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2012年3月23日(金)

キャラデザ・原画を担当したみけおうさんを直撃! Xbox 360『ルートダブル』インタビュー企画第8弾

文:ごえモン

■『ルートダブル』の魅力は、舞台設定、キャラ、シナリオ……全部です

――『ルートダブル』に関する作業中の、印象的なエピソードなどありましたら教えてください。

 月島さんのようにこれだ! というワンエピソードがないのですが、中澤さんの場合、とにかく指定が毎回細かく決まっていて、作業しやすかったのですごくありがたかったですね。修正があってもきっちりした理由があって、「~なので直してください」といった感じで。中澤さんのほうでイメージがまだ固まっていない時には「試させてください」といただいたり。

 単に自分のイメージを表現させたいというよりは、一緒にいいものにしていこうというのがすごく伝わってきたので、自然と私も頑張ろうという気持ちになりました。簡単そうでなかなかそういう信頼関係になるのは難しいと思うので、そこが中澤さんのすごいところの1つだと思います。

 あとかなりお忙しいはずなのに、メールも細かくお返事いただいたりもしましたし。スタッフの皆さん外注が多いと思うのですが、それでいてここまでまとめあげて指示し続けるということのすごさに本当に驚いています。

――月島さんにもお聞きしたのですが、すべてを終えて中澤さんに伝えたいこと、言いたいことはありますか?

 本当に今回の企画に私を選んでいただいたことに感謝しています。もう……ありがとう……としか言い様がないです。最初の質問にもありましたが、一度お断りしたものをずっと待っていてくださったので。

 あとは、私も早くゲームをプレイしたいので、発売日を教えてほしいです(笑)。一応シナリオなどは確認しながらイベントCGは描いているのですが、多分ゲームとしてプレイすると全然違う印象になるんじゃないかと。

 感謝の気持ちでいっぱいな分、ご迷惑おかけしたことがないかというのが心配です。

――みけおうさんは、もともとサスペンス系の作品がお好きだと中澤さんからお聞きしました。一ファンとして見た時、この『ルートダブル』という作品はどういう評価になるでしょう?

 他にはないゲームというか、今までにプレイしたことのない緊張感や謎の多い作品だと思います。本当は私、怖いの苦手なんで! 多分プレイしながら「わああああー」ってなると思うのですが、それでも止められない、みたいな。

 あと、先が気になったり、どうしてそうなっているのかがわからなくなったりする時の胸のもやもやする感じが苦手なんですが、逆にあれがいいというか……なんか変なこと言っていますね(笑)。ちゃんと最後にすべて収束していきますので、エンディングではいろいろな思いで、胸がいっぱいになると思います。

 実際ゲームとしてテストプレイをしている訳ではないので、“とにかく発売日が気になる今一番欲しいゲーム”ですね。ほんと早くやりたい!です。

――『ルートダブル』の魅力、見どころはどんなところだと思いますか?

 緻密(ちみつ)な舞台設定と、それぞれ魅力的で個性的なキャラクターたち。そしてそれをまとめて読ませるシナリオ……って全部ですね。やっぱりAルートとBルートでいろいろとリンクしてつながっているのは、一番やりごたえのある部分ではないでしょうか。

 自分の選んだことが、その後(やそれ以前)のことに関係して、状況が変わっていく……というのは現実の世界でもあると思いますが、ゲームとしてやり込んでいくのは楽しいですね。この“何かアクションを起こしたことで変わっていく”というシナリオの読ませ方は、ゲームにしかないものだと思うので。

 また、AルートとBルート、どちらから始めるか選べるところもまたおもしろいですよね。どちらからプレイするかで印象も変わってくると思うので、まずそこで「うーん」と悩んでほしいです。

『ルートダブル -Before Crime * After Days-』 『ルートダブル -Before Crime * After Days-』

――ちなみに、本作と似たようなジャンルですと、どのような作品がお好きなのでしょうか?

 チュンソフトさんの『街』がとにかく好きで、今でも一番大好きなゲームだったりします。たまにプレイしなおしたり、キャラクターのその後とかを勝手に想像して楽しんでいます(笑)。選択肢によって、思いもしない結果になってしまう、という衝撃が……すごかったですね。

 あと、『428~封鎖された渋谷で~』もそれぞれのキャラクターがカッコよくって好きです。実写なのもさらにいいというか、「これはゲームじゃなくて本当にあったことかも!」と思えるのがいいですね。御法川というキャラクターが好きで、その俳優さんがTVに出ていると「わぁ!」ってうれしくなったり。そういう、他のゲームではあまりない楽しみがまた魅力です。

 あとは『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』も最近プレイしましたが、毎日寝る時間を削ってプレイするぐらいハマりました。こちらは同人誌を作ったりもしまして(笑)。

 なかなか仕事でいっぱいになってしまって、他のことをする時間が取れないんですが、やりたいゲーム、読みたい本や見たい映画はいっぱいありますね。

→キャラを描く時は、とにかく“かわいらしく”を意識して

(C)イエティ/Regista

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