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2011年11月10日(木)

【日本ファルコム30周年記念企画 Vol.7:メモリアル座談会(4) 1996~2000年編】Windowsへの移植を中心に『海の檻歌』などが登場した時代

文:電撃オンライン

 日本ファルコムの30周年を記念する特別企画の第7回。『日本ファルコム30周年公式記念本 Falcom Chronicle』(11月8日発売)の制作スタッフが、自分たちが作った記念本を見ながら日本ファルコムの30年の歴史を振り返るメモリアルな座談会をお届け。座談会第4回は、『英雄伝説IV 朱紅い雫(旧)』が発売された1996年から、『イースIIエターナル』が発売された2000年までの5年間を振り返る!

▲『朱紅い雫(旧)』『海の檻歌』『イースIIエターナル』などが発売された時代の思い出をプレイバック!

■座談会参加メンバー

そみん
 ほぼ全コーナーに携わった、記念本の主要制作メンバー。1996~2000年の思い出深いゲームは、ダントツで『海の檻歌』。歳をとったらマクベインみたいなじいさんになりたいと願う35歳男性。

編集Y
 記念本の制作にはかかわっていないが、オールドファン代表として座談会に参加。1996~2000年の思い出深いゲームは、悩みに悩んで『ヴァンテージマスター』。いまだにシリーズ作品を遊び続けているほど、お気に入り。43歳男性。

おぬ
 主に『イース』シリーズの記事を担当した記念本の制作メンバー。1996~2000年の思い出深いゲームはセガサターン版の『白き魔女』で、大野まりなが演じたフィリーがツボ。30歳男性。


■次世代機における日本ファルコム作品の移植展開

そみん 今回の座談会では、1996年から2000年までの5年間の思い出を振り返っていきます。この時代、僕は大学に通いながらセガ系のゲーム雑誌でライターを始めていました。自分用のノートPCも買って、PCの日本ファルコムゲームも積極的に遊んでいた時期になります。

おぬ 僕はまだ高校生で、PCゲームは遊んでいませんでした。この時期は日本ファルコムのゲームの家庭用ゲーム機への移植がひと段落ついた感じで、ちょっと思い出が少ないかもしれません。

編集Y 1994年の年末にプレイステーションとセガサターンが発売されて、SFCの時代から次世代機の時代へと移り変わった頃だからな。とはいえ、セガサターンで発売された『ファルコムクラシックス』(日本ビクター)の『I』(1997年発売)と『II』(1998年発売)はなかなかの佳作だったと思う。

おぬ たしかに! それは遊びました。『I』は『ドラゴンスレイヤー』『ザナドゥ』『イース』のセットで、『II』は『太陽の神殿』と『イースII』のセットでしたね。まだ家にあると思います。

そみん 僕は『ファルコムクラシックス』で、初めて『ドラゴンスレイヤー』と『ザナドゥ』を遊びました。ファミコンの『ファザナドゥ』(ハドソン)は好きだったんですけど。家を探せば、最強キャラのパスワードが見つかるかも。

編集Y 『ファザナドゥ』は、『ザナドゥ』とは完全に別物になっていて驚いたもんだ(笑)。あと、この時期の思い出深い家庭用ゲーム機への移植といえば、セガサターンでハドソンが発売した『白き魔女 もうひとつの英雄伝説』かな。キャラクターデザインはアニメーターのそえたかずひろさんが担当して、ムービーやボイス演出が満載という次世代機らしい形でリメイクされた作品だ。

おぬ ああ! それも遊びました!! というか、僕が最初に遊んだ『白き魔女』は、そのセガサターン版でした(笑)。うーん、言われると思い出すことってありますよね。

そみん さすがに忘れすぎでしょ(笑)。僕はちょうどセガ系のゲーム雑誌で仕事をしていたんで、このあたりのタイトルは思い出深いですね。

編集Y 個人的にはセガサターンでの『白き魔女』のリメイクは、キャラクターデザインやストーリーのアレンジが大きすぎて、ちょっと苦手だったかな。すべての戦闘がイベント扱いだから、経験値稼ぎやレベル上げがいらないという反面、RPGよりもAVGのように感じてしまう側面もあったし。さておき、ほかの家庭用ゲーム機への移植を見ると、2000年にビクターインタラクティブがドリームキャストで『ソーサリアン 七星魔法の使徒』を発売しているな。

そみん グラフィックが3Dポリゴンになったことで話題を集めましたね。

編集Y ボイス演出があったり、ペンタウァの街を歩き回れたりと、個人的には嫌いじゃなかったな。ドリームキャスト版専用の5本のオリジナルシナリオのなかには『太陽の神殿』をモチーフにしたものもあって、ニヤリとできたし(笑)。

おぬ こうして見ると、セガサターンやドリームキャストなど、セガ系のハードへの移植が多かったんですね。

編集Y PSにも『英雄伝説I&II』(GMF)とか『ロードモナーク 新・ガイア伝説』(ハムスター)とか、いろいろと移植されていたけどね。思い出深いタイトルだと、セガサターンが多かったかな。

Windowsが一世を風靡していく1990年代後半のPC業界→(2ページ目へ)

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データ

▼『日本ファルコム30周年公式記念本 Falcom Chronicle』
■発売:アスキー・メディアワークス
■発売日:2011年11月8日
■定価:4,935円(税込)
※B5判640ページ
 
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