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2012年6月4日(月)

すべてを失った中年男が真実を求めて戦うハードボイルド作品『マックス・ペイン3』

文:電撃オンライン

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『マックス・ペイン3』は、CERO Z(18歳以上のみ対象)のソフトです。
※18歳未満の方は購入できません。
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 ロックスター・ゲームズが9月6日に発売予定のPS3/Xbox 360用ソフト『マックス・ペイン3』。ここでは、『マックス・ペイン』シリーズについてのおさらいと、最新作『マックス・ペイン3』の序盤シーンの様子をお届けする。

■映画のような臨場感と話題になった初代『マックス・ペイン』

 2001年、当時のFPSやTPSといったジャンルは、『Quake』や『Serious Sam』など、敵を倒すことがゲームの要素の中心だった。その中において、キャラクターとストーリーに焦点を当てたゲームが登場する。それが初代となる『マックス・ペイン1』だ。

 『マックス・ペイン』シリーズを特徴付けたのは、映画的な表現をゲームに取り入れたことだ。例えば、映画『マトリックス』で一躍有名となった表現手法“バレットタイム”を攻撃&回避に組み込んで、あたかも映画の1シーンのように銃撃戦を表現したり、アメコミのようなコマ割りのカットシーンや、音声によるナレーションを導入したりすることで、プレイヤーに映画を観ているような感覚を与えてくれる。

■バレットタイムやシュートドッジを駆使して窮地を切り抜ける

 本シリーズの特徴であり、敵と対峙した際に役に立つのが“バレットタイム”と“シュートドッジ”だ。バレットタイムの発動か、“シュートドッジ”を使って跳躍することで、敵の銃撃を避けながらスローモーションの中で何人もの敵を倒すことができる。なお、横方向への跳躍で発動するシュートドッジは無制限に使用可能だ。この2つのアクションは初代より導入されているシステムで、ジョン・ウー監督の香港映画『男たちの挽歌』などのアクションの影響を受けているという。

 ただし、バレットタイムもシュートドッジも発動中は無敵というわけではなく、銃撃をくらえばきっちりとダメージを受けてしまう。後半に近づくにつれ、敵からの銃撃が熾烈なものになっていくため、バレットタイムの発動時間内にできるだけ周囲の敵を倒せるかどうかが重要になっていくようだ。

 バレットタイムはスローモーションになるだけのシステムではなく、シネマティックな画面演出にもつながっており、シリーズの根幹ともいえる要素だ。他にも映画的演出がさまざまな場所に盛り込まれている。例えば“近接攻撃システム”。今作では、敵に接近している場合は、射撃ボタンを押すことでその状況に応じた近接攻撃を行い、最後に銃でのトドメの一撃を加える。その他にも“ファイナル・キルカメラ”では、特定のエリアや敵集団の最後の敵を倒した際に特別なカメラワークが挿入され、よりドラマチックさが強調されるようになった。また、この演出によりそのエリアでの敵を一掃できたことをわかるようになっている。

■自然な挙動を実現する“RAGEエンジン”と“Euphoria(ユーフォリア)物理エンジン”

 今作では、ロックスター・ゲームズが開発した最新のゲームエンジン“Rockstar Advanced Game Engine(RAGEエンジン)”と、Natural Motion社が開発した“ユーフォリア物理エンジン”が採用されている。これを組み合わせることで、数千ものアニメーションから自然な挙動をゲームに与えることができる。なお、同社が2006年に発売したスポーツゲーム『Rockstar Games Presents Table Tennis』は、このRAGEエンジンの第1作目であり、その後RAGEエンジンは、『グランド・セフト・オートIV』や『レッド・デッド・リデンプション』などにも採用された。

ブラジルに移住したマックスに振りかかる災難とは→(2ページ目へ)

(C) 2012 Rockstar Games, Inc.

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