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2012年4月19日(木)

【電撃乙女部】TVアニメ『緋色の欠片』のオープニング主題歌『ねぇ』を担当する藤田麻衣子さんにインタビュー!

文:電撃オンライン

 現在TVアニメが大好評放送中の『緋色の欠片』で、原作のゲームシリーズに引き続き、オープニング主題歌を担当するアーティスト・藤田麻衣子さん。作品の世界に寄り添うようなその歌声と切ないメロディーに、心を打たれた方も多いのではないでしょうか。

 そんな藤田さんの最新シングルで、TVアニメ『緋色の欠片』オープニング主題歌『ねぇ』が4月18日に発売されました。『ねぇ』の作詞・作曲・歌唱を担当した藤田さんに、いろいろとお話を伺いました。

【電撃乙女部】

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――『緋色の欠片』で藤田さんを好きになったという方も多いと思いますが、最初に主題歌を歌うことになったきっかけを教えてください。

 2006年の私のデビュー曲『恋に落ちて』は、実はデビューよりも前にできていた歌だったんですが、ちょうどそのころ『緋色の欠片』というゲームの主題歌のお話をいただきまして。ゲームのほうは、確かまだ絵コンテというか設定画くらいしかない段階だったと思います。先ほども言った通り、ゲーム『緋色の欠片』のために書いたというわけではない曲なのですが、私が書きたかった恋の歌と、作品の世界観がすごくピッタリハマっているという感想を多くの方からいただけて、うれしかったですね。

――詩や曲は、どのように作られるのでしょうか。

 私はすごく恋の歌が好きなんですが、自分の体験から湧き出てくる歌もあれば、想像して書く時もありますね。『緋色の欠片』のシリーズですと、PS2版『翡翠の雫 緋色の欠片2』で使っていただいた『水風船』という歌は、拓磨を想像して書いています。個人的に拓磨がタイプなので(笑)。他にも、例えば自分の恋がうまくいっていない時に甘い恋の歌を書かなきゃいけないとか、そんなに恋心が盛り上がっていない中で悲恋の歌を書かなければいけないという場合もあったりするので、そういう場合はもう想像力ですね。

 ただ『緋色の欠片』シリーズの歌は、その時その時で書きたいと思ったことを素直に書いたものを使っていただける場合が多く、自分の中ですごくムリなく付き合ってこられたという印象があります。『緋色の欠片』に似合いそうな曲ができたから、またお話が来た時のためにとっておこうかな、と思って発表を遅らせた曲もあったりするくらい(笑)。私にとって『緋色の欠片』とのお付き合いはすごく自然で楽しいですね。

――最新曲『ねぇ』はどのような楽曲でしょうか。

 『緋色の欠片』がアニメ化ということで、これは新しいスタートでもあり、もう一度最初の作品であり原点に立ち返るということでもあると思っています。それぞれの意味を込めて“恋の始まり”の部分を書きたいな、と思って作りました。相手のことが今すごく好きで、すごく思っているよ、ということをいかにドラマディックに歌うかというところに力を入れて作っています。

――『緋色の欠片』の主題歌を担当されたことで、何か変化はありましたか?

 デビュー前は自分でライブハウスに立つことでしか、私を知ってもらえる機会がなかったので、ライブハウスに来てくださる男性ファンの方に応援していただいていたのですが、『緋色の欠片』の主題歌を担当させていただいた後は、女性ファンの方がだいぶ増えましたね。

 と言っても、デビューから1年半くらいは変わらず男性ファンほうが多くライブに来ていただいていたんですが、その後地方での公演も増えて、会場もライブハウスからホールになったりし始めたあたりで急にライブに来てくれる女の子が増えました。もちろん男性ファンの方も変わらず来てくださっているのですが、圧倒的に女の子のパワーが強くなりました。ライブに来てくれる女の子が増えたことで、それまで迷っていた人たちも安心して来れるようになったのかもしれませんね。

 あと女の子って、友人や家族を連れて来てくれる場合が多くて、そうやって連れてこられた人たちも新たに興味を持ってくれて、なんて場合も多いんです。『緋色の欠片』は知らないけどファンになりました、と言ってくれる子もいたりして、すごくありがたいですね。そしてそうした広がりの原点は、やっぱり『緋色の欠片』のユーザーさんなのだと実感しております。本当にたくさんのファンの方と巡り合わせてくれて、さらに自分の一番好きな恋の歌を6年たった今も歌わせてくれる『緋色の欠片』という作品との出会いは、本当にステキで貴重なことなのだと感じています。

――恋の歌にはやはり特別な思いがあるのでしょうか。

 そうですね、もちろん応援歌のような、恋愛以外の歌も書かないわけではないのですが、一番好きなこと、となるとやっぱり恋愛の歌なんですよね。「同じような曲ばかりになってしまうのでは」、「もっと違う雰囲気の曲を書いたほうがいいのでは」、という気持ちもありますが、やっぱり恋の歌を書いている時が一番楽しいです(笑)。

 ただ、2012年は『緋色の欠片』のアニメも決定し、おそらく恋の歌をたくさん書く年になるだろう、ということがわかっていたので、2011年の後半に恋愛以外の歌も作ったりもしています。11月のシングル『泣いても 泣いても』や、2月に配信リリースした『SUPERMOON』という歌がそうですね。別ジャンルにも挑戦しましたので、2012年は心置きなく恋愛の歌に集中していこうと思っています(笑)。

――今後新たにチャレンジしてみたいことなどありますか。

 今、公文のTV-CMで『私らしく』という曲を使っていただいているのですが、今までにないCMとのタイアップが実現したというところで、新たな挑戦は意外とできているのかな、と思っています。今年もまた、オリジナルアルバムを作って、後半からはツアーが始まって、と“藤田麻衣子”プロジェクトの基本となる部分はそのままに、まだまだ成長できると感じております。私は自分で「これだ!」と思うものをひたすらやっていたいタイプなので(笑)、いただいたさまざまなお話にチャレンジしつつ、自分なりの柱となる部分も突きつめて行きたいと思っています。

――ファンの方々へメッセージをお願いします。

 今年で藤田麻衣子は6年目を迎えることができました。本当に初期のころから、そして途中からでも見つけて応援してくれた方がいたからこそ、6年目もこうして大好きな歌を歌って新しい作品を作ることができるのだと感じています。本当にありがとうございます。

 そしてTVアニメ『緋色の欠片』では、新曲『ねぇ』がオープニングとなっています。曲が流れた瞬間から、皆さんがより深くアニメの世界に入ってもらえればうれしい限りです。主題歌を含め『緋色の欠片』を、ぜひ楽しんでください。今年後半にはまたツアーも決まってくると思いますので、ぜひライブにも足を運んでもらえたらうれしいです。

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 TVアニメ『緋色の欠片』オープニング主題歌『ねぇ』は、4月18日に発売されました。初回限定盤と通常盤があり、初回盤にはPVを収録したDVDが付属します。価格は初回限定盤が1,800円、通常盤が1,200円(各税込)。

【電撃乙女部】 【電撃乙女部】
▲初回限定盤ジャケット▲通常盤ジャケット

 さらにワンマンツアーも決定! 日程は、下記を参照してください。その他にも、4月25日にライブDVD『藤田麻衣子 ~5th Anniversary year~ Early Summer LIVE 2011 2011.6.11 SHIBUYA C.C.Lemon Hall』が発売され、5月21日にはワンマンライブ(下北沢GARDEN)が開催されます。さらなる最新情報は公式サイトでチェックしてください。

 ご本人も大好きだという“恋”を歌った『ねぇ』をはじめ、男女問わず高い支持を得る楽曲の数々は必聴です。ぜひ、CDで、ライブでその歌声を体験してみてください!

■藤田麻衣子さんワンマンツアー日程
 2012年8月5日……名古屋:ダイヤモンドホール
 2012年8月18日……仙台:Rensa
 2012年9月1日……大阪:なんばHatch
 2012年9月2日……広島:CLUB QUATTRO
 2012年9月15日……東京:渋谷公会堂

(C)IF・DF/「緋色の欠片」製作委員会

データ

▼『ねぇ』初回限定盤
■発売元:ランティス
■品番:LACM-34914
■発売日:2012年4月18日
■価格:1,800円(税込)
※PV収録のDVD付き
※ワンマンツアーの先行応募券封入
 
■『ねぇ』初回限定盤の購入はこちら
Amazon.co.jp
▼『ねぇ』通常盤
■発売元:ランティス
■品番:LACM-4914
■発売日:2012年4月18日
■価格:1,200円(税込)
※ワンマンツアーの先行応募券封入
 
■『ねぇ』通常盤の購入はこちら
Amazon.co.jp

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