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2011年12月7日(水)

【Xbox LIVEを10倍楽しむ! 第3回】Xbox 360はシステムアップデートで使いやすくなったのか?

文:電撃Xbox

 12月7日に、Xbox 360のダッシュボードを一新させるアップデートが行われます。このアップデートは毎年恒例のアップデートとなっておりまして、毎回さまざまな機能がXbox 360に追加されているんです。

 インターフェースに大きな変化があったのは2008年に実施された“NXE”で、“アバター機能”や“Xbox LIVEパーティ”、“HDDインストール”、“リニューアルされたマーケットプレース”など、現在では使えるのが当然と思われる機能がこの時に実装されました。

▲2008年秋のアップデートで変わった“NXE”ダッシュボード。▲その後、マイナーアップデートがあり、現在の形になった。

 それでは、今回のアップデートでダッシュボードはどう変わったのでしょうか。“ブレード”と呼ばれる最初期のダッシュボードからXbox 360で遊んでいる飯塚がレポートいたします。

システムアップデートで何が変わった?

 真っ先に気づく特徴はその見た目でしょう。Xbox 360のダッシュボード(起動後に表示される基本メニュー)は、同じ大きさの四角いアイコンが並ぶ“NXE”から、各項目がタイル上に1画面に並べられた“Metro UI”と呼ばれるデザインに変更されました。これはWindows Phone 7のインターフェースとほぼ同じデザインになっています。

 また、機能面ではテレビ番組・映画視聴サービス“Hulu”に新たに対応するようになったほか、フレンドに自分がプレイしているゲームを通知できる“ビーコンとプレイ状況”機能、セーブデータをXbox LIVE上に保存できる“クラウドストレージ”機能などが追加されました。

 ゲーマーとして気になるのは、やはり“ビーコンとプレイ状況”と“クラウドストレージ”でしょう。というわけで、この2つの使い勝手を重点的に紹介します。

フレンドに自分のマイブームが伝えられる“ビーコンとプレイ状況”

 ビーコンは前述したとおり、フレンドに自分がなんのゲームを熱心にプレイしているかを伝えられる機能です。ダッシュボードもしくはXboxガイドボタンの“マイビーコン”から、自分がプレイしているタイトルを3つまで設定できます。また、コメントも最大40文字で記入可能なので、フレンドを誘いやすい文句で書いておくのがいいかもしれませんね。

▲ビーコンとして表示させたいゲームを指定して、コメントを入れればOK。Facebookと連携させて、FaceBookの自分のウォールに表示させることもできる。

 これまでもゲームを起動したときに、同じゲームを遊んでいるフレンドがいたら、一緒のプレイを促すポップアップが表示されていましたが、今回のビーコンはそこから1歩さら踏み込んで、フレンドと一緒にゲームを遊ばせるサービスであると言えますね。ちなみにWindows Phone 7のXbox LIVEアプリにも、同様のビーコン表示機能がいつのまにか追加されていました。

▲自分がプレイした最近の5つのゲームを、フレンドがプレイしているかどうかがわかる。▲フレンドの中でなんのゲームが一番流行っているかも確認できる。

使いどころが難しい“クラウドストレージ”

 もう一方のクラウドストレージは、Xbox LIVE上にあるオンラインストレージに自分のセーブデータを保存できるサービスです。これにより、どこでも同じセーブデータでゲームを楽しむことができます。しかし、ゲーマータグの保存には対応していないので、結局のところUSBメモリなどに自分のゲーマータグを入れておくか、ゲーマータグの復元を毎回しなければいけません。友だちの家にフラッと遊びに行った際などには便利かもしれませんね。

▲クラウドストレージ機能は、初期状態ではオフに設定されている。システム設定から変更できる。▲設定をオンにすれば、セーブデータの保存先に“クラウド セーブデータ”の項目が表示される。
▲システム側にクラウド用データ置き場が作られる。ここにデータを毎回同期させていく方式だ。▲セーブ後すぐにシャットダウンしてしまうと、同期のタイミングが合わずにデータが同期されていないという状況も……。

 今回のアップデートを振り返ってみて、“Metro UI”の斬新さは感じられましたが、利便性に関してはまだまだ慣れが必要であると感じました。タイルが大小で表示され、どんなコンテンツなのかわかりやすいのはいいのですが、今どこにカーソルが行っているのかが、前のバージョンに比べて若干わかりにくくなって気がします。

 あとは毎回起こる問題ではありますが、プレミアムテーマの扱いについてです。これまでリリースされていたプレミアムテーマは、前のバージョンに合わせてデザインされているものがほとんどですので、元々あったデザインの半分以上が見えなくなってしまっている場合もしばしば。ここは毎回のことだけにどうにか折り合いをつけてほしいところではありますね。

▲プレミアムテーマでの見え方はこれまでとは異なる。

 また、今回のレビューは正式リリース前のベータ版だったからかもしれませんが、フレンドがオンラインになったときの表示の行送りが不自然だったのが気になりました。

▲気になる行送り。

 などと色々と注文をつけてしまいましたが、これまでのダッシュボードもいくつかのマイナーアップデートを経て、だんだんと使いやすくなっていったのも事実。Xbox LIVEとの統合が深まると言われているWindows 8のリリースが近づくにつれて、洗練されていくことを期待したいものです。あと、フレンド枠の拡張をいち早くよろしくお願いいたします。

(C)2011 Microsoft.
(C)2011 Experience Inc. Published by KADOKAWA GAMES

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