2012年1月27日(金)

【人類でも理解できる『Mass Effect 2』 第2回】宇宙の英雄はまさしく現代の中間管理職

文:電撃オンライン

 3月15日発売予定のPS3/Xbox 360用RPG『Mass Effect 3(マスエフェクト 3)』。この『マスエフェクト 3』の特集企画“電撃Mass Effect”の連載第6回目では、前作『マスエフェクト 2』の物語の中盤部分を紹介します。

 巨大組織“サーベラス”の研究所で、死の淵(ふち)から目覚めて以来、さまざまなミッションをこなしながら、自身の部隊に仲間を加えていくシェパード。今回の記事の範囲では、チームの士気を高めるため、また片道切符とも言われている“オメガ4リレイ”での任務に備えて、仲間の問題を解決しながらコミュニケーションを深めようとする姿が描かれていきます。

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ミッション“ジェイコブ:人格者”

 ジェイコブの端末に突然、サーベラス内の何者かから消息不明になった父親の情報が転送されてきた。情報によると10年前に父親が乗っていた宇宙船から救難信号が発信されているというのだ。シェパードたちは、信号の発信元である惑星“アエイア”へ急きょ向かうことになった。

▲惑星を探索して、ジェイコブの父・ロナルドを発見したシェパードとジェイコブ。

 大破した宇宙船内に残された記録から、生存者はこの星の植物を食べた結果、思考能力が著しく減退してしまったことが判明する。ジェイコブの父・ロナルドを発見して事情を聞いたところ、彼はこの10年間、思考能力が低下していいなりになった乗組員を相手に、この星の権力者としてふるまうことに酔っていたと自白する。そのために多くの犠牲者を出してしまったことを反省しているようだが、ジェイコブは自分を10年間放置していた父親のことが許せなかった。

▲ロナルドは、船の乗組員に毒性のある植物を食べさせて思考能力を落とさせた上で、権力者として君臨していた。

 シェパードの連絡によってロナルドの身柄は連合の手に渡され、ジェイコブは失われた過去と決別する。


ミッション“ミランダ:父との因縁”

 “ノルマンディー号”のミランダの部屋を訪れたシェパード。するとミランダから、妹の逃走計画を手助けしてほしいと相談を持ちかけられる。とある資産家の娘であるミランダは、自分のやり方を押し付ける父親のもとから逃げ出す際に、妹を連れ去って知人に預け、育ててもらっていたのだ。

 ミランダが言うには、妹の居場所が父親にバレたため、逃走を手助けしてほしいとのこと。シェパードが惑星イリウムにいるランテイアという協力者を訪ねると、今回の計画にはミランダの幼なじみ・ニケットも絡んでいるとわかった。

▲ミランダの父の計画を阻止しようと動くシェパードに対して、傭兵部隊エクリプスが投入された。

 ミランダの父親が依頼した傭兵部隊との戦闘や、ニケットの裏切りなどにあったものの、シェパードとミランダは妹を無事逃走させることに成功した。遺伝子改造を施され、完璧な人間になっていると思われたミランダだったが、彼女の弱い一面が見られる珍しい任務となった。

▲妹の幸せな状況を見て、安堵(あんど)するミランダ。選択肢によって妹に真実を明かすこともできるし、知らせずにおくこともできる。

ミッション“報告書:ジャスティカ”

 ミランダたちのミッションをこなした後、イルーシブマンはシェパードが仲間に加えるべき人物として、新たに3人を選出した。“ジャスティカ”という称号を持つアサリ族の戦士・サマラ、ドレル族の殺し屋・セイン、そして前作でともにリーパーと戦ったクォリアン族の天才エンジニア・タリ。

 ミランダのミッションを解決するために惑星“イリウム”にいたシェパードは、最初に“ジャスティカ”という称号を持つアサリ族の戦士・サマラを訪ねることにした。サマラはアルダット・ヤクシという逃亡者を追って、惑星イリウムに来ているという。

▲超法規的な権限を持つジャスティカのサマラ。異星人とのいざこざが絶えないサマラは、警備隊から持て余し気味な扱いをされていた。

 商業用のスペースポートで捜査をしていたサマラと交渉し、逃亡者が密航しようとしている宇宙船を探し出すことに。しかし、武器の密売や密航を手助けしている傭兵部隊“エクリプス”の妨害に遭い、捜査は難航してしまう。ガンシップまで仕向けてきたエクリプスを撃退するも、アルダットは数日前に逃亡していたことが判明した。捜査は円満に終了しなかったものの、サマラは交渉時の約束どおりシェパードの仲間に加わった。

▲武器密輸の捜査に対してガンシップまで仕向けてくる傭兵部隊。しかし、目当てとしていた人物はすでにこの場から立ち去っていた。

前回のあらすじ

 機械生命体・リーパーによる宇宙侵略を未然に防ぎ、名実ともに人類の英雄となった主人公・シェパード。しかし、敵の残党を掃討している最中に、謎の大型戦艦からの攻撃を受け、シェパードは帰らぬ人となってしまう。

 シェパードを襲った事故から2年後、巨大組織“サーベラス”の研究所で、生前と同じ体、記憶のままでシェパードは蘇生される。サーベラスのボスであるイルーシブマンから、再びリーパーの脅威が迫っていることを聞かされたシェパードは、リーパーと戦うべく宇宙へと旅立つのだった。

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