジ

【スタッフ】(※敬称略)
 原案:坂口安吾『明治開化安吾捕物帖』
 監督:水島精二
 ストーリー・脚本:會川昇
 キャラクターデザイン:pako、高河ゆん
 アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督:稲留和美、矢崎優子、やぐちひろこ
 美術デザイン:宮本崇、脇威志
 プロダクションデザイン:宮本崇、石垣純哉、柳瀬敬之
 美術監督:脇威志
 色彩設計:中山しほ子
 撮影監督:佐々木康太
 音響監督:三間雅文
 音楽:NARASAKI
 アニメーション制作:ボンズ
 制作:「UN-GO」製作委員会
 他

【キャラクター&キャスト】(※敬称略)
 結城新十郎:勝地涼
 因果:豊崎愛生
 海勝麟六:三木眞一郎
 海勝梨江:山本希望
 虎山泉:本田貴子
 速水星玄:入野自由

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