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2012年6月4日(月)

すべてを失った中年男が真実を求めて戦うハードボイルド作品『マックス・ペイン3』

文:電撃オンライン

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■第1作目で妻と子供を殺されたマックスの苦悩はいまだ癒えていない

 それでは、最新作『マックス・ペイン3』のあらすじを見ていこう。初代『マックス・ペイン』で妻子を殺された主人公のマックス・ペイン。それから約10年が経過して、彼は所属していたニューヨーク市警も辞め、酒と鎮痛剤(ペインキラー)に溺れる日々を過ごしていた。そこで、警察学校の元級友であるラウール・パソスと再開したマックスは、彼からブラジルでのボディーガードの仕事を紹介される。さまざまなトラウマが残るニューヨークを離れたかったマックスは、ブラジル・サンパウロにて、実業家ロドリゴ・ブランコとその一族を護衛する仕事に就く。

 ゲームの舞台は、あらすじで書かれているとおり、前作・前々作の舞台であるニューヨークからサンパウロへと移る。パソスの紹介によりブランコ一家のボディーガードを務めていたマックスだったが、ある日現地ギャングのコマンド・ソンブラにロドリゴの妻・ファビアナが誘拐されてしまう。

 コマンド・ソンブラからの要求である身代金300万ドルを手に、受け渡し場所であるサンパウロ市内のサッカー・スタジアムへと向かったマックスとパソスだったが、スナイパーライフルによる何者かの狙撃によって、左腕を負傷してしまう。ギャングも数名が撃ち殺されていたが、生き残った数名が身代金を持ち去ってしまう。

 左腕からの出血により意識が朦朧(もうろう)となりながらも、なんとか逃げ延びた2人。スラム街のギャングがスナイパーライフルという武器を持って、遠距離からの正確な狙撃などはできない、と考えたマックスは、この事件の裏に何らかの組織が動いていることを感じ取る。

 この時、ギャングたちはファベーラ(スラム街)育ちなので、当然ながら英語は喋れない。ギャングたちとの交渉はポルトガル語がわかるパソスが行うのだが、この時流れる音声はすべてポルトガル語で、英語での字幕すら表示されない。というのも、マックスはポルトガル語がわからないためだ。もちろん日本語でも表示されない。こうした雰囲気作りもロックスター・ゲームスらしさといえる。

■スタジアムでマックスたちを襲った敵の正体が明らかに

 パソスから銃を受け取り、左腕の応急処置を済ませたマックスは、パソスとともに身代金の行方を追ってスタジアムの中を駆けめぐる。ギャングとの激しい銃撃戦が繰り広げられているスタジアム内で敵が使用していたスナイパーライフルを奪ったパソスは、これを手に高所からの狙撃を開始する。

 パソスからのサポートを受けたマックスは、スタジアムの観客席を進み、最初にマックスやギャングたちを狙撃したスナイパーを、放送席で倒すことに成功する。今度は観客席を進むパソスを援護するマックス。

 パソスと合流したマックスは、身代金を持ち去ったギャングを探して、スタジアム内を駆けまわる。ついにギャングを発見したマックスたちだったが、謎の集団によりギャングたち数人がまた殺されてしまう。そこでマックスたちは謎の集団がクラチャ・プレトであるとわかった。クラチャ・プレトは、防弾チョッキと自動小銃という高度な装備を持つ私兵団だが、なぜこの取引を知っていたのか。そして、その目的はまだこの時点ではわからない。ただ1つ確かなのは、ファビアナの救出に失敗した上に、身代金も奪われてしまったということだ。

 といったところで、事件の発端を語る序盤ステージは終了。この後、頭を剃ってスキンヘッドにしたマックスは、ファビアナを探してファベーラの奥深くへと潜入するが、持ち物を奪われたあげく下水道に放り込まれたり、クラブでギャングに襲われたりと災難が続く。

 誘拐されたファビアナの安否は? 愛する家族を失った男が行き着く先は、はたして真実なのか? 本編の続報に期待しよう。

(C) 2012 Rockstar Games, Inc.

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