2011年11月18日（金）

【電撃モンハン3（トライ）G】辻本氏＆藤岡氏独占インタビュー！『MH3（トライ）G』をがっつり語っちゃいます!!（その3）

　発売まで1カ月を切った『モンスターハンター3（トライ）G』。新しいモンスターや舞台となる村や港、武器についてなど、さまざまな情報が明らかになってきたが、今回「電撃モンハン3（トライ）G」のサイトのためだけに、プロデューサーである辻本良三氏とディレクターの藤岡要氏がインタビューに応じてくれた。

　今回は、全6回にわたって、その内容に鋭く迫るインタビューの第3回目。1回目は3DSや操作感について、2回目はモンスターについて語ってくれたが、今回は狩りの拠点となるモガの村とタンジアの港、サポートキャラのチャチャ＆カヤンバについて語っていただいている。

●チャチャだけでなくカヤンバの活躍にもご期待ください！

――ハンターの（シングルプレイでの）拠点となるモガの村では、いろいろとできることがあると思いますが、『MH3（トライ）』からの変更点や注目してほしいポイントはどのようなところでしょうか。

藤岡：基本的な流れは変わりませんが、プレイヤーがクエストを進めながら少しずつ上達していくような仕掛けは考えています。あとは村クエストに上位クエストが足されていまして、ストーリー展開的にも『MH3（トライ）』以降の話が追加されている点に注目していただきたいですね。それとキャラクターも増えていまして、奇面族の新しいキャラとして“カヤンバ”というチャチャのライバルが登場します。実はカヤンバが登場することで、チャチャたちの設定が少し見えてきます。

――なるほど。今まで明かされなかった設定が深く見えてくる感じですね。

辻本：そうですね、キャラクター性もよりわかりやすく見えてくると思いますよ。カヤンバとチャチャはライバル関係のキャラクターで、同じ奇面族です。奇面族というのは、自分に合う一番すごいお面を探しているんですけど、チャチャとカヤンバも一緒に旅に出たものの、どっちが早くいいお面を探すかということを競い合っているんです。

――元々知り合い同士だったんですね。

辻本：そうですね。そこら辺の絡みが今回ちょいちょい会話で出てきたりするんですよ。楽しんでもらえたら幸いですね。

――カヤンバはチャチャと同じように、基本的には狩りに行くときに一緒に行動してくれるのでしょうか。

藤岡：そうですね、同じようにサポートといいますか、仲間として一緒に行動してくれるキャラクターになります。

――チャチャの時もお面の付け替えや踊りにいろいろとパターンがありましたが、カヤンバも同じような感じで変えられるようですね。ということは、2人を一度に連れて行けるようになって、それぞれに違う能力を付けることができるということでしょうか。

藤岡：そうです。同じお面は1個しかないので、どちらかにしか装着はできませんが。チャチャとカヤンバが最初に着けているお面は本人たち専用なんですけど、それ以外はどちらに着けてもいいですね。

――狩りの最中に2人でやりとりみたいなものはあったり？

辻本：ちょっとずつというか、仲良くはなってくるかな……。まだ秘密です（笑）。

――ちょっとした友情ストーリーも出てくるのかな、と。

辻本：それはもう段々と、段々とです。こいつら2人とも天然なんで（笑）。あーあ……みたいな感じです。

――集会所で友だちのチャチャやカヤンバを見ることはできますか？

藤岡：そうですね、1人だけ連れていけるので、友だち2人で遊んでいるときはお互いのチャチャやカヤンバが付いてくる感じです。集会所のクエストにソロで行く場合は、チャチャとカヤンバ両方を連れていけます。

――『MH3（トライ）』の時と比べて、チャチャ自体に変わったところはありますか？

藤岡：システム自体は同じですね。ただお面の種類が増えているので使うことのできる能力も増えています。おもしろいものから便利なものまで、いい感じでサポートできる内容の能力が揃っていますね。お面には、必ずアイテム同様の能力を出せることというコンセプトがあるので、そういう意味では“砥石のお面”とかはすごい便利ですよ。研石を持って行かなくてもいいんですもん。

――そのお面を着けていると、自動で研いでくれるんですか？

藤岡：コマンドで選択して使用するんですけど、アイテムの枠を1つ使わなくて済むので便利ですよ。プレイヤーがサインを送ったら反応して、能力を発動してくれるというものもあるので、カヤンバとチャチャに別々のサインを出して、使い分けることも可能です。

――アイルーよりも利便性が増しているということですか？

藤岡：とはいえ、どちらも気まぐれで動いていますからね（笑）。ただ、どちらにも別々に指示が出せて反応してくれるというのは便利かなと。お面によってはサインを出すと即行動を起こしてくれるものもあるので、使い方しだいですね。

――ソロでG級クエストに行くときには2人必ず連れていきたいですね。

辻本：そうですね、チャチャとカヤンバの両方を連れていって、お面もそれぞれ選んでおいて。あと、お面とは別に踊りの能力もあるので便利ですよ。回復する踊りとかいろいろあるので、チャチャとカヤンバそれぞれで組み合わせてもらえると結構いい感じにサポートになってくれるんじゃないですかね。

――集会所の話もちょっと出ましたが、今回新しくタンジアの港というのができていますが、そこはどういった場所なのでしょうか。船で行く場所なんですか？

藤岡：今までのシリーズでしたら、わかりやすく村に集会所を作って……という形も考えてはいたのですが、ちょっとモガの村自体が独立した村という印象もあって、そこに集会所を作るというイメージができませんでした。それにストーリー進行がしっかりある村なので、そこはそこで独立させてしまって、通信で遊ぶ場所というのは別に作ったほうがいいかなと思い、タンジアという港町を作りました。モガの村とタンジアの港を行き来する感じになります。

――港へは、どのようにして行くのでしょうか。モガの村に定期船みたいなものが出ているんですか？

辻本：そうですね、交易船が着くところに連絡船が置いてあるんですよ。剣ニャン丸という新しいキャラクターがいるんですけど、彼に話かけてタンジアの港に連れていってほしいと頼むと、連れていってくれます。

――タンジアの港でできることは、集会所のクエストが受注できるということの他に、どんなことができるのでしょうか。

辻本：狩りをするうえで必要な、ギルドストアなどのさまざまな施設があります。もちろん武器や防具を作る武具工房やアイテムボックスもあるので、装備の変更や狩りの身支度もできるようになっています。また、モガの村の農場や漁港とも、先ほどの剣ニャン丸に話かけることで連絡をとることができ、収穫をすることができますし、タンジアの港でも、おおよそのことはできるようにしています。

藤岡：エリアとしては港エリアと酒場エリアがあります。『MH3（トライ）』のときのロックラックと同じような感じですね。港エリアでは武器や防具を作ったり着替えたりということができて、酒場エリアではクエストの受注ができるという感じですね。

――基本的に今までのシリーズと集会所の楽しみ方は変わらず、プラス要素としてかなり便利になっているというイメージですね。

辻本：ちょっと通信を切ったり戻ったりという行動が、ラクになっていますね。あ、あと腕相撲もできます。

藤岡：据え置きシリーズではおなじみの（笑）。

辻本：食事も復活していますし。

藤岡：キッチンで食事して、ちょっと人を待ってる間に腕相撲しよっか、みたいな。

――お酒も呑んだり、みたいな。

藤岡：そうですそうです（笑）。あぁ、ちなみに料理の食べ合わせで酔っ払いモーションになったりします。食事の仕組みは『MH3（トライ）』に近いんですけど、お酒を選んだら酔っ払うというモーションを入れてます（笑）。千鳥足でクエストボートに貼りつくみたいな感じですね（笑）。

――そのあたりは遊びとして楽しいですね。

辻本：ちょっとした遊びですけどね。変えてみました（笑）。

（次回に続く）

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