2012年6月10日(日)
突如訪れたすべての破滅。数多の天使は天国を追放され、天国への門は固く閉ざされてしまい、地獄は大洪水により水没し、悪魔も住処を失ってしまった。無数に存在している並行世界もつぎつぎに崩壊していく。神の怒りに触れたことが原因とされるこの大災害を“神災”と呼ぶ。
元は“煉獄”と呼ばれ、罪を浄化するための場所であった。巨大な正八面体の形状をしており、空と海の間を浮遊している。内側は7つの階層で構成されていて、それぞれが東京の町並みを模している。
神災以降、その門は固く閉ざされ、現在はどうなっているのか不明。“東京バベル”の遥か上空に位置する。第7階層に存在する天国への階段“ヤコブの梯子”を昇ることで辿り着ける天空の楽園。本作はこの天国へ行くことが目的である。
神災の際、四十日と四十夜降り続けた未曾有の大雨により完全に水没。“東京バベル”の下に広がる海の底に沈んでしまった。今はリヴァイアサンがひっそりと暮らしているだけである。
天国と地獄、煉獄である“東京バベル”は唯一無二の存在だが、人間たちが住む“世界”は、長い歴史の中で幾重にも分岐し、並行する形で“無数に存在”している。おおよそ考えうる限りのさまざまな世界が存在するが、神災によってつぎつぎと崩壊を始めている。
すべての並行世界を管理・運営する存在。突如起こった神災によって、お互いに住むべき場所を失い、“東京バベル”へと移住することを余儀なくされた。神の許しを乞うため、閉ざされてしまった天国の門を、再び開けることを目的としている。
天国の門を開けるために必要な存在。そのため天使・悪魔らは、あらゆる並行世界から、力に、知恵に、あるいは別の何かに秀でた人間を“東京バベル”へと集めている。召還された人間は、元の世界での記憶を喪失し自らが“東京バベル”にいることにも気付かず日常を営む。
稀に自らが“東京バベル”にいることに気付く人間が現れ、天使と悪魔を伴って、天国を目指し“東京バベル”を昇り始める。第1階層から第7階層までの巡礼を経ることで、再び天国の門は開かれるとされているが、未だ誰も天国へと辿り着いた者はいない。
天国へと到達できない原因の1つ。精神に直接鳴り響く祝福の合唱。そのささやくような歌を聞くと、精神が汚染されると言われている。階層を昇るたびに歌声は大きくなり、どんなに屈強な精神を持った者でも、天国へと辿り着く前に精神が崩壊してしまう。
天国へと到達できない原因の1つ。祝福の合唱によって精神崩壊した者の成れの果て。己のゆがんだ願望のままに殺戮を繰り返すだけの存在。7つ存在する階層にそれぞれ存在し、強大な力によって、その階層を自らの望む形へと変貌させ支配し、巡礼者に襲い掛かる。
学校を模した集落。“東京バベル”の最下層に位置し、天使と悪魔、そして人間が生活している。祝福の合唱や支配者によって侵食されつつある“東京バベル”で、現在も安全を保っており、巡礼者たちにとって活動拠点となる場所。“東京バベル”の存在に気付かない人間たちは、日本の一高校生として平常通りの授業を受け、いつもと変わらない日常を過ごしている。
“東京バベル”において、誰もが持っている限定世界侵食術。通常の戦闘能力に大きな差があっても、その存在理由次第では、戦局を覆すことすら可能。固有にして最強の必殺技。能力という形であったり、武器の形状をしていたりとさまざまだ。己がなんのために存在しているのか……自らの存在理由を確定させ、高らかに謳(うた)い上げることで使用できるようになる。
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