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2012年1月29日(日)

【まり探】『逆転』ファン垂涎の思い出話がてんこ盛り! 最新作『逆転裁判5』も発表された“逆転裁判10周年特別法廷”レポート

文:電撃オンライン

 本日1月29日、東京のメルパルクホールにおいて“逆転”シリーズ10周年特別イベント“逆転裁判10周年特別法廷”が開催されました。電撃オンラインのミステリー・ホラー・サスペンス系アドベンチャーゲーム紹介コーナー“まり蔵探偵事務所”の所長であるまり蔵が、このイベントの昼公演の模様をレポートします!

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▲イベント会場のロビーには、2月11日公開の劇場版『逆転裁判』で使用された小道具が展示されていました。タイホ君の回りには、携帯電話などで写真を撮ろうとするファンが大勢いましたよ。
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▲会場限定グッズなどがあったせいか、物販も大盛況。開場直前まで長蛇の列ができていました。

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 イベントは“特別法廷”の映像からスタート。ナルホドくんこと成歩堂龍一弁護士をはじめ、御剣怜侍検事、綾里真宵、裁判長とおなじみのメンバーが法廷に集結し、10周年を迎えた『逆転裁判』について振り返る。そこに、イトノコ刑事こと糸鋸圭介が登場。なんと法廷の控え室で“謎の殺人事件”が起きたという。イトノコ刑事から提出された現場写真には、必要以上に“ネタ”にまみれて死んでいる矢張政志の姿が写っていた。この謎に満ちた“ヤハリ殺人事件”を調査するため、制作スタッフの証言を聞いていくことになる。

 ここで、『レイトン教授VS逆転裁判』プロデューサー・竹下博信さん、『逆転検事』シリーズプロデューサー・江城元秀さん、『逆転検事』シリーズディレクター・山﨑剛さん、『逆転裁判』シリーズディレクター・巧舟さんが登場。「とりあえず先ほどの映像で、(会場から)笑いが起こってホッとしている」と話す巧さんを中心に、『逆転』シリーズを振り返るトークが繰り広げられた。

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■『逆転裁判』シリーズを振り返る

 2001年10月に発売された1作目のGBA『逆転裁判』は、“7人のチームで10カ月で作る”というプロジェクトだったそうで、巧さんは制作中に続編のことをまったく考えていなかったとのこと。『逆転裁判』で初めてシナリオを書き、ディレクターを務めた巧さんは、新米弁護士のナルホドくんが作品を重ねて成長していく中で、ナルホドくんと歩調を合わせながら一緒に成長していったと話した。

 GBA『逆転裁判2』では、3カ月で5話分のシナリオを書いたという巧さん。しかし3カ月で5話を書き上げたものの、その中から1話分を削ることに。その話とは、後にGBA『逆転裁判3』に収録される“逆転のレシピ”だった。巧さんは、『2』から『3』へ移ったことで、ビタミン広場で群れている鳩の中に1匹だけ白い鳩が紛れており、それがタチミサーカスから逃げ出したハトだったというエピソードがお蔵入りになったと裏話を披露した。

 ちなみに巧さんは、『2』の最終話で登場する王都楼真悟のエピソードを、実はシリーズの最終話にしたかったと話す。しかしシナリオを思いついた途端に使いたくなってしまい、『2』の最終話として収録。そのせいで『3』の最終話は、最後の最後まで悩み抜いたとか。「最終的には今の形に落ち着いてよかったです」と、巧さんは感慨深げに語っていた。

 DS本体の機能にあわせて作った『逆転裁判 蘇る逆転』では、指紋検出システムについて触れられた。このシステムは、画面に息を吹きかけるとタッチしていないのにロウソクの火が消えるというDSのギミックを見て、巧さんが思いついたという。また、“裁判員制度”を組み込んだ『逆転裁判4』では、直々に法務省に足を運んだ際、そこで「警察はこんなずさんな捜査をしませんよ」と言われてしまったエピソードを披露した。

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▲左から竹下さん、巧さん、山﨑さん、江城さん。▲巧さんは、司会進行の人から「巧さんの話は絶対にすべりませんね」と言われ、ちょっぴり照れていた。

■『逆転検事』シリーズを振り返る

 次いでDS『逆転検事』シリーズの話に。「『逆転裁判』の世界で新しい遊びを作りたい」という考えからスタートしたと、『逆転検事』シリーズ発足について語る江城さん。初のプロデュース作品となる『逆転検事』を、新米ディレクターの山﨑さんとともに苦労しながら作り上げていったという。ここでは『逆転検事』で幻になってしまったキャラクターと、『逆転検事2』で幻になってしまったエピソードが披露された。

 『逆転検事』第3話に出る予定だったキャラクター“犬飼ルカ”。イルカの調教師であるルカは、イルカにしか心を開かないという設定だったそうだ。「彼女から証言を得るためには、御剣がイルカと仲よくならなければならないという無理ゲーに発展してしまうので……」と山﨑さんから、没になった経緯が語れた。

 また『逆転検事2』については、ボリュームが膨大になってしまった第3話のシナリオを、江城さんに怒られた山﨑さんが丸ごと削ったという裏話が飛び出した。削ったせいで全4話になってしまったため、急きょ最終話を2分割にして4話“忘却の逆転”と5話“大いなる逆転”にしたという。5話に登場する相沢詩紋は、もともとは3話で大活躍するはずだったとか。さらに第3話がなくなったことで、死ぬはずじゃなかった王帝君が殺されることになったという衝撃的な事実が、山﨑さんの口から明らかになった。幻となった第3話については、どこかで発表したいとのことだ。

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▲『逆転検事』で幻となったキャラクター“犬飼ルカ”。右のイラストでは、イルカと戯れている御剣の姿が確認できる。▲「王が死んだのは江城さんのせい」と山﨑さんが暴露すると、会場は大爆笑。

次のページでは、劇場版『逆転裁判』や3DS『レイトン教授VS逆転裁判』について
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