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2011年10月28日(金)

全国大会の前哨戦に火花散る! 『モンスター・コレクションTCG』のビッグイベント“モンコレ甲子園”東京大会をレポート

文:電撃オンライン

 10月22日と23日に、東京都・浜松町の都立産業貿易センターで開催された“ブシロード ワールドグランプリ2011”。ブシロードが手掛ける数々のトレーディングカードゲームのイベントが2日間にわたって行われた。

 そのイベントの1つとして、10月22日には『モンスター・コレクションTCG(以下、モンコレTCG)』の全国大会“モンコレ甲子園”の東京予選が開かれた。ここでは会場の様子とともに、大会参加レポートを、ライターのカワカミ雁々がお届けする。

『モンスター・コレクションTCG』 『モンスター・コレクションTCG』 『モンスター・コレクションTCG』
▲会場には各ゲームのプレイヤーが集まり大盛況。『モンコレTCG』の他、『ヴァイスシュヴァルツ』や『カオスTCG』など、各種目で熱い戦いが繰り広げられていた。またイベント参加者にはプロモーションカードも配布された。

 この日開催された“モンコレ甲子園”は、12月18日に行われる“ブシロードワールドグランプリ全国決勝”への出場権をかけた予選大会で、2人1チームのタッグ形式で行われた。

 電撃オンラインからも、カネキングと筆者カワカミの2人が出場。2人とも今年夏に発売された『アルフレアの不死鳥』から『モンコレTCG』を始めたばかりだが、そんなプレイヤーにも大きな大会への門戸が開かれているのが『モンコレTCG』のうれしいところだ。

 使ったデックは、先鋒のカネキングが“猫ドラジェ”、カワカミが“水土ナーガラジャ”という現在のブランニュー環境で本命といわれる組み合わせ。まずは簡単に2つのデックの動きを紹介しよう。

 どちらもデック名がそのまま内容を表しているが、“猫ドラジェ”は聖闇の2属性で組まれており、《魔剣姫ドラジェ》や《長靴を履いた猫フリスキー》といったユニットを《銘刀「紅まぐろ」》《魔剣ロストエデン》などの装備品で強化してパーティを組むデックだ。

『モンスターコレクションTCG』 『モンスターコレクションTCG』 『モンスターコレクションTCG』
▲《魔剣姫ドラジェ》のパーティに装備品を持たせることでイニシアチブを大幅に伸ばし、ほぼ必ず先手を取ることができる。その後は《魔剣姫ドラジェ》の能力で敵パーティを壊滅させるだけだ。

 とにかく《魔剣姫ドラジェ》を引くということが重要なデックで、うまく回れば最序盤から《魔剣姫ドラジェ》を中心にパーティを組み、最短距離で敵軍本陣を陥落させることもできる爆発力とシンプルさが魅力。トライアルデック『剣姫』に重要なパーツのほとんどが含まれており、初心者のプレイヤーでも組みやすいというメリットもある。弱点は《魔剣姫ドラジェ》以外に制圧力を持つユニットがいないため、《魔剣姫ドラジェ》のパーティが敗れてしまうと一気に崩れてしまうというところで、ハイリスクハイリターンなデックになっている。

 また“モンコレ甲子園”ではチームのデックに同名カードは3枚までという制限があるため《魔力のスクロール》や《封印の札》といった汎用性のある消耗品を両方のデックに入れられないが、片方のデックをこれにしておくと《キャッツ・アイ》や《マジック・バースト》で代用できることもある。これも多くのプレイヤーに選ばれた理由だろう。

『モンスターコレクションTCG』 『モンスターコレクションTCG』
▲戦闘スペルをアイテムの代わりとして使う。《魔剣姫ドラジェ》以外のユニットはほぼすべてケットシーかつ即時召喚可能なので、この2つの戦闘スペルとは相性がいい。

 続いて筆者カワカミの“水土ナーガラジャ”だが、こちらもデック名の通り水と土の2属性で組まれたデックだ。

 イニシアチブによる先手争いこそ苦手なものの、コストに対する攻撃力と防御力、スペル枠などが優秀な水属性のユニットと、その豊富なスペル枠を利用した戦闘スペルで戦いを有利に進めていくことになる。手札を減らさず、行動完了にもならずにユニットを強化できる《龍皇子ナーガラジャ》を筆頭に、《ナーガの龍鏡騎兵》、《スコール・ドルフィン》といったユニットを絡めてパーティを組んでいく。

『モンスターコレクションTCG』 『モンスターコレクションTCG』 『モンスターコレクションTCG』
▲能力が豊富なのがこのデックのユニットの特徴。直接攻撃するのか、能力でダメージを与えるのか、その判断は非常に難しかった。考えるポイントが多いので、使っていて「俺がこのデックを動かしている!」という感覚を味わえる。

 戦闘スペルでは強力な防御効果を持つ《レジスト》をはじめとして、複合魔法《キュクレイン・フラッド》や、上記“猫ドラジェ”デックに刺さる《マテリアル・ブレイク》など、さまざまな戦況で使える戦闘スペルが採用され、どんな場面でも簡単には負けないようになっている。

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▲現状では、ダメージがほとんど何らかの属性を持つため、《レジスト》の使い勝手が非常にいい。ただし、普通の攻撃に対してはほぼ無力なので《プロテクション》などとの兼ね合いが重要と感じた。

 そして、双方のデックの影のキーカードとも言えるのが《ベヒモス》だ。

『モンスターコレクションTCG』

 8/8というサイズに、全体ダメージの能力、さらには“ディフェンダー:+16”という非常識な数字で、攻めてよし、守ってよしの好カードだ。

 “猫ドラジェ”デックでは《マジック・シールド》、“水土ナーガラジャ”では《レジスト》と相性が非常によく、単体で活躍してくれる。自己完結した能力に加え、マルチスペル枠を持っているため無駄になりづらく、どんなデックにも入る可能性がある。もし、デックの特徴に合わないといって敬遠している方がいたら、ぜひ一度試してもらいたい。非常に頼りになるカードだ。

 さて、そんな2つのデックでまずは1回戦。先鋒カネキングは“猫ドラジェ”の同系対決、カワカミは“ドラゴン”デックとマッチング。

 先攻2ターン目に《灼熱の護法陣》《時空門・対偶》と連打され、さらに《シルヴィアの竜姫》に進軍されて、一気に盤面を制圧されてしまう。その後、次々と現れる《ファイア・ドラゴン》《火竜ゲオルギウス》《アース・ドラゴン》といった重量級のユニットに蹂躙(じゅうりん)され、本陣を守り続けるも戦闘スペルを引き込めなかったタイミングであっさりと陥落し、敗北。

 カネキングも、《銘刀「紅まぐろ」》を相手の方が多く引き、ここ一番の戦闘での対抗合戦に負けてしまい、そのまま敗北。両者本陣陥落の完敗スタートとなってしまった。

 試合後にお話を聞いてみると、対戦者の方はなんと初代から『モンコレTCG』で遊ばれている超ベテランとのこと。立川にあるカードショップを中心に活動しているらしく、試合後、次々と友人のプレイヤーが集まってきて盛り上がっているのを見て、長い歴史を持つ『モンコレTCG』コミュニティーの根強さと、また『モンコレTCG』が非常に愛されているということを感じた。

→早くも連敗! 電撃オンラインチームは勝利できるのか!?(2ページ目へ)

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データ

▼『モンスター・コレクションTCG ブースターパック ソラステルの堕天使』
■メーカー:ブシロード
■発売日:2011年11月5日
■価格:1パック 330円(税込)/1ボックス 6,600円(税込)
 
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