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2011年11月18日(金)

【電撃PlayStation】『ファイナルファンタジーXIII-2』プレビュー──圧倒的なボリューム感と、試行錯誤していくやり込み感覚

文:電撃PlayStation

 発売まであとわずかと迫った、今年年末の話題作『ファイナルファンタジー(以下、FF)XIII-2』。『電撃PlayStation』の担当ライターであるGo!の、約14時間ものプレイによるファーストインプレッションをたっぷりと掲載する。

●まずは『ファイナルファンタジーXIII』について

 今回、発売前に『FFXIII-2』をプレイする機会をいただくことになりまして、そのプレイレビューをするにあたり、まず最初に前作『FFXIII』をプレイしたときの想いを、今だから言える部分も含めて紹介しておきたいと思います。

 ご存じのとおり、『FFXIII』はPS3初のシリーズ正統派ナンバリングタイトルとして登場。ナンバリング自体が4年ぶりということもあって、非常に高い期待とともにプレイしていました。もともと『FF』シリーズが好きで、すべてのタイトルをプレイしている自分も、好きだからゆえの高いハードルを設定したうえでのプレイでした。

 そんななかで最初に思ったのは、全体的な空気感がゲームよりも映画に近いということ。プレイ中の世界観への没入度は、その世界の登場人物になりきるというより、映画館でスクリーン上の物語を見ているのに近かったと記憶しています。

 ただこれはこれで好みはあるでしょうし、ハリウッド製の大作アクション映画が大好きな自分にとっては、悪くない空気感でした。やはりグラフィックと演出面の進化によるところが大きかったと思います。また可逆性がほとんどなく、リニアに進んでいく部分も拍車をかけていたかもしれません。前のマップに戻ってレベルアップという作業が厳しいため、経験値稼ぎ等の作業をするより、物語を追う比率のほうが高くなっていたのです。

 ただし11章以降は自由度も大きく広がり、RPGの醍醐味である“エンディングがある程度見えたあとでの自由なやり込み行動”をしっかり楽しめるようになっている点は感心しました。しかし、そうなるまでが遅かったなと感じたのも事実です。

 またその物語は、集中して楽しむに十分な内容のものだったと記憶しています。事前に意味不明な単語が飛び交い、難しそうな印象はあったものの、物語自体は非常にわかりやすく、すんなり頭に入ってくるものでした。謎が謎のまま、状況だけが進んでいくのではなく、適度に謎が解かれながら、そのときそのときで登場人物がわかりやすい(思ったとおりの)行動をとってくれるので、非常に感情移入しやすかったことを覚えています。

 そして戦闘は、やはりとまどいました。ここでこのコマンドを入力して……という行動の選択から、戦況にあわせて作戦を変更していくという状況の選択へ。入力は簡略化されたものの、常に画面を見ていなくてはならない忙しさや、ブレイクしないと勝てない敵も多く、成長させてもザコに苦戦する場合があるなど、これまでのシリーズとの違いに面喰ったのは確かです。

 もちろん慣れてくるとそうでもないのですが、戦闘を繰り返してレベルを上げ、強くなっていくというゲーム的な部分より、物語が気になって先に進めたいという欲求のほうが強かったですね。

 と、長くなりましたのでまとめると、11章までの展開とバトルの難易度や忙しさなどに不満はありつつも、前作は十分に楽しめた……。そんな人間がプレイした、最新作のレビューとなります。

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