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2011年12月20日(火)

【電撃乙女部】魔法が使えないプリンセスがゲットするお相手は? 恋愛AVG『魔法使いとご主人様~New Ground~』レポ

文:電撃オンライン

『魔法使いとご主人様~New Ground~』

 いよいよクリスマスまでのカウントダウンが始まりました! 今年も人と人との温もりより、ゲーム機の廃熱で聖なる日を過ごす予定の乙女見習い・おハナです。

 今回ご紹介する女性向けのPSP用恋愛AVG『魔法使いとご主人様~New Ground~(以下、魔法使いとご主人様)』は、2005年9月に発売されたPC版と、2010年7月発売のリメイク版『魔法使いとご主人様 New Ground~Wizard and the master~』をベースに移植したタイトルになります。もちろん、PC版をそのまま移植したわけじゃありません。イベントを追加してゲーム全体のボリュームは5割増! フルボイス化に加え、CGがすべて描き直されたり、食事関連のシステムなどが初代PC版に比べて改善されたりと、以前よりも遊びやすくなっています。

■主人公は魔力ゼロ、だけどめげない超ポジティブなプリンセス

 プレイヤーの分身となる主人公アリシア=ヒルデガルド(名前変更可)は、誰でも魔法が使える国ルーンビナスの王族に生まれながら、魔力ゼロ。王族としては数百年ぶりに誕生した、まったく魔法が使えないプリンセスです。

 王族の決まりごととして、魔法で身を守れない彼女は名門中の名門、シンフォニア高位魔法学校に“一時留学生”という曖昧な身分で25週間を過ごし、学校側が事前に選び出した才能ある5人の学生から、従者を1人決めなければいけません。従者となった者はプリンセスと生涯をともにする運命であり、同性同士ならば大親友。異性であれば、ほぼ間違いなく恋人か夫婦の関係に発展します。選ばれるほうも相当なプレッシャーですよね、コレ。

『魔法使いとご主人様~New Ground~』 『魔法使いとご主人様~New Ground~』

 攻略キャラクターだけでなく、アリシア自身がとても魅力的に描かれているのも、本タイトルのポイント。自分が誕生した時、魔力測定によってまったく魔法の才能がないと知らされた両親が悲嘆にくれたことを聞かされても、口の悪い貴族にイヤミったらしく「おかわいそうに」とバカにされても、「だってないんだから、しょうがないじゃない」とむしろ開き直る! 心臓に毛……いえ強い心の持ち主なんです。周囲の偏見なんてサラサラ気にしない、ポジティブシンキングな主人公の生き方は、プレイしていてたいへん気持ちよかったです。

■攻略可能キャラクターは総勢10名! 女性攻略キャラも登場

 『魔法使いとご主人様』は、攻略可能なキャラクターがとにかく豊富。最初からプリンセスの従者候補として推薦される学生5名に加えて、推定年齢30代後半の執務長・ハワードから、少年と呼ぶにふさわしい年恰好の小間使い・ネロまで、ほとんどが攻略対象になっています。よりどりみどりとは、このことか……。

 ただし、中には特定のキャラクターとのエンディングを見ている必要があったり、通常ルートでは攻略不可といった前提条件のある人物もいます。学生は全員初回プレイから攻略できるので、まずは5人の中からお好きなキャラを1人選ぶとよいでしょう。

『魔法使いとご主人様~New Ground~』 『魔法使いとご主人様~New Ground~』
▲セラス=ドラグーン(CV:小野大輔)▲ミラー=フェルデナンデス(CV:近藤隆)

●セラス=ドラグーン
 主人公の使い魔で、その正体はドラゴン。本来であれば人間などに仕える身分ではないが、ある出会いがきっかけでプリンセスが幼いころよりしもべとなる。プリンセスのことが好きで好きでたまらず、「いじめてください」と言うようなマゾっ気あり。

●ミラー=フェルデナンデス
 主人公の幼なじみで伯爵家の息子。容姿端麗で魔法の才能もあるエリートタイプ。子どものころは一緒に遊ぶ仲よしだったが、成長後は身分の差を理由に周囲の大人が引き離してしまった。学園内で気がねなく不満や愚痴をこぼせるが、くだらないケンカも多い相手。

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『魔法使いとご主人様~New Ground~』 『魔法使いとご主人様~New Ground~』
▲リューク=ブラウン(CV:杉田智和)▲ロイド=ダークネスト(CV:中村悠一)

●リューク=ブラウン
 騎馬と剣士の国リオグラード出身で、本人も剣士の家系に生まれたにもかかわらず、シンフォニア高位魔法学校に入学。他の従者候補に比べると堅物、まじめという言葉がピッタリな性格だ。ただまじめな分、一度恋愛モードに入ると、怖いくらい真っすぐな情熱を見せてくる。

●ロイド=ダークネスト
 実戦よりも研究が好きな、学者肌の生徒。成績優秀という理由だけで従者候補に選ばれたことが迷惑、というのを隠そうとしない無愛想キャラ。まるでプリンセスらしくない、自由奔放な(時に遠慮のない)アリシアの行動に、少しずつ心を開いていく。周囲には隠しているがモフモフした小動物が好きで、何か考え事をする時に思わず動物に話しかけるおちゃめな一面もある。

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『魔法使いとご主人様~New Ground~』 『魔法使いとご主人様~New Ground~』
▲シルフィール=ベルモア(CV:宮川美保)▲サイラス=フォン(CV:遊佐浩二)

●シルフィール=ベルモア
 唯一の女性候補者。ルクソーヌ国出身の侯爵令嬢で、ぽやぽや~っとした天然系の話し方はいかにもお嬢様育ち。それでも、厳しい競争を勝ち抜いてシンフォニアに入学しただけあって、時には聡明かつ凛とした振る舞いを見せる。

●サイラス=フォン
 熟練した魔法の使い手であり、シンフォニアの講師を務める。いつも優しく穏やかな笑みをたたえた、物静かな男性だがプリンセスの第一印象は“うさんくさい”のひと言。なかなか本音の見えない人物で、初回プレイ時の攻略はあんまりオススメできない。

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『魔法使いとご主人様~New Ground~』 『魔法使いとご主人様~New Ground~』
▲ハワード(CV:井上和彦)▲ネロ(CV:鈴木千尋)

●ハワード
 シンフォニア魔法学校の執務長。本作品の登場人物ではただ1人、“まともな”大人キャラクター。落ち着いた物腰で、部下のネロにも尊敬されている人物だ。プリンセスとは初対面のはずだが、なぜか懐かしさを呼び起こす。さらにハワードも昔からプリンセスを知っているような言動が、時々見られる。

●ネロ
 ハワードの部下で主人公の世話も焼いてくれる小間使いの少年。ハワードに懐いているかと思えば、主人公にすり寄ってくるシーンもあり、猫のような子だ。しかし、子どものはずが昔の学園話を知っていたり、サブイベントの進行によっては意外な一面を知ることになる。見た目だけではわからない、謎の多い存在。

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『魔法使いとご主人様~New Ground~』 『魔法使いとご主人様~New Ground~』
▲マイセン=ヒルデガルド(CV:下野紘)▲オランヌ=バルソーラ(CV:浪川大輔)

●マイセン=ヒルデガルド
 アリシアの実の兄。王位継承権はアリシアより高いのに、放浪癖がありほとんど城にはよりつかない困り者。とにかく妹には甘い典型的なシスコンだが、アリシア側には魔術はもちろん何をやらせても才能ある兄に対して、かすかなコンプレックスも抱いている。ただ、基本的にはお互い信頼しあっている関係。

●オランヌ=バルソーラ
 シンフォニア高位魔法学校で占いの授業を受け持つ講師で、実は兄マイセンの師匠にあたる。たいへん有能な占い師で多忙なため講義がめったに開かれず、存在自体がレアキャラ扱いされている。“一時留学生”であるアリシアの正体も知っていて、出会えば何かと気にかけてくれるが、ただの優しい人でもなさそうだ

『魔法使いとご主人様~New Ground~』
▲アリシア=ヒルデガルド(名前変更可)

 魔法王国ルーンビナス、国王の姪として生まれた主人公。王位継承権順位はそれほど高くはないが、れっきとした王族の一員。にもかかわらず、魔力は生まれたときからゼロで何ひとつ魔法を使えない。意地の悪い貴族連中からは陰口を叩かれながらも、ひねくれることなく超ポジティブに成長したプリンセス。

 攻略の苦しみは恋の苦しみ? 乗り越えた時に喜びは倍増するのです!
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