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2011年11月2日(水)

【日本ファルコム30周年記念企画 Vol.2:記念本制作秘話(1)】重くて分厚い本にならざるをえなかった理由とは?

文:電撃オンライン

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■『ソーサリアン』だけで約400人! 脇役まで載せすぎてボリュームアップ!

▲赤いスピン(ひも)がついているので、しおり代わりに活用できる。まさに辞典といった印象。

おぬ 30年の歴史があって、50本以上のタイトルがあってと考えると、やっぱり大ボリュームにならざるをえないですよね。

そみん ちゃんと計算してページ数を配分したつもりでも、制作が佳境になると計算違いの部分が見つかってドタバタすることもありますし。特に今回の本は、キャラクター辞典のコーナーがやばかった。最初はメインキャラクターだけを掲載するつもりが、実際にゲームをプレイして情報を収集していくと、脇役にも愛着がわいてきて……。

編集Y 日本ファルコムのゲームって、どうでもよさそうな村人にすら名前がついていて、物語進行に応じてセリフが変わったりするからな。

おぬ 自分は主に『イース』シリーズの記事を担当したんですけど、最初のキャラクター辞典の想定ボリュームは20ページくらいでした。『I~7』と、『エターナル』の『I・II』、『イース・オリジン』の10作品と考えて、複数シリーズに出るキャラクターもいるからなんとかなるはずだったんですけど……村人もできるだけたくさん載せたくなっちゃって。『II』に登場したランスの村の武器防具屋の見習い職人のルードルとか、『V』に登場した地下組織パルチザンの一員のジャンとかも載せたいじゃないですか。

編集Y 誰だ、そいつら(笑)。ランスの村の武器防具屋にいるのはギドじゃなかったっけ? たしか鉄鉱石を高く買い取ってくれる人だったはず。

おぬ ギドは店の主人で、ルードルは店の外をうろついている見習い職人です。まあ、そんなわけで結局『イース』シリーズだけで32ページになっちゃいました。

そみん 『ソーサリアン』も登場キャラクター数がめちゃくちゃ多いということで、がっつり減らすか、できるだけたくさん載せるかを悩んだ末、18ページに約400キャラクターを詰め込むことに。

編集Y (記事を見て)これは詰め込んだなあ(笑)。でも、オレみたいに『ソーサリアン』の追加シナリオまで遊びこんだユーザーにとっては、うれしいと思うぞ。『セレクテッド・ソーサリアン2』の“灼熱のワナ”に登場した村長のホホホとか、『ギルガメッシュ・ソーサリアン』の“二漕のナルキッソス”に登場した魔法少女みたいなパインとか、めちゃくちゃ懐かしい。

そみん 『ガガーブトリロジー』や『軌跡』シリーズは村人を含めると莫大になりすぎるので、さすがに全キャラクターは載せられませんでしたが、それでもできるだけたくさんのキャラクターを載せられるように頑張りました。

(C) 1981-2011 Nihon Falcom Corporation. All rights reserved.

データ

▼『日本ファルコム30周年公式記念本 Falcom Chronicle』
■発売:アスキー・メディアワークス
■発売日:2011年11月8日
■定価:4,935円(税込)
※B5判640ページ
 
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