News

2011年10月4日(火)

【PSソフト プレイインプレッション】PS3『Child of Eden(チャイルド オブ エデン)』──往年の名作『Rez』の進化系ゲームがついに登場!

文:電撃PlayStation

CoEPh2
▲映像美って、こういうのを言うんだろうなぁ……と思ってしまうほどすばらしいビジュアル。このビジュアルと効果音の融合で、プレイ中は五感を揺さぶられまくります。気がつけば、いつの間にかトランス状態に突入♪

 ■五感を刺激しまくる、新ジャンルのゲームです

『Rez』『スペースチャンネル5』『ルミネス』など、音楽×ゲームというジャンルにこだわり、数々の作品を作り上げてきた水口哲也氏。そのジャンルの集大成といえる本作『Child of Eden』がついに登場!

 実際にプレイしてみたところ、ロックオンレーザーや操作による効果音など『Rez』との共通点が数多く存在する作品だな、という印象を受けました。続編的な立ち位置なんでしょうね。『Rez』といえばSTGをプレイしているようで、リズムを刻んでいるような感覚になる作品でしたが、『Child of Eden』でもこの部分は健在でした。というか、ビジュアルの効果も相まって『Rez』以上の没入感が楽しめて、本当に気持ちがいいです。

 大画面の液晶テレビでプレイしたほうが楽しいですけど、試しに編集部にある14インチのブラウン管ディスプレイでプレイしても、ビジュアルのキレイさは劣化することなく、通常どおりに楽しめたのにはちょっとオドロキでした。

 本作は効果音を含む音楽を楽しむ作品でもあるので、ヘッドフォンもしくは5.1chサウンドは推奨していきたいところ。これで没入感さらにアップです。また、PS3版は3Dにも対応しているのですが……我が家にも編集部にも3D対応テレビがなかったため、体感できていません。ゴメンなさい。

 音楽に関しては、『Rez』ではさまざまなアーティストが参加していましたが、本作では水口氏が関わっている元気ロケッツのみ。そのため、作中の音楽の統一感という部分に関してはまったくブレはありません。

 ゲーム中の効果音との相性もバッチリで、STGをプレイしているというよりは音楽を奏でているような感じになりますね。気がつけば頭をブンブン振ってリズム刻みまくってました(笑)。

 9月7日に発売されたセカンドアルバム『GENKI ROCKETS II -No border between us-』の楽曲が多数使われているので、元気ロケッツのファンの方はプレイしたらドハマリすると思いますよ。

CoEPh2 CoEPh2
▲やっぱり大きい画面でプレイした方がより見やすいし、キレイさもしっかり感じとれますね。というか、5.1chや3Dテレビなど環境を整えてからプレイしたら、どれだけの多幸感が得られるんだろうなぁ。 ▲ゲーム中に実写で登場するLumi。彼女は、元気ロケッツのホログラムライブなどでも登場しているボーカルLumiと同一人物でもあります。本作で彼女をフューチャーしているという点でも、ファンとしては見逃せないんじゃないでしょうか?

  ゲーム的な要素、とくにSTGの部分に注目してみると、まず本作には弾避けという概念がなく、画面中の敵はもちろん、敵が攻撃してくる弾もすべて撃ち落とすことになります。状況判断と正確なカーソル操作が求められますが、これは結構やり込み要素があるな、と感じました。

 アイテム獲得率を上げるためには敵の撃破が欠かせないので、効率よくカーソルを動かすテクニックを身につけていかないと、いいスコアをたたき出せないですし。オンラインでスコアを競い合うためにも、何度も同じアーカイブ(ステージ)を繰り返して上達していくしかないですね。

 うまくなるための努力という部分に関しては、通常のSTGと大差ないかと。スコアボーナスに関しても、やり込んで慣れてくるとある程度狙ってボーナスをゲットできるようになってきます。ここまできたらオンラインでもいい記録を残せるようになると思います。

 PS MOVEでのプレイに関してですが、十分楽しめるレベルにあります。アナログスティックの操作とは異なり、撃ちたいところにモーションコントローラを構えて撃つだけと、感覚的にプレイできるのは普段ゲームをあまりプレイしていない人にも最適だと思います。ただ、カーソルの反応速度に若干タイムラグがあるため、ゲームをやり慣れた人たちにとっては違和感を感じるかもしれません。

CoEPh2
▲敵の攻撃を効率よく撃ち落とすのが、アーカイブクリアへのカギ。とくに終盤になると、乱発してくることが多いので、攻撃のパターンに合わせて撃ち落とす順番などを決めておくと対処しやすいです。

 数多く存在するトロフィーの獲得やオンラインでのスコアも見逃せないところです。どちらかというとライトユーザー向きではない要素ですので、やり込みたいユーザーの方々にはピッタリだと思います。

 こんな感じでプレイの感想をまとめてみましたが、イチプレイヤーとしては細けぇことはどーでもよくて、ブルース・リー氏のように“考えるな感じるんだ”の精神で楽しんでもらえれば、と。これが、このゲームの良さを一番引き出すキーワードだと思っています。それでは、感じるままにカラダ全身でリズムを刻みながらプレイしてみてください。(電撃PlayStation 担当ライター・ロッシ)

CoEPh2
▲特典要素が充実しているのは、プレイヤーとしてはうれしいところ。元気ロケッツのPVやオープニングムービーなども用意されているので、これを見るだけでもプレイする価値がありますね。

(C)2011 Ubisoft Entertainment. All rights Reserved. Child Of Eden, Ubisoft and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the US and/or other countries. Developed by Q Entertainment Inc.

データ

関連サイト