2012年6月2日(土)
【Spot the 電撃文庫】土橋先生の最新作は100人の男女が繰り広げる無人島脱出ゲーム! 『楽園島からの脱出』についていろいろと聞いてみた
電撃文庫で活躍する作家陣のメールインタビューをお届けする“Spot the 電撃文庫”。第38回となる今回は、『楽園島からの脱出』を執筆した土橋真二郎先生のインタビューを掲載する。
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▲ふゆの春秋先生が描く『楽園島からの脱出』の表紙イラスト。 |
本作は、ゲームを題材にした作品を手掛けてきた土橋先生が贈るノンストップ《ゲーム》小説最新作だ。一般生徒からプレイヤーを募り、TRPG形式の小規模なものからイベントホールを借り切った大規模なものまで、さまざまなゲームを開催している“極限ゲームサークル”。このサークルが主催するゲームで何度か最速レコードを打ち立てた主人公・沖田瞬(おきた しゅん)は、どこで何を行うのか、参加者には詳しい事前説明がないまま開催されたゲーム“ブリッツ”に参加する。
明かされたゲームの内容は、“無人島に集められた100人の男女が島からの脱出を目指して競い合う”というもので、島に隠されたアイテムを入手し、脱出できれば賞金を獲得できる。しかしこのゲームは、パズルやクイズを解いていくだけの単純なものではなく、参加者のモラルを試すような悪趣味な仕掛けが用意されていた。瞬はこのゲームの本質を、いち早く見抜くが……。
土橋先生には、本作のセールスポイントや作品を書くうえで悩んだところなどを語っていただいた。また、電撃文庫 新作紹介ページでは本作の内容を少しだけ立ち読みできるようになっている。まだ本作を読んでいない人はこちらもあわせてご覧いただきたい。
――この作品を書いたキッカケを教えてください。
離島に旅行に行くのが好きなので、孤島シチュエーションの小説を書いて旅費を経費で落とそうと。
――作品の特徴やセールスポイントを教えてください。
現実ではできない特異なシチュエーションの設定で、男女関係がキーとなるゲームです。
――作品を書くうえで悩んだところは?
登場人物の年齢や人数です。最終的に高校生100人になりました。
――執筆にかかった期間はどれくらいですか?
執筆は1カ月ぐらいです。基礎のプロットは昔に作ってありました。プロットのストックは常に10個ぐらい用意してます。
――主人公やヒロインについて、生まれた経緯や思うところをお聞かせください。
ストーリーに合ったキャラクターを作りました。
――特にお気に入りのシーンはどこですか?
上陸するシーンです。実際に離島に旅行する時も、上陸時が一番わくわくします。
――今後の予定について簡単に教えてください。
現在続刊を執筆中です。
――小説を書く時に、特にこだわっているところは?
誠実さです。これは現実でも一番大切なのです。
――執筆中の印象的なエピソードはありますか?
周辺の喫茶店で執筆しているのですが、すべての店で「いつもありがとうございまーす」って言われるようになりました。
――アイデアを出したり、集中力を高めたりするためにやっていることは?
お散歩。
――高校生くらいのころに影響を受けた人物・作品は?
高校時代は『ゴルゴ13』にハマっていました。進路希望にもテロリストって書いて先生にボコられました。
――今現在注目している作家・作品は?
『キン肉マン』がネットで連載していて、ステカセキングが出ていてとてもびっくりしました。
――その他に今熱中しているものはありますか?
スポーツジムでのトレーニングです。電撃作家最強を目指しています。
――最近熱中しているゲームはありますか?
未だにノーマルゲームボーイを持っていて、思いだしたように『ウィザードリィ』をやって村正集めてるんです。20本ぐらい集まっちゃいました。もうやめたいです。
――それでは最後に、電撃オンライン読者へメッセージをお願いします。
100人の男女が孤島に閉じ込められて、というシチュエーションに共感、興奮できる方におすすめです!
(C)土橋真二郎/AMW
イラスト:ふゆの春秋
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