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2011年12月15日(木)

『電撃PlayStation』編集長から教わる『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』マルチプレイヤー初心者ガイド!

文:電撃オンライン

 2011年11月の発売から絶大な人気を博しているFPS『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3(以下、CoD MW3)』。始めたばかりの人や、これから始めようと思っている人も多いことだろう。

 しかし、シリーズ未プレイの初心者を待っているのは上級者からの手痛い洗礼! そんな苦難に立ち向かう人たちのため、『CoD MW3』危機管理コーディネーターと言っても過言ではない『電撃PlayStation』編集長・西岡に、初心者と同じ装備で対戦しながらマルチプレイのいろはを伝授してもらった。

――よろしくお願いします。今回は初心者・初級者のために『CoD MW3』の戦い方を指南してくださるとか。

 よろしくお願いします。えー、早速ですいませんがこの機材は非常に不利です! 本作に限らず、FPSはプレイ環境も大切なんですよ。まずはTVモニター。小さすぎると画面内の細かな動きが見えないし、大きすぎると情報量が多くて目で追えなくなります。

 私がオススメするのは26~32インチぐらいでして、21インチじゃさすがに小さいかもです。次にヘッドホンとインカムですが、今回は話しながらのプレイになるので仕方がないものの、本来なら両方を用意したほうがいいです。足音や銃声で敵の居場所を察知することが重要で、ボイスチャットがあれば仲間と連携を取ることもできます。

『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』 『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』
▲厳しい指摘から西岡のモチベーションの高さが伺える。▲Lv1の“dengekionline”アカウントでのプレイ……もはや羞恥(しゅうち)プレイと言ってもいいだろう。

――な、なるほど。遊ぶ前から戦いは始まっているということですね?

 その通り! まぁ前置きはこれくらいにして、早速プレイしていきましょう。ゲームモードはいろいろありますが、主流なのは2チームに分かれて敵を倒したスコアを競う“チームデスマッチ”。それと2チームに分かれて陣地を奪い合う“ドミネーション”です。ただし後者は陣地の周囲が激戦区になるので、最初はチームデスマッチで各マップを覚えることからはじめるのがいいでしょう。どのマップにもポイントになる場所、有利に戦える場所などがあって、それらを覚えていかないといつまで経っても成績が上がらないんです。他にも弾が貫通する壁などを覚えておくことも大切でしょうか。それに本作では、戦闘開始前に15以上のマップから2つがまず選ばれ、そこからプレイヤーによる決選投票で戦場が決まります。今もほら、私が投票したマップは選ばれなかったでしょう?(笑)

『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』 『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』
▲見晴らしがよく高さのある建物などは、初心者でも戦いやすそうだ。▲マップ選択の投票率は意外と低いようなので、自分の好きなマップがあったら必ず投票しよう。

――対戦が始まりましたが、最初は何に注意すればいいのでしょうか?

 諦めないこと。めげないこと。『CoD』では、初心者が最初からまともに戦うのは難しいです。腕の差は当然のことながら、本作ではプレイすればするほど新しい武器やパーク(スキル)が解禁されたり、それらの性能を上げられるので、以前から遊んでいるプレイヤーとは地力が違うんです。戦略・戦術面で注意することは多々ありますが、始めてすぐは“負けて当然”ということを念頭に置いておきましょう。

『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』 『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』
▲武器のレベルやステータス、そしてアンロック機能が存在することから、プレイ時間の差が大きなハンデだと実感させられる。

――では、他のプレイヤーと対等に戦うにはどうすれば?

 どれだけひどい成績でも、頑張ってプレイし続けてください。自分だけの武器カスタムが可能になるレベル4、武器の成長を実感するレベル10程度……この辺りが1つの壁で、どちらかのタイミングで他のプレイヤーとの差をあまり感じなくなると思います。前者は1時間くらい、後者は3~4時間もあれば到達できるはず。

 また序盤の武器については、最初からあるアサルトライフル“M4A1”だけを強化していくと比較的ラクでしょう。というのもアサルトライフルは様々な距離に対応できる万能型で、かつ連射もできるので弾を当てやすいんです。他の武器は適正距離が限定されるものが多く、初心者には難しいかもしれません。武器を変更するとその武器を一から強化しなければならないので、他のアサルトライフルが解禁されてもしばらくは変更を控えましょう! どんどん強い武器が解禁されていくので、いずれは武器を変更することになりますけどね。

 さらに“パーク”のスライハンド(リロード時間短縮)、クイックドロー(サイトを覗くまでの時間を短縮)辺りを付けていくと安定するかもしれません。それと武器によりけりですが、倒れた相手の武器を拾うのもオススメです。基本的に自分のものより高性能な場合が多いので、見つけたら試し撃ちしてみましょう。

『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』 『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』 『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』
▲武器アタッチメントやパークなどを付ければ飛躍的に能力が上がる。レベル4になったらカスタムを忘れないよう注意!
『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』 『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』 『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』
▲解禁されていないパークやキルストリークの効果も、チェックしておいて損はない。

――戦闘面でやるべきこと、やってはいけないことを教えてください。

 ここからは実演しながら説明していきましょうか。まず初心者はなんの算段もなく突っ込んでしまいがちです……が、これではいけません! 試しに屋外を中心部に向かって突っ込んでみると……案の定すぐに倒されましたね。動き回ればそれだけ察知されやすくなりますし、その時に射線を気にしなければ簡単に狙われてしまうんです。

 こうして倒された時に出てくる“キルカメラ”はしっかり見る癖をつけましょう。マップを覚えていれば撃ってきた場所がわかり、同じ倒され方を減らせます。それと本作には基本的にフレンドリーファイア(自分の弾が味方に当たること)がないので、撃ち合いに自信がなければ、ある程度味方と固まって動くといいです。例え自分が倒されても仲間がフォローしてくれたりしますから。

『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』 『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』
▲遮へい物の少ない場所では、物陰や窓の中といった敵がいそうなポイントをチェックしながら進むこと。
『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』 『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』
▲味方が突貫した時は自分がフォロー役。無駄死にさせないよう援護射撃をしてあげたい。

 撃ち合う時にも注意すべき点がいくつかあります。銃の撃ち方には狙いを定めないものと、狙いを定めながらの2種類があって、前者はすぐ撃てるけれど弾がバラけやすく、後者は収束率は高いけれどスコープをのぞき込むまで時間が掛かり、動きが遅くなるのが特徴。基本は狙いを定めて撃ち、近距離でとっさの時はそのまま撃つようにしましょう。ただし曲がり角のような相手とかち合いやすい場所など、事前に構えていた方が便利な場面もあります。ちょうど敵が曲がった先にいそうなので準備して……くそっ、ナイフか!

『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』 『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』
▲スコープをのぞきこんでいる時は、照準を合わせやすいのも特徴。ただし移動が遅くなるといったデメリットがあるのも忘れずに。▲移動速度の低下を軽減できるパークも存在する。

――見事にやられてしまいましたね。

 今のは相手がうまかった。実は超接近戦ではナイフが最強なんです。一撃で倒せることに加えて、攻撃が出るのも早くて当てるのもそれほど難しくありませんから。しかし慣れないととっさに出せませんし、やはり基本は銃の撃ち合いですので、まずは銃での戦闘を覚えることが第一かと思います。一部ではナイファーと呼ばれるナイフのみで戦う人もいますけどね(笑)。

『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』
▲ナイフで倒すとたまらなく爽快。音を出さないので自分の位置がバレにくいのもメリット。

――そうこう言っている内に、結構な差がついていましたが……。

 中盤以降になると差が付きやすいんです。キルストリーク(連続で敵を倒すと得られるボーナスシステム)でステルス爆撃機とかを呼ばれるとバンバン倒されてしまいますから。しかも、それでキル数を稼いで次のキルストリークを使うことができ、一方的な展開になることも多々あります。一応、音やレーダー、エフェクトなどをヒントに避けることは可能ですが、動きが制限されてしまうというだけでかなり苦しい! 特に初心者のうちは、相手側のキルストリークが出始めた後に屋外へ出るのは危険です(屋内なら空からの攻撃をさけられる)。キル数を稼がれて不利な状況を作るだけになりかねませんし、対処法がわかるまでは屋内から味方の対処方法を見て勉強しましょう。……って、デスストリークが発動しちゃいましたね。これは連続で倒されると発動する効果なんですが、最初は気休め程度のものなのであまり期待しないでいいかもしれません。

『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』 『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』
▲キルストリークは戦況を左右するほど強力! レーダーなどを見ていち早く危険を察知したい。
『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』
▲対するデスストリークは自分の能力などを上昇させる。役立つことも多いが過信は禁物だ。

――他に上達するためのコツはありますか?

 ありきたりなアドバイスになりますが、一番重要なのは毎日欠かさずプレイすることですね。日々やっていればマップや戦術を覚えやすいですし、何より動体視力が鍛えられます。FPSは出会い頭の撃ち合いになることが多いため“いかに素早く照準を合わせられるか”が非常に重要で、この技術がそのまま腕の差になると言ってもいいでしょう! と、偉そうなことを言っていますが、歳をとると年々照準の精度が落ちてきまして……やはり若さには勝てません(笑)。他には“銃を撃ったらすぐ別の場所へ移動する(レーダーに位置が表示されるため)”、“撃ち負けそうならすぐ逃げる(一定時間ダメージを受けなければ回復するため)”などでしょうか。強い人ほど、こういった危機管理がうまいんです。

『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』
▲画面が赤くなったら危険信号。

――マルチプレイのおもしろさはどこにあると思いますか?

 私としてはチーム戦でありながら、個人vs個人の戦いを楽しめるところが好きです。多人数で軍隊vs軍隊となると、個人としての働きよりも隊列などに重点を置かなければいけないですし、個人の活躍が見えにくいですよね。でも本作は個々で戦いながらチームを勝利に導くものなので、1対1のガチンコバトルを楽しめることが多いんです。とはいえ仲間との連携も重要ですし、個々の戦闘とチームとしての戦闘の比重が絶妙なんでしょうね。

『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』 『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』
▲対戦結果を見てみると、多少のスタンドプレーもチームのためになる模様。▲出会い頭の一瞬を争う撃ち合いが、やみつきになるのだとか。

――初期装備でプレイされてみていかがでしたか?

 説明しながらのプレイや、キャプチャーボードを通しているのでラグもあったとはいえ完敗でした。ふがいない結果で申し訳ないです……。ふだんはもうちょっとマシなんですよ! それと、今から始める人がいきなりメインアカウントでプレイすると、なかなか成績が上がらず精神衛生上よくないので、最初はサブアカウントを使って慣れてからメインで遊び始めるのもいいかもしれません。楽しくプレイしましょうね!

『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』
▲ひどい成績のまま遊び続けるのは誰だってツライはず。

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